物言わぬ臓器の声を聞く

すい臓(膵臓)とは何か、すい臓の病気、原因、治療法について

すい臓(膵臓)


小さめのバナナくらいの大きさ。


十二指腸にくっついて消化液を作り、分泌している器官がすい臓です。
3大栄養素(たんぱく質・炭水化物・脂肪)の消化酵素を含む膵液は、1日に500~1000ミリリットルも分泌されています。酸性の胃酸を中和する働きもあります。


もうひとつは血糖値の調整にかかわるホルモンを分泌することです。
ランゲルハンス島と呼ばれる100万個ほどの分泌器官からは、グルカゴン、インスリン、ソマトスタチンという3種類のホルモンが分泌されます。


血液中のブドウ糖を調整します。
食事の後にブドウ糖が増えてくるとインスリンが分泌され、身体の細胞(筋肉や脂肪細胞など)の中に入れてゆきます。そうすることでブドウ糖がエネルギーとして効率よく使えるようになります。
逆に血液中のブドウ糖が少なくなるとインスリンの分泌は止まり、次に増えるときまで分泌はされません。


血糖値が高くなる、というのは、すい臓に何らかの障害が出てインスリンの分泌が不足することで、血液中のブドウ糖が増えすぎた状態のことです。細胞に取り込むこともできないため、エネルギー源を失います。特に、ブドウ糖しかエネルギー源として使えない脳細胞にとっては深刻な食糧危機です。


インスリンとは逆に、血糖値が低くなると分泌されるのが、グルカゴンというホルモンです。グルカゴンは肝臓に蓄えられたグルコーゲンを、ブドウ糖に分解して、血糖値を上げようとします。


インスリンとグルカゴンの分泌によって、血液中のブドウ糖は一定量にバランスが保たれている、という訳です。


ところで、良く名前を聞く「インスリン」を作るのがβ(ベータ)細胞というものですが、この細胞が何者かによって破壊されてゆくことで、糖尿病になってしまうことがあります。


その不届きな侵入者は誰でしょうか。
ところが良く調べてみると、あなたの体を警備巡回する免疫細胞でした。
体の中でそれまで普通に体を警備して、侵入者が敵だと判断すると捕らえて処分していた、あの免疫細胞が突然無法者となり、大切なベータ細胞を破壊するようになったのです。
敵は味方の中にいました。
つまり、敵はあなた自身の身体、ということになります。


この場合、あの忠実で頼りになる番犬が、なぜ飼い主の大切な家族まで攻撃するようになったのか、その過程を考えなくてはなりません。


番犬はあなたの体をパトロールし、侵入者を見つけるとほえかかります。その声を聞いた監視係が過去の犯罪者リストを開き、該当するものがいれば番犬に駆除命令を出します。
そして侵入者は番犬の餌食になります。


ある時から、番犬が見回りをする道路に異変がおきはじめます。
道路の空気は汚れ、淀み、異臭がして暑く、番犬の鼻は狂います。
更に、なぜか異常に番犬の数が増え、彼らを管理する指揮官も混乱し始めます。
次第に道路の幅が狭くなり、あまつさえ番犬の数も増え、番犬たちはいらだってきます。
番犬たちはそれまでは無視されていたような無害なものにまで、あやまって噛み付くようになりました。そして、混乱した監視係がその無害なものの一つを、根拠も無いのに犯罪者としてリストに登録してしまいました。
それがあなたの場合はたまたま「β細胞」だった、ということです。
慢性的にインスリン不足となったあなたの身体は、糖尿病になってしまいました。


血液の循環が悪くなり、酸素と栄養素が行き渡らなくなれば、細胞組織は色を失ってゆきます。腎臓、肝臓、胃腸、すい臓、と全ての内臓組織も同じです。
消化・代謝・血液中の栄養素のバランス調整、これらがすこしずつおかしくなってきます。
過労などを中心に、自律神経のバランスも崩れます。
交感神経が一方的に働き、番犬(免疫細胞の顆粒球)が増えた状態がずっと続きます。


敵はあなたの身体。血行の不良に大元の原因があります。
血液の汚れがその次に発生しました。
最期にストレスによって体の正常な生命活動に乱れが生じました。
免疫が狂って自分の宿主を攻撃するようになりました。
(因みに、番犬が狂って攻撃しなくても、劣悪な血液環境にさらされたすい臓が、機能の不全を起こして働かなくなったり、組織が壊れたりすれば同じことになります。)


遡って、昔のあなたにならなければ本当の意味で病気を治すことはできません。
薬物や手術で危機を乗り越えたとしても、本当の問題は解決していません。
ほとんど全ての病気が同じ道を辿ってやってきます。


すい臓の悪化で、心臓の痛み、胃の痛みと勘違いすることが良くあります。
位置的に良く似ているからで、自分で勝手に判断せず、そうなってしまったからには、きちんと診断を受けることが何より大切です。
すい臓の病気として代表的なものは、糖尿病ですが、他にも急性膵炎・慢性膵炎・膵がん・インスリノーマ(膵島細胞腫)などがあります。もともとは血液から来る障害ですから、不治の病ではありません。
日頃から、病気にならない体質を確保しておくことが大切ですが、至って健康の時は考えもしませんから、そこが問題です。
平均寿命までは健康に生きてゆきたいのであれば、早めに取り組んでおかれることをお勧めします。
有事の時にもあきらめないでそれから必死で取り返しても間に合います。


すい臓への手紙は足の内側側面、土踏まず横に受付窓口があります。
胃、十二指腸の反射区に囲まれてひっそりと来客を待っています。
呼び鈴を押すとか細い痛みがすい臓の声となって返ってきます。
健康なすい臓が姿を現すまでは、この呼び鈴を押し続けなくてはなりません。
番犬に間違えて噛まれない様に、付近の道路はいつも掃除しておかなくてはなりません。
足の裏全体だけでもいいのです。


安易な選択をしないことを切に願います。


膵臓(すい臓)の痛み・病気を改善・克服するには・・・


基本的なことですが、全身の血行を良くすることです。
これは、一時的なものではだめです。
サウナや温泉に入ったり、運動をしたりするのも良いのですが、何もしない時でも血行が良い、というのが何よりです。
そのためには血行を最も阻害している足の裏、そして膝の裏などを強く20分以上揉むことです。鼠蹊部リンパ節が固ければ、そこも揉むようにしましょう。


反射区という場所にも不思議な効果が埋め込まれています。
膵臓の痛みは反射区の痛みと言う形で現れています。
その痛みと対峙する勇気が必要です。
痛みに耐え、一所懸命反射区を揉んで、すい臓に呼びかけましょう。


そして、極端な食事制限ではなく、できれば精進料理に近いものを、バランス良く召し上がることです。すぐに飲み込まずできるだけ噛んで胃袋に送りましょう。


血液をきれいにすると言われる野草茶も色々とお試しになってはいかがでしょうか。
ドクダミ、ビワの葉、柿の葉、スギナ、クマ笹、玄米、ハト麦、ケツメイシ等。
自然の薬草であれば、副作用の心配もなく、またお茶としても色々な味を楽しめて、これを趣味にする方もいらっしゃるくらいです。


最後に、適度な運動も、歳を取るほどに積極的に取り入れなくてはなりません。
それには何より、お日様の下を歩くこと。体力や筋肉が衰えると、気力が萎え、疲れやすく、回復力が低下し、努力の割には健康法が効かなくなります。
ジョギングしたりハードな体操をする必要はありません。何より、歩くことです。
肩肘張って、鬼の形相で歩くのではなく、改めて周囲の風景を楽しみながら、時にはカメラでも写メでも撮りながら、日によって道を変え、何よりウオーキングを楽しむことが大切です。脳も運動が必要なのです。いつでも10km、15km歩けるという自信は、きっとあなたを強くするはずです。交通事情にだけは気をつけて下さいね。

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