官足法の便利帖
虫歯と歯周病
虫歯と歯周病
虫歯はミュータンス菌が酸で歯を溶かすことが原因です。
ミュータンス菌は2歳から3歳までの間に、親から子供に移される感染症です。
それを過ぎて感染しなければ虫歯になることはありません。
ただ、歯周病という病気もありますから、口の中を清潔にしなくても良い、という訳ではありませんが。
感染してしまったら毎日歯を磨いて頑張っても虫歯になります。
さて、本当にそうでしょうか。
(c) あしがち|イラスト素材 PIXTA
虫歯も感染症である以上、風邪や風疹、インフルエンザや結膜炎と同じです。
風邪を引いても数日すれば治るのは、体の免疫機能が働いているからです。
菌と免疫細胞が戦うので、熱を出して菌の力を弱めようとします。
虫歯だってただひたすら進行するだけなら、年に何度も歯医者に行かなくてはなりません。
しかし、この虫歯にだけ体の免疫は見過ごしている訳ではありません。
唾液の中にも免疫細胞は存在します。
進行を食い止め、虫歯の菌を退治している時もあれば、疲労やストレスによって免疫力が低下すれば虫歯は進行します。
そのいたちごっこの末に虫歯の酸で歯に穴が開いてしまえば、神経にまで達して歯痛が起こります。
免疫細胞と虫歯菌がすもうをとって、押しつ押されつの勝負の結果、免疫細胞が負けたのです。口の中には虫歯菌に味方する環境があり、アウェーの中で免疫細胞もまだまだ力不足だったようです。
さて、風邪を引いてから免疫が働いているようでは免疫も半人前です。
(それはそれでも有り難いことではあるのですが)
風邪の原因となる菌の侵入を許し、体内での繁殖を許してしまったのですから、今ひとつ警備力が足りません。
最高に統制が取れ、訓練された免疫部隊を体の中に持つことが出来れば、風邪を引くこともありまさせん。
ストレスは確かに一時免疫力を低下させますが、強い免疫部隊は、戦力が不足しても菌と対等以上に戦うことができます。
「馬鹿は風邪を引かない」という言葉がありますが、何も考えず不安も持たず、心配もしない、ストレスのない人間は免疫力が最大限働くので風邪を引かない、という意味です。
ストレスは、ないのが一番。
でもそれ以上に最強の免疫部隊を持つこと。
ストレスに強く、疲労にも強い。
これに勝るものはありません。
(c) りょう|イラスト素材 PIXTA
さて、虫歯の元になるミュータンス菌は口の中に住み続けますが、増殖しないように抑え続けることができれば虫歯には進行しません。
虫歯にならないための方法は、最強の免疫部隊を作ること。
血液循環が最高に良くて、血液がいつもきれいで、新鮮な栄養と酸素が体中の細胞をめぐり、リンパ管も詰まることがなく、免疫細胞がいつも体の隅々をパトロールしてくれる。
敵がいれば、素早く仲間が駆けつけてくれる。そんな体になること。
それは簡単な方法でできることを官足法は30年以上も伝えてきました。
歯周病も歯垢(プラーク)や歯石に済む細菌が勢力を広げることで進行します。
細菌は免疫部隊の担当です。
それをのさばらせてしまうのは、やはり免疫部隊の怠慢と戦力不足、戦力の弱体化が原因です。
そして、生活のバランスが崩れたり、ストレス(悩み、過労、薬)が続くこと、食生活の偏りなどが免疫部隊を荒廃させてきました。
生活を見直すことも大事なことです。
できることはやはり、改善するべきでしょう。
そして最大のヒントは、やはり足裏にあることを、改めてお伝えしておきます。
(c) naoco|写真素材 PIXTA