物言わぬ臓器の声を聞く

肩関節、腋窩リンパ節とな何か、肩の構造と問題、その治療法について


今更、肩とは何か、という話題も妙ですが、肩の構造と不調の原因などを少しまとめてみたいと思います。


肩、と言っても主役は肩関節(肩甲上腕関節)で、腕の上げ下ろし、振りまわり、前、横、後ろの物を取るなど、相当に自由が利くのはこの肩関節があるおかげです。
肩関節は、鎖骨、肩甲骨、上腕骨の3つの繋がりで構成されます。


股関節と似たような構造で、上腕の骨頭は丸くなっており、それを受け止める骨は逆に丸く窪んで、軟骨や関節唇などをクッションにしています。周囲には腱と筋肉がしっかりと巻きついて、自由に多方向への運動を許しながらも、外れてしまわないよう包んでいます。


激しい運動などの衝撃で肩が脱臼するとは、上腕骨頭が肩甲骨の関節窩からずれてしまった状態を言います。骨同士接着せず、腱と筋肉であてがわれているだけですから、何かの拍子で外れてしまうことは不思議ではありません。


他にも肩鎖関節、胸鎖関節、第2肩関節などが肩関節を上手にサポートして複雑な動きを可能にしています。


このように自由に動かせる身体の部分は、他にも股関節、膝関節、肘関節、首関節、足首関節、指関節と曲げることのできる場所は皆良く似ていますが、特に股関節と肩関節は、官足法の理屈で言うと、反射区としても深い交流があり、肩関節に問題があれば股関節の反射区を揉み、股関節に問題があれば肩関節の反射区を揉みます。


実際に肩のトラブルの代表・四十肩、五十肩の修理も肩関節、股関節の反射区を揉みます。


以前、五十肩の人がいて、足揉みで治すことに大変興味を持っていただき、早速本とグリグリ棒を1本持って行かれたのですが、棒1本ですぐに良くなるのは難しいだろう、と思っていました。ところがその方は毎日まめに肩と股関節の反射区を揉んでいらしたらしく、2ケ月もたたない内にお会いすると、おかげでもうすっかり良くなりました、と上がらなかった方の方を高々と上げて見せてくれました。
このように拍子抜けするほどの早い効果を見せてくれることもあるのが反射区です。(誰でもそうなるということでは有りません。個人差があります。)


そもそも四十肩・五十肩の原因は、肩の運動不足による筋肉の衰え(固くなって柔軟性が無くなる)であり、血行不良が根底にあり、場合によっては他のマイナス要因が合併してできるものです。
どうしても加齢によってその傾向が進むわけですから、老年に起きやすくなります。
二十肩、三十肩がないのはそれがゆえです。


血行不良の解消、肩のストレッチ、反射区へのマッサージがベストな解決法です。
基本的体質改善法をご参照の方はこちら


肩の裏側(脇の下)には大きなリンパ節(腋窩リンパ節)があります。
リンパ節は多くのリンパ管の中継ステーションで、免疫の拠点です。
本来は外敵や悪性新生物(がん)と戦う兵を送り出す場所です。
免疫力が落ちてくると、外敵が優勢になり、リンパ節そのものに侵入を許し、炎症を起こしたり、リンパ節そのものが癌細胞に侵されたりします。
例えば扁桃腺炎や、乳癌からのセンチネルリンパ節(腋窩リンパ節の一部)転移です。


乳癌の時に転移が広がらないように胸部周辺のリンパ節を取り除いてしまうことを郭清と言います。
それは将来を考えていない対症療法です。
確かに癌の転移を防ぐという意味では延命行為なのですが。
今はセンチネルリンパ節を見張れば癌の進行度を知るものさしとなって、転移が認められれば腋窩リンパ節だけを摘出(あるいは照射治療)する、ということが可能になりました。
少しはマシですが、めでたしとは言いがたしです。


乳癌の発生予想率というのがあって、高い費用を払えば乳癌の発生予想率が分かるそうです。ハリウッドスターのアンジェリーナ・ジョリーさんがそれでまだ健康な乳房を摘出したことも記憶に新しいです(2013年10月現時点)。


それほど女性にとっては命がけの乳がん対策ですが、官足法のように足を揉んで、反射区も刺激しながら、医療抜きで治そうとチャレンジし、見事がんを克服した方もいます。
故・官有謀先生は生前講演で、私が治してやりたいのは女性の乳がんです。それほど多くの方が乳がんで乳房を失ったり、命を落としたりしている。乳房にできた癌は、その周辺を直接揉むことで、小さくしたり消すこともできる。ただ、私が男なので、施術が難しい、と仰っていたことを覚えています。


私の所に相談に来られたかたには、必ず腋の下にローラーを当てるか、バイブレータを当てて、血行を促すことを推奨しています。これにより転移を防ぎ、免疫を活性化するのに役立っています。そしてご自分でしこりの周辺を揉んでいただいております。
基本的には体質の改善(前述)を行った上で、平行してやっていただいております。


さて、肩の話題からは少し外れたかも知れませんが、遠からずの話題と言うことでお許し下さい。


肩の反射区は足の外側、小指の下方の窪みにあります。
健康棒などを強めに押し当て、痛みがあればそこでただじっとしていれば効いています。
股関節の反射区は足首、くるぶしの骨の下辺にあたります。内、外の2箇所ずつ存在します。

反射区図表で位置を確かめたい方はこちら

四十肩・五十肩について治療法を知りたい方はこちら


歳を取ると何かと億劫になり、疲れるので体を動かさなくなってしまいますが、そうなってからこそ、身体にむち打って動かすことが健康への第一歩になります。
ストレッチは身体の関節の可動域を使って普段使っていない筋肉を動かすことにあります。
その王道がラジオ体操、ということになります。
平凡ですが、これをやらない手はないでしょう。

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