上顎と下顎
上の顎と下の顎。
動かせるのは下の顎。
食べ物を咀嚼しているのは下顎の力です。
動かす支点になっているのが顎関節。
顎関節症というのは、顎の関節がずれて脱臼しかけている状態です。
顎がかくかくしたり、口を大きく開けられないなどの不自由が起こります。
その
まま放置して治るケースもありますが、悪化して関節が炎症を起こしたり、頭痛や肩こり、不眠をはじめ、自律神経失調症の症状まで出てくる場合があります。
男性より女性に多く、顎関節を支える筋肉や靭帯が弱いことが原因と考えられます。
柔らかく調理されたレトルト食品、お肉もとろとろに煮込んで柔らかくなったものが好まれる昨今、顎力が弱り、退化しているのではないでしょうか。
上顎そのものでははないですが、上顎洞という副鼻腔ががんになる、上顎洞がんでは、以前まで上顎を全部取ってしまうという恐ろしい手術をしていました(上顎骨全摘出術)。
今は三者併用療法などが進んで、上顎の摘出をしないで済む場合もあるようです。
上顎洞がんは、慢性副鼻腔炎を持っている患者に多いようですが、いずれの症状も、免疫が不完全ゆえに起きるものですから、その意味では関係があると言えるでしょう。
頬の腫れやしびれに始まり、鼻水に血が混じったり、目が突出して視力が低下したりといった症状が現れます。
何にしても早期発見が大事ですから、副鼻腔炎をお持ちの方は、常に気をつけていなくてはなりません。
というよりもここでは、副鼻腔炎そのものを治してしまいましょう、というご提案をしております。
→蓄膿症(副鼻腔炎)の治し方
下顎隆起とは、下顎の歯の後ろ側にできる骨の隆起、骨の異常増殖をいいます。
グランドキャニオンのような形のものがボコボコと出る人もいます。
外骨症、外発性骨増生などとも言います。口蓋にできれば口蓋隆起です。
隆起部分の粘膜が傷つかない限り、ただの骨の変形に過ぎず、特に症状はありません。
ただ、歯の治療(義歯を入れる)時などに邪魔になり、削ることがあります。
原因としては、歯ぎしりが原因とされています。
歯ぎしりは咀嚼時の数倍の力が歯茎にかかるため、このように徐々に骨が変形してゆくと考えられています。
歯を食いしばって耐える、というのは、歯茎に優しくない行為、ということですね。
歯ぎしりはストレスを抱える人に多いとか言われますが、何か日中悔しいことでもあったのでしょうか、心、穏やかに生活するため、もう少し心に余裕を持ちたいものです。
また、歯の噛み合わせが悪いために起きる歯ぎしりもあるようです。
この場合は葉ぎしりの問題だけでなく、唇を閉じづらく口内が乾燥したり、咀嚼が悪いために胃腸に負担をかけることもあります。まして、顎関節症にも繋がり、肩の凝りや頭痛、自律神経失調症と言った、前述の症状に悩まされることになりかねません。
歯の噛みあわせが悪いのは、官足法では治せません。
是非歯科医の先生に相談をすることをお勧めします。
顎関節炎の予防と対策として、「上顎」と「下顎」の反射区をマッサージすることは有効です。反射区は足親指の爪の下にあります。
→反射区図表を参考のこと
歯痛を起こしたときも上顎と下顎の反射区を揉むことで痛みが鎮まることがありますが、根本的な原因はミュータンス菌(虫歯菌)の感染症であり、口内免疫力の不足です。
歯磨きをする習慣は当然虫歯を抑える効果があります。
また、免疫力をできるだけ強力にするために、健康体質を作ることはあらゆる感染症と癌予防に絶大な効果がありますので、大変お勧めです。
→基本的体質改善法について
但し、歯痛を応急処置で抑えたとしても、歯医者さんが開いている時間なら、すぐに駆け込むのが無難です。歯痛になってから何かをしようとしても手遅れなのです。