物言わぬ臓器の声を聞く
すい臓(膵臓)とは何か、すい臓の病気、原因、治療法について
すい臓(膵臓)
小さめのバナナくらいの大きさ。
十二指腸にくっついて消化液を作り、分泌している器官がすい臓です。
3大栄養素(たんぱく質・炭水化物・脂肪)の消化酵素を含む膵液は、1日に500~1000ミリリットルも分泌されています。酸性の胃酸を中和する働きもあります。
もうひとつは血糖値の調整にかかわるホルモンを分泌することです。
ランゲルハンス島と呼ばれる100万個ほどの分泌器官からは、グルカゴン、インスリン、ソマトスタチンという3種類のホルモンが分泌されます。
血液中のブドウ糖を調整します。
食事の後にブドウ糖が増えてくるとインスリンが分泌され、身体の細胞(筋肉や脂肪細胞など)の中に入れてゆきます。そうすることでブドウ糖がエネルギーとして効率よく使えるようになります。
逆に血液中のブドウ糖が少なくなるとインスリンの分泌は止まり、次に増えるときまで分泌はされません。
血糖値が高くなる、というのは、すい臓に何らかの障害が出てインスリンの分泌が不足することで、血液中のブドウ糖が増えすぎた状態のことです。細胞に取り込むこともできないため、エネルギー源を失います。特に、ブドウ糖しかエネルギー源として使えない脳細胞にとっては深刻な食糧危機です。
インスリンとは逆に、血糖値が低くなると分泌されるのが、グルカゴンというホルモンです。グルカゴンは肝臓に蓄えられたグルコーゲンを、ブドウ糖に分解して、血糖値を上げようとします。
インスリンとグルカゴンの分泌によって、血液中のブドウ糖は一定量にバランスが保たれている、という訳です。
ところで、良く名前を聞く「インスリン」を作るのがβ(ベータ)細胞というものですが、この細胞が何者かによって破壊されてゆくことで、糖尿病になってしまうことがあります。
その不届きな侵入者は誰でしょうか。
ところが良く調べてみると、あなたの体を警備巡回する免疫細胞でした。
体の中でそれまで普通に体を警備して、侵入者が敵だと判断すると捕らえて処分していた、あの免疫細胞が突然無法者となり、大切なベータ細胞を破壊するようになったのです。
敵は味方の中にいました。
つまり、敵はあなた自身の身体、ということになります。
この場合、あの忠実で頼りになる番犬が、なぜ飼い主の大切な家族まで攻撃するようになったのか、その過程を考えなくてはなりません。
番犬はあなたの体をパトロールし、侵入者を見つけるとほえかかります。その声を聞いた監視係が過去の犯罪者リストを開き、該当するものがいれば番犬に駆除命令を出します。
そして侵入者は番犬の餌食になります。
ある時から、番犬が見回りをする道路に異変がおきはじめます。
道路の空気は汚れ、淀み、異臭がして暑く、番犬の鼻は狂います。
更に、なぜか異常に番犬の数が増え、彼らを管理する指揮官も混乱し始めます。
次第に道路の幅が狭くなり、あまつさえ番犬の数も増え、番犬たちはいらだってきます。
番犬たちはそれまでは無視されていたような無害なものにまで、あやまって噛み付くようになりました。そして、混乱した監視係がその無害なものの一つを、根拠も無いのに犯罪者としてリストに登録してしまいました。
それがあなたの場合はたまたま「β細胞」だった、ということです。
慢性的にインスリン不足となったあなたの身体は、糖尿病になってしまいました。
血液の循環が悪くなり、酸素と栄養素が行き渡らなくなれば、細胞組織は色を失ってゆきます。腎臓、肝臓、胃腸、すい臓、と全ての内臓組織も同じです。
消化・代謝・血液中の栄養素のバランス調整、これらがすこしずつおかしくなってきます。
過労などを中心に、自律神経のバランスも崩れます。
交感神経が一方的に働き、番犬(免疫細胞の顆粒球)が増えた状態がずっと続きます。
敵はあなたの身体。血行の不良に大元の原因があります。
血液の汚れがその次に発生しました。
最期にストレスによって体の正常な生命活動に乱れが生じました。
免疫が狂って自分の宿主を攻撃するようになりました。
(因みに、番犬が狂って攻撃しなくても、劣悪な血液環境にさらされたすい臓が、機能の不全を起こして働かなくなったり、組織が壊れたりすれば同じことになります。)
遡って、昔のあなたにならなければ本当の意味で病気を治すことはできません。
薬物や手術で危機を乗り越えたとしても、本当の問題は解決していません。
ほとんど全ての病気が同じ道を辿ってやってきます。
すい臓の悪化で、心臓の痛み、胃の痛みと勘違いすることが良くあります。
位置的に良く似ているからで、自分で勝手に判断せず、そうなってしまったからには、きちんと診断を受けることが何より大切です。
すい臓の病気として代表的なものは、糖尿病ですが、他にも急性膵炎・慢性膵炎・膵がん・インスリノーマ(膵島細胞腫)などがあります。もともとは血液から来る障害ですから、不治の病ではありません。
日頃から、病気にならない体質を確保しておくことが大切ですが、至って健康の時は考えもしませんから、そこが問題です。
平均寿命までは健康に生きてゆきたいのであれば、早めに取り組んでおかれることをお勧めします。
有事の時にもあきらめないでそれから必死で取り返しても間に合います。
すい臓への手紙は足の内側側面、土踏まず横に受付窓口があります。
胃、十二指腸の反射区に囲まれてひっそりと来客を待っています。
呼び鈴を押すとか細い痛みがすい臓の声となって返ってきます。
健康なすい臓が姿を現すまでは、この呼び鈴を押し続けなくてはなりません。
番犬に間違えて噛まれない様に、付近の道路はいつも掃除しておかなくてはなりません。
足の裏全体だけでもいいのです。
安易な選択をしないことを切に願います。
膵臓(すい臓)の痛み・病気を改善・克服するには・・・
基本的なことですが、全身の血行を良くすることです。
これは、一時的なものではだめです。
サウナや温泉に入ったり、運動をしたりするのも良いのですが、何もしない時でも血行が良い、というのが何よりです。
そのためには血行を最も阻害している足の裏、そして膝の裏などを強く20分以上揉むことです。鼠蹊部リンパ節が固ければ、そこも揉むようにしましょう。
反射区という場所にも不思議な効果が埋め込まれています。
膵臓の痛みは反射区の痛みと言う形で現れています。
その痛みと対峙する勇気が必要です。
痛みに耐え、一所懸命反射区を揉んで、すい臓に呼びかけましょう。
そして、極端な食事制限ではなく、できれば精進料理に近いものを、バランス良く召し上がることです。すぐに飲み込まずできるだけ噛んで胃袋に送りましょう。
血液をきれいにすると言われる野草茶も色々とお試しになってはいかがでしょうか。
ドクダミ、ビワの葉、柿の葉、スギナ、クマ笹、玄米、ハト麦、ケツメイシ等。
自然の薬草であれば、副作用の心配もなく、またお茶としても色々な味を楽しめて、これを趣味にする方もいらっしゃるくらいです。
最後に、適度な運動も、歳を取るほどに積極的に取り入れなくてはなりません。
それには何より、お日様の下を歩くこと。体力や筋肉が衰えると、気力が萎え、疲れやすく、回復力が低下し、努力の割には健康法が効かなくなります。
ジョギングしたりハードな体操をする必要はありません。何より、歩くことです。
肩肘張って、鬼の形相で歩くのではなく、改めて周囲の風景を楽しみながら、時にはカメラでも写メでも撮りながら、日によって道を変え、何よりウオーキングを楽しむことが大切です。脳も運動が必要なのです。いつでも10km、15km歩けるという自信は、きっとあなたを強くするはずです。交通事情にだけは気をつけて下さいね。
肝臓とは何か、肝臓の病気と原因、その治療法について
「肝臓」
沈黙の臓器・肝臓。
沈黙の艦隊、という漫画をイメージしてしまいます。
大きな使命を持って身体の海に深く沈む大きな潜水艦。
恰好いい響きです。
なぜ「沈黙の」臓器なんでしょうか。
それは、肝臓には自己再生能力があるからです。
肝臓には3,000億個以上の肝細胞があると言われています。
しかも細胞が壊れても、他の細胞が働きをカバーするため、肝臓が少々痛んでいても、体に症状となって現れることはありません。
それゆえに沈黙の臓器です。
強くて働き者で忍耐強い臓器なのです。
昔のテレビドラマで言うと、「おしん」のような臓器。
ちょっと沈黙の艦隊とはイメージが変わりましたか?
右脇腹付近が痛む、食欲が落ちて体もだるい、アルコールが弱くなった、黄疸が出た。
そこで検査をすると肝臓です。
脂肪肝、肝炎。肝臓の病気の80%は肝炎とも言われています。
肝臓は臓器としては最大で、莫大な数の肝細胞を持ち、再生能力まである最強の臓器です。
健康であれば70~80%切り取られても役割を果たし、やがては再生するという、スーパー内臓です。それだけをとってみても肝臓がいかに人体にとって不可欠な臓器であるかが分かるでしょう。
肝臓が壊れる、ということは、もはや相当なこと。もはや他の臓器もガタガタのはずです。
肝臓だけがいかれて他の臓器が元気でピンピンなんてことはあり得ません。
肝臓に至る前に他の弱い臓器もいかれていなくてはなりません。
そうでなくても肝臓がいかれれば、他の臓器も運命を共にするはずです。
実際、肝臓が果たす役割は大変重要なことばかり、巨大工場並みの仕事を実に500種類以上もこなしているのです。
肝臓には大きく3つの役割があります。
■血液に入ってきた様々な栄養素を一旦貯蔵し、必要に応じて体の各所で使いやすい形に再合成し、送り出しています。特に、睡眠中でも活動している脳の主なエネルギー源であるぶどう糖(グルコース)を貯蔵し、必要に応じて送り届け、血糖値の上昇を監視して調整もしています。
栄養素(養分)というのはたくさんの種類があり、それを様々な形に変えるには数百種類の酵素が必要になります。その仕分けと化学反応を行っている工場が肝臓です。
このことをいわゆる「代謝」と言います。
■体に有害な、アルコール、アンモニア、薬、食品添加物、ばい菌などを分解して排泄します。
アンモニアは尿素に変えられ、すい臓に送られて濾過され、最後に尿として排泄されます。アンモニア以外の有毒物質は、破壊して無害なものに作り変えます。
いわゆる「解毒」機能です。
■胆汁を生成します。
脂肪分を分解するための胆汁を作り、胆嚢に貯えておき、十二指腸に脂肪が入ってくると放出されます。胆汁は脂質や寿命となった赤血球を分解したり、脂質に含まれるビタミンを消化吸収するのを助けます。血液中のコレステロールを成分にして胆汁は作られます。ですから、血液中のコレステロールのバランス調整も同時に行う、という合理的な作業を行っているのです。
肝機能の障害は年々増加傾向にあり、4人に1人、男性では3人に1人が肝臓に何らかの
障害があるとされています。
その原因は何でしょうか?
ストレス。働き過ぎ。睡眠不足。お酒の飲みすぎ。不規則な生活。運動不足。
どれも当てはまる上にどれ一つ改善できない生活。
悪いのはおれじゃない、社会が悪いんだ、今夜は飲むぞお、なんてね。
それはそうでしょうが、肝臓に当ってはいけません。全部あなたに跳ね返ってきますよ。
過労も睡眠不足も、行為の一つであって、それが原因と言われても、分かるような、分か
らないような、と思われるでしょう。
人間の体は本当に神秘にあふれた生命活動を送っているのです。
例えば、交感神経と副交感神経の役割もその一つ。
太陽と月。
太陽が出ていれば月は引っ込むか薄く、月が輝いている時には太陽の姿はありません。
人が起きて活動している時には交感神経が優位となって働いています。
交感神経が優位となる理由は単純です。
起きて活動する時、原始であれば人は獲物を狩りに出かけ、息を殺し、緊張し、すぐに飛
びかかれるように、体のアクセルを吹かした状態で獲物に向かいます。それができるように「交感神経」は心臓の脈拍を高め、筋肉を収縮し、呼吸数を増やします。エネルギーの急な燃焼が必要になり、血液に養分を増加させます。
その状態は逆に、敵や災害に襲われた時に緊急回避する時にも必要な準備です。
ですから、通常起きて活動する時には、交感神経が優位に働きます。
その逆で安静時、例えば睡眠時や、食事をしている時、危険に触れることのない状態でくつろいでいる時には「副交感神経」が優位になります。食事をした後に胃袋や消化器官に血液を送る必要がありますので、身体能力を低下させても、消化機能を助けようとします。
動物が木の上や安全な自分の住処で食事をしたり、食事の後に穴倉で眠ったりするのは、副交感神経を働かせるため、その間は交感神経のスイッチを切っておかなくてはならないからです。
それは大自然の中で生きる一つの種に過ぎない人間にも与えられた、命のメカニズムです。
それがあるから、人は特に意識しなくても、本能に従うだけで原始から今日まで生きて来れました。
自然に反する生き方をすれば生体の営みはバランスを崩します。
自然の中にはないものばかりです。
延々と続く過労は自然の動物にはありません。餌にありつくまでは過労があっても、餌にありついたあとはゆっくり休みます。明日の餌の心配なんかしません。だから、ストレスも不安も心配もありません。
動物に不規則な生活などありません。日中活動して、暗くなればとっとと寝てしまいます。明かりのない闇の中では視野を失うからです。夜行性の動物は夜活動して日中は木の上や洞の中で寝ています。コウモリやふくろう、猫科の野生動物などがそれです。彼らは暗闇でも目が利く、あるいは視力以外に物を捕らえる能力があるのです。
さて、火の作り方を発見して以来、暗闇の中でも明かりを作る技術を身につけた人類は、本来闇の中で眠るしかなかったのに、今では24時間起きて活動することができます。
会社では、今が大事な時期だから、或いはどうしてもいつまでにこの書類を作らなくてはならないから、と色々な事情があるにせよ、毎日残業を繰り返す。加えて会社と家の長距離移動。お昼の食事は10分で済ませ仕事につく。上司や部下との関係でぎくしゃくしてストレスを感じながら、下手をすれば家庭でもストレス。ついつい飲み屋で深酒してしまい、家族にはあきれられ、会社には遅刻して怒られ、なんてシナリオ、考えるのもいやですが、実際にそれに近い様子で生きている方も多いのではないでしょうか。
結論としてあなたに何が起きているのでしょう。
交感神経の働き過ぎです。
交感神経の働き過ぎは
顆粒球という免疫細胞が増えたままの状態です。
顆粒球は外敵(ウイルス、バクテリア)を退治して身体を守るもの。
いつまでも彼らが増えたままでいると、攻撃の対象がいつの間にか増えてしまうことがあります。花粉症、リウマチ、肺炎、アトピー・・・これは他の臓器解説でも良く出てくることなので割愛します。ウイルス退治も程よい攻撃をしてくれている時は良いのですが、執拗な攻撃をするようになると、その近辺が化膿するようになり、炎症を起こします。
○○炎、と呼ばれる病気はほとんどその弊害です。
「肝炎」その2文字が見えてきます。
顆粒球は活動する時に「活性酸素」をばらまきます。
活性酸素が、体内で中和できる量を超えると、細胞組織を破壊し始めます。
癌細胞が増えてゆくのに一役買っています。
ずっとアドレナリンが出続けています。
筋肉を収縮させ、血圧を上げ、心臓の脈拍を上げるアドレナリンが出続けています。
筋肉が収縮しますから、血流は悪くなります。心臓は血液が酸素と栄養を素早く細胞に運べるように、脈拍数を上げますが、やがて過労の状態になり、どこかで故障する可能性があります。興奮状態が長く続いてしまうと、自律神経はバランスを保てなくなり、眠って居る時も興奮状態が続いたりします。眠りが浅くなったり不眠症になったりします。
原因不明ののぼせ、ふらつき、頭痛、吐き気、食欲不振、倦怠感など、薬では解決しない微弱な病症と長く付き合うことになります。
副交感神経の働く環境が提供されないままになります。
体内で生まれる腫瘍、がん細胞を監視して破壊しているリンパ球はずっと減少したままになっています。
つまり、癌細胞の増殖をいつ許してもおかしくない環境にあるということです。
そして排泄や分泌の機能が低下して、便秘や尿毒症、胆石や脂肪肝になる可能性があります。
肝臓の病気の大半である「脂肪肝」と「肝炎」はこうしてできあがります。
それが働きすぎであり、飲みすぎであり、ストレスが多すぎる日常からつながってゆく一連のストーリーです。
そこで諦めてしまうのも一つの選択です。
山のような薬を処方され、良くなる当てもなく取り合えずちょっとでも辛い症状を抑えながら生きてゆくのも多くの人が選択する道です。
大きな臓器である肝臓はその神経反射区を足の裏右側に幅をきかせて眠っています。
ちょっとつついてやると、痛い!と応えて、今まで沈黙の臓器と呼ばれていたのに、足裏の自分の秘密の住処をつつかれると、状態を声に出してくれます。
反射区も大きくてつっつき甲斐があります。
肝臓の反射区を毎日、えいえいっともみ続けている内に元気になった人がいることは枚挙にいとまがありません。
肝臓だけでなく、他の臓器の反射区も続々と悲鳴をあげるでしょう。
無事である訳がないのですから。
一度悪くなってしまった肝臓を治すにはどうすれば良いのでしょうか。
休肝日という言葉もありますが、肝臓にできるだけ休養を与える、それも大事でしょう。それでも彼が完全に休養することはないでしょうが、処理すべき仕事が少しでも減るほうが休養にはなるでしょう。アルコールを控えるくらいでは休肝日とは言えないでしょう。なぜならアルコールの仕分けは彼だけのものではないし、無数にある仕事の一つに過ぎないからです。
例えば食事を1日2食に減らす。1食でも健康に暮らしている方もいるくらいです。
減らすことは肝臓のみならず内蔵全体を休め、疲労を回復し、血液をきれいにします。
栄養不足でかえって病気になる?そんなことはありません。1食でもバランスの良い食事を心がけましょう。風邪を引いたときはしっかりと食べて休んで、と子供の頃は言われました。(今は、風邪の時は水分以外なるべく口にしない、風邪薬や熱さましは飲まない、とにかく横になって休むこと、内蔵も休めること、これが風邪の特効薬だと信じています。)
食事は口の中で消化するつもりで、良く噛んで胃袋に流し込む。
脂肪の多いものは避ける方が良いですね。脂肪は十二指腸で消化するために、肝臓から胆嚢を経て、多くの胆汁を必要としてしまいます。
それこそ休肝を心がけるなら、それくらいは当然でしょう。
足揉みさえしていればいい、などと勘違いしてはいけません。
足は何のためにあるのか、忘れていますよ。
体操でやストレッチやヨガをするため?健康志向に偏りすぎですよ。
足はそもそも歩くため、走るため、追いかけるため、逃げるため、移動するためにあるのです。
足裏は裸足なら地面からの刺激を受けて、全身の血行を促します。
ふくらはぎはポンプの役割をして、重力に逆らい血液を上半身に押し上げます。
人の身体の筋肉は自然に下半身に付いて、代謝力を上げ、エネルギーを燃焼し、自ずと健康体質を作ってゆきます。
お日様の下を歩けば、皮膚からビタミンDが合成され、これが免疫力を上げるのに役立つと言います。また、朝日をたっぷり浴びることで、新陳代謝が一日良くなり、夜はしっかり睡眠ホルモンが出て、ぐっすり眠れるというお医者さんもいます。
寝たきりになったら人生は終焉に向かいます。
筋力を失えば、体力・気力がなくなり、抵抗力と免疫力を失い、治癒力も退化するからです。
そうなる前に、しっかり足腰をキープし続けることが健康の秘訣です。
歩くこと・・・重い病気でも歩きましょう!と言いたいくらいです。
腎臓とは何か、肝臓の病気と原因、その治療法について
「腎臓」
腎臓は背中、腰の近くに2つ。
そらまめのような形をしているが、子宮内の胎児のようにも見える。
腎臓が悪くなったり、手術で除去するようなことにでもなったら大変そう。
とは誰でも想像できます。
腎臓は闇ルートで高く売れる、なんて恐ろしい都市伝説もありますね。
腎臓のイメージ。
何となく血液をフィルターにかけてきれいにしている。
おしっこを作っている。
下手すれば結石まで作っちゃう。
その辺までイメージできれば普通でなないでしょうか。
ところが腎臓はそんなに甘くない。
人が病気になるのは腎臓から、と言っても過言ではないのです。
実際人間の体の健康にとって、腎臓ほど弱らせると怖いものはないのです。
人は100点満点の血液循環をしている限り病気にはなりません。
年とともに、あるいは食生活の違いで、あるいは社会でのストレスによって、時には靴の選び方によって血液循環は悪くなってゆきます。生まれた時が100点とすれば、後はマイナスしかありません。優等生でも100点以上にはなりません。誕生時がピークなのです。
血液は体中の細胞の隅々にまで酸素を送り、充分な栄養と必要な酵素、ミネラルを運んでいます。それにより全ての臓器、器官は正常な働きを保っています。
それが失われてくると、臓器は生気を失います。
全ての臓器は全て関連しあい、結びつきあって仕事をしていますから、一つが悪くなれば全て悪くなります。
血液循環が悪くなる、ということの次に悪い出来事が、血液そのものが汚れることです。
人の血液には、食事によって、糖分、脂肪分、カルシウム、ナトリウムなど色んな栄養が循環してゆきます。それらには、人体にとって必要なバランスというものがあり、多すぎても少なすぎても何か問題を起こします。体の各器官はそんな血液の状態を常に見張って、ほど良いバランスを取るために日夜働いています。
最終的に栄養分の調整が取れた血液は各臓器や細胞に必要なものを届けた後、不要なもの(老廃物など)を回収して静脈に乗せ、腎臓に届けます。
腎臓は届いた血液を濾過フィルターにかけ、必要なものは血液に戻し、不要なものは尿にして排泄します。尿は輸尿管を通って膀胱に溜まり、尿道を通って体外に排泄される、という仕組みです。
その腎臓が弱ってしまうとどうでしょうか。
濾過フィルターが充分に機能しなくなったら。
本来血液に戻されるべき栄養(たんぱく質)が尿に混じって排泄されることがあります。
それが尿蛋白。おしっこに泡が出る方は要注意です。
逆に血液中に本来排泄されるべきだった不要なゴミが戻されて漂い、どぶ化します。
不要なごみはどの細胞にも受け容れられないものですから、行き場を失って、勝手に色んなところに付着してゆきます。
ありとあらゆるところに付着してゆきます。
脳内の血管に付着して、付着したものにまた付着して溜まっていったとしたらどうでしょう。いずれ脳内の血管は詰まってしまいます。
詰まってしまって血管も固くなり、そこに血液が通ろうとしても行き止まりとなり、その圧力でとういう血管が破れてしまった。脳溢血の完成です。
皮膚の下の組織にも溜まります。
ただ溜まってるだけならまだマシです。
そこにストレスがやってきます。
ストレスとは、過労、心の悩み、医薬の長期服用や手術によるものが一番大きいとされています。もちろんそれ以外にも、人間関係、不幸な出来事、いやがらせ、いじめ、ノルマ、劣等感、恥をかく、恐怖感を味わうなど、生きてゆく上での不協和音を心が感じること、体が感じること全てがストレスになります。
ストレスは交感神経という闘争と防御の本能を動かします。
血液中に糖分を放出したり、心拍数や血圧を上げたり、緊張を高めます。
また、血液中の傭兵部隊を増やします。
彼らは普段、体に侵入してくる外敵(ウイルス、雑菌)の処分を担当しています。
彼らはストレスによって増員され、睡眠時などの安静時には彼らも休んで、逆に癌細胞などを監視・駆逐する係のリンパ球が増えて活躍します。
ストレスが続くと傭兵部隊が増えすぎてしまいます。
やがて彼らは本来無害なもの・・・例えば鼻の粘膜に付着したスギ花粉や、体の色んな場所、関節や皮膚や傷・・・を敵と間違えて攻撃するようになります。
皮膚の下で戦争が起こります。
傭兵部隊が活躍する限り、皮膚にはアトピーという炎症が現れ、何をしてもなかなか治りません。
血液が汚れるということは、更に血液が血管をスムースに通り抜けづらくなるということです。血行は更に悪化する訳です。
血管は筋肉組織の下にも流れています。
この筋肉が慢性的に固くなり、収縮するとどうでしょうか。
血管は当然圧迫を受けて、更に血液の流れを悪くします。
血管だけではありません。
例えば、お尻の「梨状筋」という筋組織がつっぱると、「坐骨神経」が圧迫されます。
坐骨神経痛の完成です。
筋肉が固くなる、筋肉が収縮する、けいれんする、というのは血液中にカルシウムが不足することで起こります。血液中に必要なだけのカルシウムを送り込むよう調整している器官が副甲状腺。副甲状腺に異常が出れば、カルシウムは欠乏します。
副甲状腺に異常が出るのは、質の良い血液が回って来なくなってから。
すなわち、血行が悪く、その上腎臓の浄化機能が故障した結果です。
副甲状腺が悪くなった。
しかしその前には腎臓が弱ってしまったことを無視してこれらの病気を治すことはできないのです。
さて、そんな腎臓の働きはたくさんあります。
血管を収縮させる作用を持つ酵素を作り、血液循環のため必要な時に血圧を上げます。
骨髄が赤血球を作るように刺激するホルモンを分泌しています。
骨にカルシウムが吸収するためのビタミンを改造しています。
体内のイオンやミネラル(ナトリウム・リン・カリウム・カルシウムなど)のバランスを調整し、細胞の水分調節、神経伝達、筋肉の収縮、止血に作用しています。
何よりも、血液の浄化機能は血液の死活問題であって、生体の死活問題です。
腎臓が悪くなってしまったのは、血液の循環不足にあります。
腎臓が悪い訳でも遺伝子が悪い訳でもありません。
生活の中で、少しづつ、本来あるべきでない反自然的な行動があったはずです。
それは例えば小さなことから始まることも多いのです。
例えば窮屈な靴の履きすぎ。
女性の先の尖ったハイヒール。
足を小さく見せたくてサイズの小さい靴を選ぶ習慣。
子供の成長につれ、もったいないからとキチキチの靴を履き潰すまで履かせる習慣。
例えばちょっとした食べ物の嗜好。
ファストフード、ジャンクフード、レトルト食品。
こってりした料理の嗜好。
甘いもの好き、お酒好き、油物好き。
乗り物が多く、歩かない習慣。
座り仕事が多く長期的な運動不足。
悪い空気の中での仕事や生活。喫煙の嗜好。
何も特に人とは違うような、異常なことはしてこなかった。
なのになぜ病気になってしまったのか。
それは普通と思っている日常に全て原因があるものです。
腎臓は2つある。
いざとなったら一つくらい取ってしまっても何とか。
それは今の医学の限界と一緒に命を捨てる選択です。
腎臓は二つで一つ。
一つ欠けても良いと思った瞬間にあなたは大事なものを失っています。
知っていれば失わずに済んだものを手放そうとしています。
足の裏にこの腎臓に呼びかけるスイッチがあります。
腎臓の声を聞くスポットがあります。
あなたの腎臓はあなた一人で守れます。
さて、腎臓は一度悪くすると元には戻らない、というのが正式な医療の見解のようです。
ですから、足揉みと反射区療法で腎機能は取り戻せる、という官足法の主張は嘘つき呼ばわりになるのではないかと思います。
しかし、官足法(や若石法)の主張は、人体の不幸は年月とともに血行が衰え、腎機能も低下することであらゆる内蔵の働きが落ち、免疫力も低下、あるいはアレルギーのような異常反応を引き起こし、万病の発祥となっている、ということです。
これを、主原因である足裏の汚れ(老廃物)を掃除することと、反射区を使った神経伝達によって腎臓を含む各内臓器官に生命の息吹を吹き込むことにより、いずれ完全に治癒させることができる、という解決法を提案し続けています。もう30年以上になります。
その恩恵にあずかった方を呼び集めることができたなら、おそらく東京ドームくらいは軽く埋め尽くせることでしょう。
実際、万病の改善回復は、血行の回復と腎機能の回復にかかっています。
つまり、腎機能はもう回復しませんよ、とそこをあきらめたら、この健康法は要をなしません。30年以上も愛される理由もありません。
実際に腎機能を回復させるための技法は官足法や若石法の他にも多数存在するようです。
位置的には腰の後ろ側の左右に二つある腎臓は、低温に弱く、程度な温かさを好みます。
ですから、腎臓の上から直接温める、温灸や温めたこんにゃくを貼る、あるいは手間のかからない方法としてカイロ、ホッカロンなどを貼るなど、かなり有効とされています。
冬場やエアコンの効いたオフィス内では、常に腎臓を温めるようにされることは、腎臓を保護・回復するために必須ではないでしょうか。
甲状腺とは何か、甲状腺の病気と原因、その治療法について
甲状腺
のどの前方に貼り付いた蝶々のようなこの器官。
蝶々というより、何だか昔見た「エイリアン」というSF映画に出てくる孵化したエイリアンの幼虫を思い出します。
甲状腺ホルモンを作るところというくらいは分かりますが、正直何をしているところなんでしょう。
甲状腺はボスである脳下垂体からの指令(甲状腺刺激ホルモン)を受けて、甲状腺ホルモンの製造を増やしたり減らしたりしています。そもそもこの甲状腺ホルモンって何の役にたっているのでしょうか。
どうやら人間の成長に関係するらしい。
気力や元気にも関係するらしい。
でも良く分かりません。
甲状腺ホルモンとは何かというと、ヨードを原料とするT3とT4の2種類がある、ということですがサッパリですよね。
昔見た「ターミネーター」というSF映画のロゴを思い出します。
でも実は、この甲状腺ホルモン、何をしているか分かれば、気にならなくもない方が大勢いらっしゃるはず。
お仕事の1)脂肪や糖分の燃焼をしてそれをエネルギーに変えています。
どんどん燃やしてくれ!と切に願う人も現れそうです。
確かに甲状腺が頑張ればメタボ対策にもなりそうです。
逆に甲状腺がやる気をなくしてしまえば、いくらダイエットしても痩せにくくなるでしょうね。
どちらかに傾きすぎるとメタボの問題では済まなくなります。
甲状腺の暴走を止められない状態を亢進する、と言いますが、
体重が減ったりするのはまあメタボの方には良いとして、動悸・息切れがする、汗をを良くかくようになる(暑がりになる)、手がふるえる、いらいらなど情緒不安定になるなど、むしろいっぱい悪いことが増えてしまうのです。
バセドウ病、無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎、妊娠時一過性甲状腺機能亢進症などの病気に発展します。
逆に機能低下してしまうとどうなるでしょうか。
甲状腺機能低下症ということになれば、甲状腺ホルモンが少なくなるわけで、あまり食べていないのに肥満する、つまりダイエットも効果が出ない、身体がむくんで寒がりになり、無気力になり集中力もなく、ボーっとしていつも眠く、脱毛したり、肌につやを失い、便秘気味になります。一つも良いことはありませんね。
甲状腺の仕事を指示しているのが脳下垂体という訳です。
脳下垂体がおかしくなると甲状腺もバランスを失い、健康上の災いをもたらします。
脳下垂体の異常、甲状腺自体の異常、いずれの場合も甲状腺ホルモンの過剰分泌・分泌不足は起こるのです。
他にも甲状腺がん、慢性甲状腺炎、単純性甲状腺腫、甲状腺機能低下症、結節性甲状腺腫など、厄介な病気が名を連ねます。
ボケや心臓病、腎臓病と間違われたり、ややこしい状態になってしまいます。
お仕事の2)野生の本能を今も守っています。
興奮やストレス時、労働時、人が起きている間、仕事や運動など活動している時には交感神経が働くようになっています。甲状腺はその交感神経を刺激します。元々は緊急避難用の本能であったり、獲物を捕らえるために身体の運動機能を高めるための本能でした。
強いストレスや激しい興奮などがあると人は心拍数が上がり(いわゆるドキドキすること)、恐怖にお遭遇すると手足がブルブルが震えたりします。
甲状腺ホルモンはその交感神経が働く時に必要なアドレナリンにとって必要な物質です。
お仕事の3)幼児が大人に成長して行く過程で、身体の発達を促しています。
甲状腺が全く働かなくなった動物は成長することができません。
それどころか生きてゆくことも難しいでしょう。
クレチン病という、精神薄弱になってしまう病気もあります。
お仕事の4)脳の中枢に関わっています。
甲状腺ホルモンは、思考の活発化、刺激への反応を促進しています。
末梢神経における刺激や、神経反射を受けて、脳下垂体や脳全体に送る役目があります。つまり、本編のテーマのひとつでもある、反射区刺激とも係わっている訳です。
お仕事の5)骨を守るために血中カルシウムの調整をしています。
お仕事の6)血液中のコレステロールを下げる働きがあります。
甲状腺ホルモンには、肝臓に悪玉コレステロール(LDL)を取り込みやすくする働きがあります。血液中のコレステロールを低下させます。
やはり、脳下垂体という、身体の生体活動をコントロールしている脳下垂体のすぐ下について仕事をしている以上、間違えると大変なことになりそうです。
全身の血行、特に首から上への血行が悪くなると、甲状腺の正常な活動に影響が出てきます。更に悪いことに、脳下垂体、脳そのものにとっても良いことではありません。
ダブルパンチとなる危険性もあります。
日頃から首から上の血行と、血液自体をきれいにして、通りを良くしておけばそのような問題に見舞われることはありません。
最悪、もうひどく悪化してしまって手遅れでは、と思っても、充分挽回の余地はあります。
不調となった原因を辿り、元にもどして行く作業をすることです。
血液が重くなった原因である腎臓、肝臓などの消化機能の不調、胃腸などの機能低下、これらを元の状態にまできっちりと修復しなくてはなりません。
その為には、血液がそれぞれの器官に新鮮な酸素と栄養を供給するべく、充分に血液を回さなくてはなりません。
そのためには心臓の働きと、副腎の脈拍コントロール力を逞しくしなくてはなりません。
その前には、どぶの掃除をしなくてはなりません。
足の裏に頑固に詰まった汚れの掃除です。
足は第二の心臓。
老化は足から始まる。
昔の人はちゃんと分かっていたのでしょう。
健康は足の裏から崩壊するということが。
甲状腺に障害が起きている場合、目や耳、口や鼻、脳や咽喉、首から上の他の部分にも障害が起きているケースが大変多く、自律神経の乱れからうつ病、パニック障害、不眠症などの神経症も持ち合わせてしまうことも多いのです。
足裏の充分なマッサージもさることながら、足の親指全体へのマッサージ、反射区へ刺激がこの種の病全てを救います。
そこに全ての希望が詰め込まれています。
甲状腺は元気の元です。
甲状腺を元気にしてあなたも元気になって下さい。
さて、甲状腺を悪くしたために現れる現象としては、脱毛があります。
いつも疲れやすく、疲れが取れにくい、気力がうせる、などというものもあります。
ダイエットしても効果がない、肌年齢が年寄り老けている、皮膚の色が悪くしわが多くなる、つまり老化が早くなります。
甲状腺がどんどん衰退してゆくとついには橋本病という病名になります。
逆に腫瘍などの影響でどんどん亢進してしまうと、バセドウ病となります。
甲状腺が悪くなる理由は首にあります。
首は冷気を感じにくく、いつも無防備にさらしていることが多いのです。
冬場はのちろんのことですが、
夏でも朝方は冷えることがあります。
そこで首は冷え、朝方調子が悪い、ということに大いに関係してきます。
首にアイスノンを当てて寝る・・・これなんて最悪です。
甲状腺が悪いなら共倒れしているはずなのが副甲状腺です。
副甲状腺は甲状腺の裏側に4個ないし5個ある小さな器官です。
カルシウムの吸収にかかわる大事な器官で、これも万病にかかわることの多い器官です。アレルギーや認知症にも一役買ってしまいます。
そしてもう一つが脳の最下部にある脳下垂体もダメージを受けていることが多いようです。首が冷えるとこれらの3つの器官がアラームを出してきます。
しかし、器官が痛むわけではありませんから、そのアラームから出ているメッセージを謎解く必要があり、それがなかなか分かりにくいのです。
これらのことはまた別の項でご説明します。
甲状腺を回復するにはどうすれば良いでしょう。
まずは基本。
あらゆる局面で首を冷やさないことです。
治したければ夏でも首にスカーフを、ネックウオーマーを、というのが最初のアドバイスです。磁気入りのセラミックチェーンをするのも良いかも知れません。
次に更なる基本中の基本。
全身の血行力を上げること。
血しぶきが怒涛のように首すじに押し寄せるような「血行優良児」におなりなさい、というのが第二のアドバイスです。
血液の温みが、酸素が、栄養分が、たっぷりと押し寄せること。
どんなサプリメントにも勝ります。
その為の施術法を教えているのが官足法であり、若石法であります。
そして最後に、ウオーキングです。
歩けばふくらはぎがポンプとなって血液を上に上に送ります。
そもそも血液は重力で常に足の方に偏り勝ちです。
逆立ちをすれば分かります。
しばらく逆立ちをしていると頭に血が上ってふらふらしてきますよね。
それと同じで普段は足に血液が偏り、血行を阻害するものがあればうっ血して滞り、老廃物がますます溜まり、夕方にはむくみも発生、下半身デブになってしまいます。
歩くと言うことで、血液をしっかりと頭部にまでお返しすることができます。
歩くと言う行為は認知症の予防にもなるのです。
そして歩くことで足の筋力は再築され、維持できます。
逆に筋力が失われてゆくことで、体力と気力、免疫力と治癒力が失われてゆきます。
寝たきりになるのは棺桶に入ることと同義です。
是非そうならないよう、常日頃ウオーキングして下半身を若くキープしておきましょう。
副甲状腺とは何か、副甲状腺の病気と原因、その治療法について
副甲状腺
咽喉元にある甲状腺の裏側に張り付く4つの小さなこぶのような器官。
それが副甲状腺です。
甲状腺が羽を広げた蝶々のような形であれば、副甲状腺はその羽の上下左右四隅に張り付く4つの小体。上皮小体とも呼ばれる器官です。
「副」甲状腺とは呼ばれますが、甲状腺とは全く別の器官で、全く違う働きを持っています。現代病の多くはこの副甲状腺がポイントになってきます。
副甲状腺ホルモンを分泌します。
副甲状腺の一番の大きな役割は、「血液中のカルシウムを一定量に保つこと」です。
不足すればホルモンを分泌して骨や腸や腎臓からカルシウムを取り出して血液中のカルシウムを増やそうとします。
多くなりすぎれば分泌を止めます。それでもカルシウムが増えすぎると今度は甲状腺がホルモンを分泌して、カルシウム濃度を薄め、平常値に戻します。
カルシウムは筋肉の収縮に関係し、心臓と脳の働きにも関与します。
血液の凝固にも一役かっています。
副甲状腺が必要以上に働くと、ホルモンの過剰分泌により血中のカルシウムは増加し続けます。骨からカルシウムを回収することによって、骨はもろくなります。代表例は骨粗しょう症です。
副甲状腺の一つもしくはいくつかに腫瘍ができることで起こると言われますが、それを副甲状腺機能亢進症と言い、治療法は「切除」しかありません。
この病症により発展する病気は、高カルシウム血症、低リン血症、尿路結石(にょうろけっせき)、腎障害などがあります。放っておくことのできない病気、ということです。
平気で切除できるのは全部で4つもあるせいでしょうか。
それとも、血中のカルシウムの調整など、生きる上で大きな支障にはならない、ということでしょうか。
もはや健康とは言えないが、生きてはいける、それが救いということなのですね。ただ、残った副甲状腺に関しては再発の可能性をたっぷりと残して生きることになります。
逆に副甲状腺機能低下症はどうでしょうか。
副甲状腺ホルモンの分泌不足により、血中のカルシウムが不足するようになりますから、低カルシウム血症、高リン血症に発展します。
指先の痺れやけいれん、皮膚の乾燥、精神不安定という形で現れることもあります。
神経が過敏になり、筋肉の興奮状態が続いて、収縮しやすくなります。
夜中に足がつるのは低カルシウム血症と言えます。
ちょっとしたアクションで手や足や、いろんな場所の筋肉がこむらがえりを起こします。ぴくぴくと意味もなくけいれんしたり、手足が良くしびれる、というケースも同様です。
また、皮膚自体も過敏症になり、いわゆる敏感肌、湿疹、皮膚炎、水虫などのトラブルが多くなります。
そして筋肉の収縮は血液の流れを妨げます。
これがむしろ副甲状腺機能亢進症より私たちに身近な多くの現代病の発生に一役買っているのです。
副甲状腺の機能低下が原因の一つとなって起きてしまう病気の一群をあげてみます。
花粉症、リウマチ、過敏症、アトピー性皮膚炎、関節炎、神経痛、喘息、蕁麻疹、肺炎・・・実はきりがないのです。百種類の病名を出して、この副甲状腺を強化するべきものがほぼ半数。
「腎臓」が病気の源ナンバーワン、弱ってしまうと病気につながる原因となる臓器の皇帝だとすれば、「副甲状腺」が西大后、「副腎」が東大后だと思います。血行は時代や時間の流れ、血液は民衆です。
癌やウイルス、ストレスは敵の仕掛けた罠。
とすれば、「脳下垂体」は影の皇帝、身体の営みにおける実権を握っています。何だか人体にも歴史が見える不思議さ。
我々が言葉を生み出すよりはるか以前から人体は存在した訳ですから、それはそれは長く深い歴史が人体には刻まれていることと思います。
話は脱線しましたが、足の親指の内側側面に反射区をもつ副甲状腺は、私が病気に対するアドバイスの中でも、半数は登場する名称。それこそ、もう飽き飽きします。親指の第二関節の裏側をぐるりと囲んで甲状腺、それに続いて側面にかけて副甲状腺。揉みにくいこの部分を無視してはいけません。
現代においては、子供の頃から履き続けた靴の影響も大きいのです。
ぴったりと足にフィットする靴は、ぴったりと副甲状腺の反射区を圧迫して毛細血管を塞ぎ続けます。神経反射はもう、自然の生活の中では副甲状腺に届くことは無く、人体が持つ自己治癒能力は働きません。副甲状腺は居眠りが多くなり、血液からカルシウムが薄れてゆきます。
減らす機能だけの甲状腺は、ただ見ているだけで何もできません。
副甲状腺の不調が多数の病名にかかわっているのは、今まで述べたように、カルシウムが全身に不足してしまうということが如何に問題になってくるかということを表します。カルシウムの摂取の問題ではなく、体内にカルシウムがあっても副甲状腺が血液中に必要な量のカルシウムを供給してくれないことです。
カルシウムの不足は骨がもろくなる、くらいにしか思わないのが普通ですが、骨や歯に含まれるカルシウムを99とすると、血液中には1%のカルシウムが不可欠です。その理由の一つが、脳の情報伝達にカルシウムがなくてはならない、ということがあります。
脳の機能が乱れる訳ですから、感情も不安定になります。
良く、イライラするのはカルシウムの欠乏、と言われますが、都市伝説ではなく、これは当たっているのです。
だから小魚や乳製品を意識して食べる。
それも良いのですが、肝心の副甲状腺が機能していなければ焼け石に水、ということになりかねません。
そしてやはり脳の正常な働きを鈍らせる、という意味では、人格さえ失ってしまう認知症、老人ボケの下地を作ることになりますから、決して呑気にはしていられないのです。もの忘れが多くなった、年だから仕方ない、と納得する前に、カルシウムの不足をどう補ってゆくのか、副甲状腺の不調を疑って、この器官をどう若返らせるのか、を考えるべきなのです。
副甲状腺は喉の前面、甲状腺という器官の裏側にあります。
通常4個ありますが、5個ある人もいます。
首というのは、甲状腺の項でも述べましたが、無防備にさらしていることが多い場所です。冬場は当然ですが、夏場でも朝方冷えることがあります。
オフィスでも家庭でもエアコンを効かした中で過ごす時間が長いと、これはもう立派な秋冬感覚です。
その中で、首というのはさほど寒さを感じない部分ですから、見事に冷却されていることもしばしばです。
当然、首の周りですこぶる血行は悪くなりますから、甲状腺、副甲状腺、そして脳下垂体あたりまでが、血液不足の憂き目にあっています。それも知らない内に。これらの器官は痛みを訴えてきませんから、もしそれで体調を壊しても、一体何が起こっているか分からない、というケースがほとんどです。
副甲状腺を弱らせてしまったら、どう治してゆけば良いのでしょうか。
まずの基本は首を冷やさないことです。
夏でもネックウオーマーと言いたいくらいです。エアコンの効いたところなら更に徹底しましょう。磁気やセラミックの遠赤外線ネックレスも助けにはなるでしょう。
次に全身の血行力を最大まで引き上げることです。
これを成し遂げるために官足法でも若石法でも、足裏や膝裏を徹底的に掃除して、血液の通りを良くしようとしている訳です。
それから、副甲状腺の反射区というものを利用して、神経反射で直接患部を温め、活性化し、それを定着させることです。
因みに副甲状腺の反射区は、甲状腺が足の外側で終わるところにあり、図面では骨の上も含まれる範囲ですが、どちらかというと「足の親指側側面」の、「骨との境」、「柔らかい肉から骨の裏側」に向かって揉むのが効果があります。
なぜなら、骨の上をさすっても特に何も感じないケースが多いのに対して、この部分を押すと強く痛むケースを多く見てきたから言えるのです。
花粉症や過敏症など、副甲状腺に起因すると思われる症状もこの反射区のこの場所で改善した例が多くあります。認知症・痴呆症の予防にもなります。
官足法で足揉みをしているが中々改善してこない、と思っている方は、まずこの副甲状腺を疑え、ということをアドバイスしています。
普通に足揉みをする(例:ウォークマットを踏む)だけでは当たらない場所にあるからです。
因みにですが、カルシウムの効率的な摂取は、決してサプリなどに頼らず、自然にあるもの、特に「すり黒ゴマ」を推奨しています。
カルシウムの含有率が高く、ビタミンの宝庫でもあります。
すりおろしたものは吸収も良いので、小魚を沢山召し上がるより簡単ではないでしょうか。
脳下垂体とは何か、脳下垂体の病気と原因、その治療法について
脳下垂体
脳にくっついて、蝶形骨と呼ばれる受け皿の凹みに気持ち良さそうに収まっています。
トルコ鞍に座った小さな王様といった感じです。
巨大ロボットの頭部にある操舵室で、ロボットを動かしているパイロットのようでもあります。
脳下垂体は無数の血管とつながっています。
自分の指令(各刺激ホルモン)を全身へと縦横無尽に運ぶためです。
例えば、副腎皮質ホルモン刺激ホルモンを分泌して、副腎に副腎皮質ホルモンを出すように命令します。副腎皮質ホルモンは、ストレスから体を守り、体の炎症を鎮めるという、大切な役割を持っています。
他のホルモンの役割を見てゆきましょう。
○忘れてはならないのは、成長ホルモンの分泌。
子供が成長してゆく過程で、成長ホルモンの分泌を行っています。
脳下垂体で分泌される成長ホルモンやその他のホルモンの分泌と抑制は、脳下垂体の影の仕事人、「視床下部」というところが脳下垂体に命令しています。そのどこかで障害があると、小人症や、巨人症になります。
○甲状腺刺激ホルモンを分泌して、甲状腺にホルモンを分泌させます。
甲状腺ホルモンは、人体の全ての細胞に作用し、呼吸の量や代謝を調整している、生体活動の根幹を握っている重要なホルモンで、元気の源です。
○卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモンという性腺刺激ホルモンの分泌をしています。
卵胞ホルモンは卵胞発育を促進したり、排卵を促し、卵子を輸卵管に運び、子宮粘膜を増殖させる役目があります。卵子を包む卵胞の一つが成長し、排卵するまでを受け持つ、生殖には欠かせないホルモンです。また、少女から大人の女性に成長する過程における二次性徴(乳腺、骨格、皮下脂肪の変化)を担い、男性では精子の生成や性欲に関与します。
その後は黄体形成ホルモンによって、卵胞は卵子を排卵したあと、黄体へと変化します。黄体は、妊娠がなければそのまま白くなって消滅します。もし妊娠が成立した場合には成長してプロゲステロンという黄体ホルモン(妊娠を維持する働き、排卵を抑制する、体温を上昇させて安定する、乳腺を発育させるなど妊娠の保全を行うホルモン)を大量に分泌します。つまり、妊娠後のメンテナンスには欠かせない「黄体」を作り出すホルモンが黄体形成ホルモンです。男性では睾丸に作用して男性ホルモンの分泌を促進しています。
○メラニン細胞刺激ホルモンを分泌しています。
皮膚のメラニン細胞(黒色素細胞)のメラニン形成を促進。つまり日焼け時の皮膚が黒くなる現象です。妊娠時に乳頭の色が変化するのにも関係していると言われています。
両生類や爬虫類の場合、このメラニン細胞刺激ホルモンは、皮膚の色を瞬時に変化させる働きのあるホルモンです。カメレオンやタコの見事な擬態は、それを生存のために自由に使えるまで進化したようです。
○プロラクチンを分泌しています。
プロラクチンは女性の成熟した乳腺細胞に作用し、乳汁産生・分泌を促進します。
つまり、赤ちゃんに与えるおっぱいが出るようにするホルモンです。
赤ちゃんがおっぱいを吸うと、プロラクチンの分泌が促され、おっぱいの出が良くなるという仕組みです。次に説明するオキシトシンとも関係しています。
また、性腺刺激ホルモン放出ホルモンの分泌を抑制します。つまり、排卵を抑制します。
一旦妊娠したあとは排卵を一時閉じてしまうわけです。
○オキシトシンを分泌しています。
聞きなれないホルモンですが、「愛情のホルモン」として知られています。
脳下垂体の中でも、プロラクチンは脳下垂体の「前葉」というところで作られますが、オキシトシンは「後葉」で作られます。成熟した乳腺に、おっぱいの出を促します。
授乳期に乳児がおっぱいを吸うと、オキシトシンが分泌が増加し、おっぱいの出が良くなります。分娩時にも胎児が産道を刺激によって分泌され、子宮筋を収縮させてお産を助けるための働きをするホルモンです。皮膚などへの感覚刺激がホルモン分泌を調整するというのは、反射刺激としては、ツボ(反射区)への刺激と似たようなものと考えられます。視床下部とたくさんの神経でつながる後葉から分泌されるということでも、神経的な刺激と関係しているようです。
最近の研究では、愛情、というより、自己保存本能に関係するということが分かりつつあり、生殖活動においては警戒が緩み、自分と種の異なるものや、家族以外のものに対しては逆に警戒心と敵意が生まれる傾向を示しています。
○バゾプレッシン(抗利尿ホルモン)を分泌しています。
このホルモンも脳下垂体「後葉」から分泌されます。
簡単に言うと、おしっこによる水分の体外流出を抑える働きをしています。
塩辛いものを食べたときなど、塩分が増加すると、バゾプレッシンが分泌されます。
また、出血によって血液が減少したときや、ストレスによっても分泌され、血管を収縮させます。血液環境の変化により血液中の水分が減るのを押さえる働きがあるのです。
また、前出のオキシトシンが女性によって愛情に密着しているホルモンだとすると、このオキシトシンは、男性が家族や女性に対して愛着を持つことに関係していると言われています。注意力、記憶力、認識力、冷静さを高め、求愛行動に対して敏感になります。
男性はこのホルモンが多いほど、失恋時にその愛着ゆえ、いつまでも引きずる傾向がありますが、いざ結婚して家族を持つと子煩悩で家族に愛情を注ぐ良いパパになる傾向があるようです。逆に分泌が少ない男性は、子供や妻に愛着が薄く、浮気を重ねる傾向があるとか。あなたはどちらですか?
この脳下垂体が障害を起こして起きることは、まずこれらの刺激ホルモンの分泌異常。そのことが色々とまずい事態を招いてゆきます。
まず、状態の異常は、初め各臓器の障害として疑われます。
副腎、甲状腺、腎臓、膀胱、子宮、卵巣、乳房、睾丸、等など色々な検査を進めてゆくと、脳下垂体の腫瘍が原因ということも。
成長が止まったり、伸び続けたりすることは生涯のハンデにもなりかねませんし、甲状腺、副腎がうまく機能しなければ、生活に大きな支障が生まれます。
脳や視床下部と多数の神経で交流している関係で、自律神経失調症や、神経症とも深く関係します。
良く、不眠症で悩む方に足親指の腹に神経反射がある「脳下垂体」の反射区を毎晩刺激するようにご指導しますが、まず大抵はその方法で不眠症が改善、完治します。
その他、自閉症、パニック障害、うつ病、恐怖症、不安症など、親指を刺激して治る傾向が強く、足裏土踏まずの「腹腔神経叢(ふくこうしんけいそう)」と合わせ、神経症には抜群の効果を発揮します。
甲状腺の機能障害なども、甲状腺の反射区刺激だけではなく、脳下垂体の反射区も刺激するべきです。
足の親指は「脳下垂体」をはじめ、首から上の全ての器官とつながっています。
親指はあなたのもう一つの頭部。
こちらはいくらしごいても揺すっても叩いても踏んづけても、頭への副作用はありません。
むしろ、もっと良く愛情をもっていじめてあげて下さい。
脳に常に新鮮な血液・酸素・栄養を送ることは、足裏全体のマッサージと親指への刺激で劇的に改善してゆくことが多いのです。
ところで、この脳下垂体は脳の中でも最も最下部に位置しています。
それこそ喉・首に近く、甲状腺や副甲状腺に位置が迫っています。
それで、私はこれら3器官を「だんご三兄弟」ならぬ、「ネック三兄弟」と勝手に命名しています。それこそネック(首)周辺に位置し、健康のネック(重要ポイント)になる器官たちだからです。
大抵訳の分からない症状の多くがこのネック三兄弟の仕業であることが多いのです。
甲状腺や副甲状腺の項にも書きましたが、首というところは無防備にさらしていることの多い場所です。冬場は言うにあたわず、夏場でもたとえば朝方冷えるところに首をさらして寝ています。そうでなくてもオフィスや公共施設ではエアコンが効いて効きすぎている場合もあります。節電と騒がれていますが、真夏の猛暑日となればエアコンもきつくなります。暑い屋外からそのままに、首をさらして初めは涼しくてほっとしますが、やがて冷えて来て、中にはちょっと上着をはおる女性もいますが、首のことは放置している。
寒さに対して比較的鈍いところだからです。
すると首は冷やされ続けて血行はお年寄りのそれになり、ネック三兄弟は血液不足、酸素不足のままじっと耐えています。
高山病というのがあります。
地表からいきなり高山に登ると空気が薄くなり、特に経験の少ない人ほど、酸欠状態になり、呼吸困難、息切れ・めまい・どうき・頭痛・吐き気・耳鳴り・難聴・脱力感・食欲不振などの症状が現れます。
おや?これって更年期障害とか自律神経失調症に似ていませんか。
理由もないめまいや動悸、病院で更年期ですね、と言われた方。
自律神経失調症とか不定愁訴とも言います。
若い方なら起立性調節障害という言葉もあります。
これって要は突然の酸欠により脳下垂体がパニクってしまった結果なのです。
脳下垂体が酸欠して起きる様々な症状はこの高山病のような症状のどれか、もしくはいくつかに近いものであるはずです。
それは何も高山でなくても、寒いところに首をさらし続けて微量な酸欠を繰り返した結果、脳下垂体が自律神経の調整機能を失ったことを示します。
そうでなくても脳下垂体には多くの役割があります。
特に身体の成長期や、逆に閉経の時期のホルモンの大きな変化がある時には過労気味になり、大量の酸素が必要となるのに、血液が届かないのです。酸素という最も必要な物資が。
だから、若い成長期の起立性調節障害、閉経を迎える女性の更年期障害、という形で自律神経失調症が現れる、と考えて良いのではないでしょうか。
不眠症、白衣高血圧、過敏性腸症候群、○○恐怖症、強迫症、パニック障害、うつ病、双極性障害、自律神経失調症、更年期障害、統合失調症、これらの神経症と脳下垂体、あるいは視床下部といった脳の働きの故障と酸欠の定着とは密接な関係があります。
とにかく足裏や膝裏といった、特に老廃物の巣となっている場所を徹底的に掃除することで血液の通り道を広げ、若い頃のように血行優良児に戻ることが大事です。
既に症状に苦しんでいる方であれば、親指全体を徹底して揉み、赤くポカポカするまで行うこと、それを日課にして下さい。日に何度行っても大丈夫ですし、たくさん行うに越したことはありません。足裏の真ん中にある「腹腔神経叢」という反射区も助けになることは前述致しました。
また、ネック三兄弟共通で、首を冷やさない工夫が大事です。
それから、オフィス、家庭、施設などにこもる(長く時間を過ごす)方は気をつけなくてはなりません。特に、ほとんど外出をしない、歩かない、という生活をしていると、自律神経の問題は中々改善しません。パニック障害のように、外に出ること自体が困難な場合でも、窓をあけて日の光に当たることが大事です。
足の存在意味は、足揉みをすることではなりません。
歩くこと、走ること、逃げること、追いかけること、移動すること、ジャンプすること、立つこと・・・のためにあります。
それらが機能して初めて足揉みを受ける資格のある足になります。
筋力が落ちてしまった足は、反射区を刺激しても効き目が弱い。
治りが遅い。気力と体力が薄いからです。
頑張って頑張って、頑張って毎日歩くことは是非心がけて下さい。
日の光を浴びることも大事です。
人間も日に当たってビタミンDを作ります。
植物の光合成と似ています。
お日様の恩恵を得てこそ健康に生きられるようになっています。
あなたの生涯の健康と愛情のために「脳下垂体」。
反射区を通して良く連絡を取り合い、日頃から元気を保つことが何よりです。
副腎とは何か、副腎の機能と関連する病気、その治療法について
副腎
腎臓の上にちょこんと乗った可愛い三角帽子。
それが副腎です。
腎臓はそら豆や胎児のように見える恰好をしていますので、双子の胎児がかぶる帽子でしょうか。
ところで副腎って、何?
そうですよね。
福神漬けは知っていても副腎を知らないという方も多いのではと思います。
心臓の脈拍をコントロールしている器官、と言えば何となく重要性がお分かりでしょうか。
身体の色んな炎症を鎮める役割もあります。
「副腎」は内側と外側で組織と役割が分かれています。
副腎内部を「副腎髄質」と言います。
アドレナリンとノルアドレナリンというホルモンを分泌し、心臓の心拍数を調整したり、交感神経によって活動する体の営みをコントロールしています。興奮すると心臓がどきどきしたり、汗が出たり、血圧が上がって顔が赤くなったりする、そんな現象もこのアドレナリンによって起こります。非常時に心拍を上げ、緊張し、エネルギーとしてブドウ糖を血液に放出させるのも、人類が狩猟したり、敵から闘争する時に身体能力を上げる、野生の本能として備わっていたメカニズムです。
外側の部分を「副腎皮質」と言い、3種類の副腎皮質ホルモンを分泌しています。
①アルドステロン:塩分、水分、カリウムなどのバランスを調整している、電解質調節ホルモン。
過剰分泌になると、脱力感、四肢の麻痺、低カリウム血症、高血圧、多尿、代謝性アルカローシス(アルカリ性体質)などの症状、逆に分泌の不足では高カリウム血症、低血圧、代謝性アシドーシス(酸性体質)などの症状が現れることがあります。
②コルチゾール:抗ストレスホルモンとも呼ばれ、大変重要な働きをしています。血圧を正常に保つ役割があり、精神的な苦痛・苦悩や、過労や発熱、開腹手術などで身体が大きなストレスを感じた時、身体の平静を保持するために働くホルモンです。
体中の炎症を鎮めるために働きます。関節炎、胃炎、扁桃腺炎、咽喉炎、肝炎・・・いわゆる火消しです。火事が多くなったあなたの体にはなくてはならないもの、できればもっともっと働いて欲しいものです。
他にも脂肪の代謝を調節したり、糖の新生を促す働きもあります。
人間の生命維持装置とも言えるのです。
副腎不全になると、このホルモンの分泌が減少し、吐き気や頭痛、疲れやすく脱力感があり、急な体重減少や血糖値の減少などの症状に見舞われます。そのまま放置すればけいれんや意識障害にも至ることがあります。
治療法として、副腎が分泌できていない量のステロイドを注射する療法をとるのですが、それを急にやめてしまうと、副腎は今まで微量でも分泌していたステロイドさえ中止してしまうことがあります。
③副腎アンドロゲン(DHEA):男性ホルモンです。
ともかくこの副腎、神経反射の治療に使われる代表格で、「腎臓」「副甲状腺」と並ぶ、反射区治療の要です。
ストレスから身体を守り、緊急避難用のアドレナリンを分泌し、体中の炎症を見張って火消しをする。
小さいながら、機敏で強い若武者「牛若丸」が双子であなたを守っています。
本当に有り難い事です。
一つを失ってももう一つあるなんて思ってはいけません。
腎臓もそうですが、いざとなれば、一つを失っても生きてはゆける。
その考え方が既に負け戦です。
「いざとなれば」、は現代医療の限界を示しています。
現代医療は外科の分野、ウイルスの予防やワクチンの世界では目覚しい進歩をしています。
なのに、消化器系、呼吸器系の内科の分野においては、原因さえ見つからない問題が多くあり、ほとんどの場合、対症療法になります。
根本原因を治す薬は開発されません。
そこで、いざとなれば、切る。
寄らば切る、とお侍の時代にまで遡ってしまう訳です。
自分の体の自分の臓器を守るのは、それもやっぱり自分の体であり、その身体に宿を借りるあなたの考え方次第なのです。
自分の体は自分のもの。
本当にそうですか?
頭で色んなことを考え、色んな風に体も動かすことができる。
記憶して、分析して、判断して、計画して、あなたはたくさんのことをして来た訳です。
でもあなたが物を考え、自分の意思で体を動かしているその一方で、脳は別のことをたくさん行っています。
視床下部から脳下垂体に、脳下垂体から甲状腺やその他の臓器へ、多くの命令と監視と実行、生体を維持するための微調整が休むことなく行われています。
心臓はなぜ動くのか。
解明した人はいません。
あなたがその答えを知り、証明することができたらノーベル賞ものです。
あなたの体があなたのものなら、なぜ全てが自分の意思によってコントロールできないのでしょう。
積み木があなたのものなら、思うがままに並べることができ、重ねることができ、捨てることもできます。意思のままになんでもすぐに動かすことができます。
自分のものだけれど、自分で動かせないところがある自分の体。
それは自分のものと言えるのでしょうか。
「副腎」その小さなヒーローに敬意を持って日頃大切にしておこうとは思いませんか?
「副腎」の声が聞ける窓口は足の裏、人差し指と中指の間をしばらく下に降りたところにあります。その反射区は深く、骨と骨の隙間に眠っています。
溝の周りを掃除し、「副腎」の声に耳を傾け、お疲れ様と、マッサージを続けてあげれば「副腎」は元気になってゆきます。
「副腎」を切り捨ててはいけません。
それはあなたの命を削るのと同じことです。
さて、人間の身体は脳にダメージを受けると深刻な障害となってしまいます。物を考えたり、四肢に意思を伝える運動野もありますから、まず私たちが生きていく上で、とても重要な臓器です。これが臓器の王様と考えることができます。
次に、動きが停止すると即、死に繋がってしまう臓器としては、心臓、肺臓でしょうか。
腎臓、副腎、副甲状腺、肝臓、膵臓、脾臓などその他の器官も全て大事な器官ですが、身体の異常の多くに関係するのが、腎臓、副腎、副甲状腺です。
もし官足法の著書「足裏の汚れが万病の原因だった」を読んだ方であれば、もう一度読み返してみて下さい。病気別にマッサージが必要な反射区の一覧が、巻末に書いてあります。
それを見ていくと、多くの病気で、「腎臓」「副甲状腺」「副腎」がライトアップされています。
腎臓は分かるとしても、副腎や副甲状腺の何がそんなに大事なの?
と疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
副甲状腺は別の項で説明していますから、そちらをご覧下さい。
副腎はストレスに関係し、炎症の鎮静にかかわり、心臓の脈拍をコントロールしています。
現代社会を行きぬくにはこれが元気でなくてはなりません。
例えばウォークマットをしばらく踏んだだけで不整脈が出なくなった、という人がいるのは、ウォークマットの粒が良く当たる場所に「副腎」の反射区があるおかげです。
もちろん誰でもそうなる、ということは言えません。
他に原因がある不整脈もあるからです。
ただ、ウォークマットを踏み続ける内にいつの間にやら人知れず、副腎が強くなり、縁の下の力持ちとなってあなたを救ってくれている、ということは意外に多いと思います。
注)副腎の反射区を健康棒(官足棒など)の先端で、ピンポイントで刺激しているとその内タコができてしまい、固くなって揉めなくなることがあります。足裏は、ウォークマットのような置き踏みタイプで行う方が無難で、手揉みよりも強い力で揉むことができます。
脾臓とは何か、脾臓の病気と原因、その治療法について
「脾臓」
脾臓という臓器。
何をしている器官なのか、一般的には余り良く知られていません。
左のわき腹にあるちょうど握りこぶしくらいの大きさの臓器です。
肘をたたんでわき腹にくっつけた時に、その肘の先が当る位置です。
肋骨の内側にあるので、外から触ることはできません。
食事をした直後に走ると、良く「横っ腹が痛くなる」ことがありますが、その痛くなる位置がこの脾臓の位置。
つまり、脾臓の痛みです。
急な運動で、多くの酸素が必要となり、血液が足りなくなり、脾臓がそれまで貯めていた血液を大放出する。その時にキューっとつるような痛みを感じる訳です。
もっとも、横隔膜が痙攣して痛む場合や、横行結腸にガスが溜まって痛む場合もあるとか、いくつか他の説もあるようですが。
脾臓は血液(赤血球と血小板)の貯蔵庫で、普段は老化したり破壊された赤血球を処分したり、血液中の異物を除去しています。
急な出血や、運動、激しい緊張などに見舞われると、脾臓は血液を身体が必要としていることを知って、収縮し、血液を放出します。
また、出血時は血小板を放出して止血を助けようとします。
食後の、胃腸が血液を必要としている時に、運動をすると更に血液が必要となり、脾臓が大収縮します。この時に痛みを感じるのが、横っ腹の痛みの原因です。
脾臓の中でそうした血液を貯蔵したり、異物を処分するところを「赤脾髄(せきひずい)」と言います。
脾臓は免疫細胞のリンパ球の生産も行っています。
その部分を「白脾髄(はくひずい)」と言います。
ずいぶんと血液を見張って、処分したり貯蔵・放出したり、侵入者があれば兵隊を増やしたりと、脾臓というのは血液の見張り役、裏方の世話係として大切な存在なのですね。
さて、脾臓が故障することはあるのでしょうか。
残念ながら、故障することはあります。
最も知られているのは、脾腫という、脾臓が腫れて膨らむ状態のこと。
脾臓が膨らむと血液の貯蔵量も増えて、平常時に貧血を起こしたり、出血しやすくなるという、本来の役目がアダとなってしまいます。
脾臓が肥大してもそれと気付きません。痛みがないからです。
脾臓の肥大が肺を圧迫して呼吸困難となったり、胃を圧迫して吐き気がするようになって、病院で調べると脾臓が肥大していることに気付きます。
脾臓が肥大する原因は、血液疾患、感染症、代謝異常など、さまざまな病気によるものですが、一本筋を通すなら、「血液の病気」「血液の汚れによるもの」と考えてみるとどうでしょうか。
白血病、肝硬変、肝炎、溶血性貧血、骨髄線維症、心不全、ウイルス感染など、脾腫を起こす原因は様々ですが、官足法という健康理論から見たときには、全て血液の問題です。
医療での治療方法は、脾腫を起こす原因となっている病気について、それぞれ部分的に処置をはかります。これはすごく消極的な方法のような気がします。
なぜなら、それらの病気は医療で根治できるものが少ないからです。
他を犠牲にする対処療法になる場合が多いように思います。
そしていよいよ脾臓がだめだとなると、切除してしまいます。
脾臓がなくても最低限人は生きてゆけるようですが、何も代わらない、ということはありません。まず、免疫系の営みには大きなダメージが残ってしまいます。
さて、全ての始まりは血行不良。
血行不良が内臓の衰弱もしくは内臓疾患を生み、内臓の衰弱が血液を汚してゆきます。
更にそこに追い討ちをかけるのがストレスによる血管の収縮。
長期にストレスが続いた時の自律神経のバランス崩壊。
食事の嗜好の偏り。食べ過ぎによる肥満と濃厚血液。
カルシウム不足による更なる筋肉の収縮。
あとは、どの病気が一番乗りとなるか、怯えながら待機しているのが現代の私たちです。
まず、いつも足の裏に老廃物を溜めないよう、もみほぐし、溜めてしまったものは踏み潰す。足裏に散らばる内臓の神経反射区(特に「腎臓」「心臓」「副腎」「脾臓」「副甲状腺」など)をよく刺激して活性化します。
骨の間に挟まったこれらの反射区は、深く、少々の圧力では届きません。
実際に身体の中で骨や筋肉に良く守られている臓器ほど、反射区も深くに守られている、と考えれば分かりやすいのです。
脾臓もその一つです。
脾臓の中の脾細胞には、ヘモジデリンという物質があり、これが胆汁の材料の一つになります。胆汁には強い殺菌力があり、もし胆汁の分泌が減少すると、感染症になりやすくなり、盲腸炎、関節炎、肺炎、中耳炎、肝炎などになりやすくなり、腫瘍の原因にもなります。また、脾臓が弱ると肝臓も正常に働けなくなりますから、脂肪分の代謝力が低下、肥満や腰痛、肩こりやリウマチ、出来物、油症、子宮筋腫、卵巣嚢腫、果ては甲状腺の機能に異常が出て、高血圧や低血圧も生み出します。
ここまで分かれば、決して無視できない大切な器官であることが分かります。
腎臓や肝臓は冷やさずに暖めることが大事。外から治療するには患部に暖めたこんにゃくを乗せたり、お灸をして温める、というのは昔からある有効な治療法です。
脾臓というのは、身体の他の臓器に異常ができた場合にそれを助けようとして自ら腫れてしまう器官です。
ですから、外からの治療としては暖めず、逆に冷やします。
左肘の当るところに脾臓あり。
この物静かな縁の下の力持ちのことを覚えておいて損はありません。
さて、脾臓肥大や脾臓脾腫を治すために脾臓だけのことを考えれば良いという訳ではありません。そもそも脾臓の調子がおかしくなるのには、血液の状態が良くない、というそれ以前の問題があったはずです。
そもそも血液中のアルコール、アンモニア、毒物、薬物の解毒は腎臓が担っています。
また、肝臓にもアンモニアを解毒したり、ウイルス、毒素や色素、腫瘍細胞、壊れた赤血球などを取り込んで消化する機能があります。
肝臓と腎臓が「肝腎」というのは血液のデトックスがこれらの器官で行われるからです。
そのいずれか、あるいは両方が機能を落とすと血液のデトックスは万全ではなくなります。
特に腎機能の不調は、毒素を消化しないまま尿に混ぜて輸尿管、膀胱に排泄しますから、直接的には膀胱炎や膀胱に関する障害(頻尿など)を引き起こす可能性があります。もちろん血液全体が汚れる訳ですから、身体のどこにどんな障害を起こすか分かりません。
その一つのアラームが脾臓肥大や脾腫だと考えても良いと思います。
毒素の混じった血液をじっと貯めている訳ですから、毒素の影響を受け易いという点では膀胱と似ています。
脾臓に問題が起きたなら、腎臓や肝臓を立ち直らせなくてはならないのです。
それができれば自然に脾臓の腫れも引くことでしょう。
足裏の土踏まずには「肝臓」「腎臓」「脾臓」の反射区が見事にセッティングされています。昔から青竹踏みが健康にいい、と考えられてきたのは、青竹が土踏まずを刺激するのに丁度良い形だからです。
現代では、官足法で使われている、「ウォークマットⅡ」のような便利道具がありますから、もっと上手に効果的にこれらの反射区を刺激し、同時に足裏に長年蓄積した老廃物をつぶし消し去って、血液の循環を良くしてゆく効果があります。そのために、ウォークマットをただ踏んでいるだけで、難病さえ治ってしまったという事例が後を絶ちません。
もちろん、誰でも、どんな病気でも全てがそうだということではありません。
ただ、健康になる素質をもった身体、というものは、やはり足裏の掃除と刺激によって作られることは確かだと思います。
→反射区図表で位置を確かめたい方はこちら
参考資料
脳とは何か、脳に障害が起きる原因とその治療法について
脳(大脳、小脳、脳幹)
脳はあなたの命、意識、記憶、感情、運動、感覚、神経です。
その役割をここで上げても意味がありません。
全ての生命活動は脳から出る信号によって行われています。
それだけ分かれば十分でしょう。
胆嚢や副腎、脾臓など、腫瘍ができてしまったら、臓器ごと除去してしまうことがあります。それが一番簡単で、しかもそのことですぐに死に至ることもないからです。
腎臓や肝臓、胃袋、大腸なども、事態が重くなれば切除します。
他にもいっぱい切り取れる臓器や器官があります。
視力や聴力を失っても、いざとなればで、手術で助かる命を優先します。
ところが、大脳の中に腫瘍ができたからといって、大脳を切除しましょう、摘出しましょう、という医者はいません。死んでしまうからです。
一部でも傷つければ、重大な後遺症が残ることもり、取扱いには細心の注意が必要になります。
なのに、大脳や小脳など、頭蓋骨に包まれたこの命のエンジンルームは、他の臓器と同じ様に腫瘍ができ、炎症も起こし、内出血もします。
それで脳外科と言う医学が、どんどん進化発展する必要があった訳です。
未熟な技術や設備では、とうてい太刀打ちできなかったからです。
脳内の血管が切れて、あっと言う間に血で溢れてしまう。
それが脳内部で起これば脳出血、脳を包む膜の中の動脈で起こればくも膜下出血です。
溢れた血液が脳を圧迫して、体が麻痺したり、意識不明になる、それが脳卒中です。
切れないまでも血管が詰まり、その先の細胞に酸素と栄養が行き渡らなくなった結果、細胞が壊死してゆき、発作を起こして倒れたり、体が麻痺してしまう。それが脳梗塞による脳卒中です。
生存しても、身体に重大な後遺症を残すことが少なくありません。
麻痺、記憶障害、知能障害、言語障害、半身不随、寝たきり、植物人間・・・
こればかりはもう、脳外科の技術がどう進歩しても解決できない問題に思えます。
そもそも、脳の中で血管が切れたり、詰まったりするのは、脳自体の問題ではないのです。
認知症やアルツハイマーも、脳卒中のように死に直結していないとは言え、自分と自分を取り巻く家族にとっては深刻な問題です。
それまでは平和で健康だった家族を巻き込んで、介護のストレスからの神経症や、様々な大病に発展させることが良くあるからです。
それは脳の問題でしょうか?
遺伝的要因?それとも老化によって避けられないもの?
違います。
脳卒中と認知症の根っこは同じです。
脳の血管が詰まったり微量の出血により、酸素不足になり、脳細胞が壊死するタイプの認知症は脳血管性認知症。
脳細胞自体が劣化して萎縮し、時間をかけてゆっくりと認知症になるのがアルツハイマーです。
アルツハイマーは血管の詰まりや出血とは関係が求められないものを言いますが、血液循環の不良と、血液自体の不良は細胞に同じ結果をもたらします。血管が詰まるかどうかは関係ありません。脳血管性認知症よりも時間がかかるのは、血管の異常という直接の起爆剤がなかっただけです。
脳卒中と認知症。
どうやって予防すればよいのでしょうか。
答えは簡単です。
全身の血液循環をいつも良好にすること。
血液がいつもきれいで、田舎の春の小川のようにサラサラで、心臓が明るい太陽のように元気で、気持ちも朗らかでいられれば、脳卒中にも認知症にもなりません。
血管に汚れが詰まる理由がありませんし、流れが淀むこともありません。
心臓と体中の新陳代謝器官が元気に働いて、いつでも脳細胞に新鮮な酸素と栄養を届けてくれる限り、いやでも脳は健康です。
ついでに言いますと、他のどんな病気にもかかりにくい健康優良児であるということです。
「そんなことはちょっと考えれば分かること、そんな体になれれば苦労はしない、医者もいらないではないか。しかし、実際には人間はストレスにさらされて生きるもの。時には酒に溺れることもあるし、イライラして喫煙もやめられない。食事も毎日バランスの取れたメニューなんて無理だし、この不況では残業も当りまえ。どんどん年も取ってしまう。運動不足だって、そんなことに使う時間がない。休日は少しでも休みたい。」
ごもっともです。そう考えるのが普通です。
しかし、本当に頑張って生きて、病気になるのは仕方がない、と思うのは間違っています。
頑張っている人ほど長く健康で幸せに生きるべきだと思います。
これから長い年月は日本も老齢化社会となり、医療・福士問題が常に社会問題となり、子供不足が深刻になります。
でも、70、80歳でも老齢と言えないくらい健康な老人が増えたらどうでしょうか。
個人の意思さえあればまだ元気に仕事を続けられたらどうでしょうか。
ボケずに死ぬまで自分のことが自分でできたらどうでしょうか。
それでどれだけ多くの問題が軽くなることでしょう。
できもしないこと、奇麗ごとだと済ませてよいのでしょうか。
官足法に一つの答えがあります。
希望はそこに残されていると思います。
もちろん、他にもたくさんの答えが用意されています。
それは、残念ながら現代医療にはまだ見えていません。
これほど多くの優秀な人たちが研究し、実験を重ね、発見し、開発し、それに伴う新薬の開発と医療技術を高め続けているのに、もったいないことに思います。
いつから人類は、西洋医学以外のものを顧みなくなってしまったのでしょうか。
西洋医学、東洋医学、それに古来から経験上で存在してきた民間療法。
それらはなぜ融合できないのでしょうか。
誰が融合してならないと決めたのでしょうか。
人の未来と健康には制約があってはならないと思います。
さて、脳と一概に言っても、脳には色んなパートとそれぞれの役割があります。
大脳、小脳、前頭葉、頭頂葉、後頭葉、視床下部、下垂体、松果体、脳梁、梁下野、扁桃体、海馬、視交叉、淡蒼球、嗅球、乳頭体、脳球、帯状回後部、延髄・・・
これらが一つ一つどんな働きや意味があるのかは、専門書などでお調べいただくとして、官足法の反射区として度々良く登場するのが、この内の脳下垂体、というところです。
自律神経に関係して、不調になると訳の分からない不快な症状の多くを産出するものです。
この下垂体の反射区は足親指の裏側ど真ん中に位置し、脳全体の反射区の中央となっています。それほどまでにも、現代病の中核をなす原因となっているものです。
ただ、親指全体を私たちの「頭部」の反射区と見立てれば、親指全体を良く揉んで解し、刺激して脳全体を活性化することが、脳の障害を予防することにつながります。
そして、血液循環を良くし、腎機能を活性化してきれいな血液を脳に送り込むことが大事。
そのために足の汚れ(老廃物)を掃除する、足を揉んで刺激して大事な器官を元気にしてゆくことが大事、ということは言うまでもないことです。
胆嚢とは何か、胆嚢の病気と原因、その治療法について
胆嚢
胆嚢とはどんな臓器でしょうか?
肝臓にくっついているので、肝臓の脇役みたいなものでしょうか。
おおまかにはそれで当っています。
胆嚢は人体に一つしかないけれど、いざとなったら手術で取り除いても人は生きてゆけます、とお医者さんは言います。
いざとなったら。
それは医術ではもう治せない状態の時のことです。
取り去るしかない、取り去っても死ぬことはない。後遺症として失うものはあるが、大したことではない。多少は生活面で気をつけることを気をつけて下されば。
あなたは納得できましたか?
肝臓の下にぴったりと寄り添い、十二指腸とも管で繋がっている、長さ7cm前後のこのなすび型の臓器。
胆嚢炎を起こし胆石を出せば切られてしまう。胆嚢ポリープ程度で丸ごと切り取られてしまう。
どうせ胆嚢炎でもう機能していないのだから、切り捨てても同じことですよ。
そんなに軽く扱われて生きているこの惨めな臓器の仕事は何だったのでしょうか。
胆嚢は肝臓とつながり、肝臓が作り出した胆汁を貯蔵しておくところです。
胆汁は脂肪を消化する働きを担っています。
油分(脂肪)が食事で胃に入ると、胆嚢はあらかじめ貯えておいた胆汁をギューっと搾り出して、十二指腸へ送ります。
胆嚢がなくなるとどうなるのでしょう?
胆汁は肝臓で作られますから、なくても大丈夫です。肝臓から十二指腸への産地直送に代わるだけです。生産が間に合わなくなることもありますが大丈夫です。焼肉や油物を食べた時に消化できずに便が緩くなったり、多少の腹痛を伴いますが、別に死にはしませんよ。
納得できましたか?
何でそんなに簡単に切りたがるのでしょうか。
じゃあ、他にどう解決するというのかね?と叱られそうです。
確かにそこに現代医療の限界があると仰っていると考えて間違いないようです。
胆嚢には痛覚があり、異常を内から知らせることができる臓器の一つです。
食べたものの状態に応じて胆汁の放出量を調整して、必要なだけ十二指腸に送り込んでくれる。この気の効いた世話役がいなくなれば、胆汁のストックはなくなります。食事の都度、肝臓はフル回転して胆汁を作り出し、しかも脂肪の量によっては不足してしまう。
こんなおっちょこちょいな状態が、自分の体に起きるとなれば笑ってはいられません。
胆嚢だけを悪い患部として処理する。
それも、全摘出という、最悪で最も安易な方法で。
そのための理由が必要です。患者さんに納得してもらわなくてはならない。
だから「なくなっても大丈夫なものなんですよ。」という言葉になる。
確かに胆嚢を摘出して痛みは消えました。
一時は心臓の痛みかと勘違いしたほどです。
消化に問題は残るものの、生きている。
めでたしめでたしです。
でも果たしてこの時、胆嚢だけが悪くなったと考えて良かったのでしょうか?
なぜ胆嚢にポリープができたのか、胆嚢炎になったのか、お医者さんから教えて貰えましたか?
もし教えてくれるお医者さんがいたら、切らずに治す方法を考えたはずです。
今後は肝臓が心配です。
十二指腸やそれにつながるすい臓も心配です。
腎臓はどうでしょうか?
たまたま悲鳴を上げたのは胆嚢だけだった。
そうとは考えられませんか?
あなたのするべきことは、まず油物を好む食生活を改善することです。
焼肉、生クリームなどの乳製品、白砂糖をふんだんに使った甘味類。
消化の間に合わないほど摂取して血液は汚れ、腎臓も肝臓も疲労して倒れる寸前ではなかったのでしょうか。胆嚢は身代わりになることで、あなたにそのことを教えたはずです。
胆嚢炎。
胆嚢ポリープ。
胆石。
こんな病に見舞われたあなたにも、挽回のチャンスがあります。
胆嚢を失わないで済む方法があります。
食事を改善し、血行を良くするために足裏を徹底的に揉みながら、「胆嚢」「十二指腸」「肝臓」の反射区を揉んで機能回復を助けることです。
同時に悪化していておかしくない他の臓器にも働きかけて、健康にしてゆくことです。
感染症のある胆嚢には、リンパ腺の反射区も揉んで強くした免疫細胞を送る配慮も必要です。
官足法にその方法があります。
揉んで治すか、楽に切って忘れるか、それはあなたの選択です。
さて、実際に胆嚢の病気を治すとしたら、大きくは3つのことを意識しなくてはなりません。
1つは、一旦胆嚢のことは忘れて、身体全体に起きているはずの、「血行不良」という問題を解決する必要がありそうです。
冷え性でもないし、実感はないのですが・・・
そういうあなたでも、身体のどこかに不調があるなら、血行不良は程度の差こそあれ、必ず起きています。
これは足をひたすら揉んで老廃物を追い出すことで解決できる、ということが官足法の書籍「足の汚れが万病の原因だった」に詳しく書かれています。
一度ご参考いただくと宜しいかと思います。
2つは、腎機能、肝機能をもっと回復させることです。
解毒作用が弱くなっているはずです。
微量の毒素が残って、他の器官をだめにしてしまう。
それが良くある血液の汚れです。
この二つの臓器には特に注意。
反射区を良く刺激して揉めば、回復も可能、ということも先ほどの「足の汚れ・・・」の本に詳しく解説されています。
3つめは、胆嚢の反射区を揉んで、苦しんでいる胆嚢にエールを送ってあげることです。但し、2つめの腎臓、そして肝臓を立て直す、という前提がなければ効果の程は分かりません。胆嚢のことだけ考えてもだめなんです。
官足法ではこの3つを同時に行うことが出来、力具合も最大になる、ウォークマットⅡを便利道具として推奨してきましたし、20数年に渡って、愛用されてきました。PRとはなってしまいますが、一度参考にしていただければと思います。