官足法の便利帖
四十肩・五十肩 解消法
四十肩・五十肩の解消
肩の筋が張って固くなってしまい、うっ血して関節や腱に炎症を起こしてしまいました。手首の腱鞘炎などと同じものです。
その以前には、肩こりや首の凝り、背中の凝りなどが起きていることが多いものです。
(c) bwinds|ストックフォト PIXTA
自然に治ることも多いのですが時間はかかります。問題は四十台、五十台くらいでなぜそういうことが起きやすいのか、ということ。
医療では原因は不明、となっているのですが、医療で原因が不明となっているものは大概、人の老齢化に伴う「血行不良」にあると考えて間違いないのです。
食事や運動量の問題ではありません。
全身に流れる血液が、部分的に不足してしまうのには、理由があります。
多くは足の裏に溜めてしまう、老廃物の結晶に発端があります。
靴に締められ、地面と重力の板ばさみにあって、更に心臓から最も遠い足の裏には、血液中のごみ(老廃物)を蓄積してゆく条件が揃っています。
それは長い年月を経て蓄積、結合して固く大きく育つものです。
そうして、くるぶしから先の足には血液が流れにくい状況ができてしまいます。
水道のパイプが詰まった状況を想像してみると分かりますが、水の流れが悪くなるように、血液の流れが悪くなるため、色々と不都合が起きてきます。
(c) TAKANORI*FUJISHIRO|ストック写真 PIXTA
不都合が起きる場所は人によって違うのですが、それはその人の生まれつきの弱点や、日頃の生活で負担をかけている場所、若い頃に無理をして知らず知らずに弱らせている場所などに容赦なく襲ってきます。
人は足から死に向かう、という言葉があり、足は第二の心臓とも言います。
足首のところで、もし脈が取れなかったら、それは瀕死の足、ということです。
意外に足首で脈が取れない人が多いものです。
四十肩・五十肩を説明するのにここまで遠回りをしなくてはならないのですが、足裏と肩の関係を知らなくては、早期の改善を望むことはできません。
原因が分からないとされている医療に頼るのは心元ないもの。
是非血液循環を足から良好にして、体質を改善しながら、肩を解していただくことをお勧めします。
(c) takuto|ストック写真 PIXTA
肩こりと腰痛は人類が二足歩行を始めた時からの試練で、年を取ればとるほど長年の負担がつけとなって出てくるもの。
肩も本来不向きな動作である、腕を上に上げることで負担がかかっています。
また、何もしていなくても腕の重量でやはり負担がかかっています。
他よりも多くの酸素と栄養が必要な部分です。
ところが血行が悪くなってくると、新鮮な酸素と栄養が不足がちになり、筋や関節が酸欠してしまい、固くなってしまうのです。
それでもいつも通りに動かしている内に、びりっと痛みが出て腕が上がらなくなってしまう。それが四十肩。五十肩。
もし全身の血行が赤ちゃんのように良好で、血液に不純物が少なく、サラサラと流れる人であれば、肩こりや四十肩にはなりません。
足裏を毎日強く良く揉んで、体質の改善を目指して下さることをお勧めします。足の裏にしつこく溜まって害をなす、老廃物を取る方法は他にはないのです。レントゲンで真っ黒に写るほどの大量の老廃物が、足裏を揉むときに強い痛みとなって実感されることと思いますが、それはいずれ無くなります。
とにかく四十肩、五十肩は、肩の血行の問題です。
足裏を強くたくさん揉むと、首まで血行が良くなってぽかぽかになりますから、肩のうっ血が取れて楽になってゆくはずです。
早ければ1ケ月程度で治ってしまう方も多いので、是非頑張って下さい。
(c) walking|ストックフォト PIXTA