官足法の便利帖
C型肝炎
C型肝炎
現在日本では100人に一人はC型肝炎ウイルスの感染者だと言われています。
C型肝炎ウイルスは何万分の1ミリという、微小な原始生物で、血液を通して感染します。
1992年以前までは、注射針や輸血などにより感染する状況が残っていました。
今では感染経路は少ないものの、ボディピアスや刺青、薬物の濫用などで感染する可能性は残されています。
また1994年以前まで使用されていた止血剤「フィブリノゲン製剤」は処理が甘く、C型肝炎ウイルスが生きていた可能性があるとして、手術などで大きな出血があった方に、検査を受けるよう厚生労働省が呼びかけているようです。
C型肝炎ウイルスが肝臓に進入してくると、肝細胞を食い荒らしてゆきますが、当然それを免疫が阻止しようと働きます。免疫細胞の方が強くて早めに勝利すれば、感染したことも知らず、肝臓は無事に済み、ウイルスも残りません。
免疫細胞とウイルスの力が均衡して、睨み合いが続いてお互いにダメージはないものの、保菌者としてキャリアになってしまう人もいます。
この人の免疫はまだ強い方だと言えますが、何かで疲労が続いたり、身体が弱った時に均衡が破れてウイルスの犠牲になる可能性もある方です。
このような方が特に要注意で、1994年以前に行われた手術や何らかの病院での措置によって、現在まで何も知らずに保菌生活を送っている可能性があるのです。
さて、いよいよウイルスの力が上回ってくる(免疫が弱くなる)と、ウイルスは肝臓への侵略を始めます。もちろん戦力としては不利でも免疫はまだ、戦おうとしますが、侵略は進みます。細胞組織が破壊され、免疫細胞は破裂して毒をばらまき、肝臓が戦場となります。しかも徐々に前線は押し返されてゆきます。
このまま放っておけば、やがて破壊された細胞から固くなり、肝硬変に進み、免疫の低下があるので当然のように癌へと移行する可能性が大きくなります。
肝がんとなるきっかけの80%はC型肝炎であり、がんでの死亡率は肺がん胃がんに続き、第3位が肝がんというデータがあります。
C型肝炎を発症している方がこの記事を読めば、追い込まれてしまいそうな数字ですが、問題をはっきりとさせて、しっかりとした手当てをすれば決して怖い病気ではありません。
保菌者でありながら10数年も健康な暮らしをしていたのは何だったかということです。
もう一度前述に戻りますが、「免疫とウイルスの力が均衡していた」のです。
ウイルスを一掃してしまえない、決して最強でない免疫力が、しかし何とかウイルスを見張って緊張状態を保っていました。
それが今はバランスが崩れてウイルスに支配されかけています。
つまり、単純に、免疫が弱くなってしまったのです。
C型肝炎を克服するには、免疫力を回復させることです。
そしてとことん免疫部隊を強化し続けるぞ、という気迫を持って臨んで欲しいものです。
これからは4つの点に気をつけて下さい。
1.あなたの足には長年の老廃物(セルライト)が凝り固まっています。
これが充分に血液の流れを塞いで、血液も酸素も栄養も全身に不足し、更にリンパ液(ウイルス退治のエキスパートが駐留している)の通り道も塞いでしまい、あなたの肝臓はカラカラです。足裏の老廃物をしっかりと掃除し、ふくらはぎを揉み、膝裏のリンパ節も揉んで柔らかくし、できれば股関節にある鼠蹊部リンパ節も揉んで、とにかく肝臓に血液とリンパ液の援軍を送り込んであげることです。
どんなに回り道に見えても、これに勝る最短距離はありません。
2.あなたの腎臓は決して良い方ではありません。
病院での検査では異常がない?そこが間違いです。
正常の範囲にもパーフェクトな健康に近い数値と、あとわずかで異常ありと言われるすれすれの数値とがあるはずです。
腎臓が健康であれば、あなたの血液はいつもきれいに掃除されて、余計なものや毒素とはほとんど縁がなく、いつもサラサラの小川のように細い血管の中もスイスイと流れていることでしょう。免疫細胞もありったけ流してくれるはずです。
そうでなかったとしたら、やはりあなたの腎臓はどこか衰えているはずです。
「腎臓」「輸尿管」「膀胱」の反射区を揉んで、血液の浄化と排泄を良くすることです。
3.血液の流れと血液の浄化機能さえ回復したら、免疫も良く働く体質が戻ってきます。
あとは、肝臓を刺激して治癒力を高めたいものです。
これは右足裏の小指の下方にある「肝臓」「胆嚢」の反射区を良く刺激してあげることです。更に、肝臓と胆嚢を通してつながっている「十二指腸」の反射区も揉むようにお願いしています。全てはそれぞれの器官と神経反射によってつながっているため、一定時間揉み続けると、活性化するのです。
少なくとも一つの反射区を10分以上揉んで下さい。痛みが続くうちはまだまだ。反射区に痛みがなくなると病状も改善しています。
4.最後に、免疫力そのものを更に強化します。
「上半身のリンパ腺」「下半身のリンパ腺」「胸部リンパ腺」の3ケ所ある反射区をそれぞれ揉んで下さい。
ウォークマットのように置いて踏みながら老廃物の掃除と反射区への刺激を行える道具があればかなり楽に多くを実行できると思いますので、お勧めです。
肝臓は沈黙の臓器、しかし最強の臓器です。
再生力もあります。
その力に賭けて、足の方から応援してあげれば、肝炎は決して怖い病気ではありません。
- 2012.12.29
- 12:00
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