官足法の便利帖
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症
腰の部分の背骨(腰椎)に含まれる脊柱管が狭くなり、神経を圧迫する現象のことを言います。
病気ではなく、加齢やその他の理由による骨の磨耗(すりへり)によるものです。
これ以上の悪化を防ぐには、まず食の面ではカルシウムの補給を心がけて下さい。
なるべく吸収のよいものを選ぶことで、サプリメントなどに頼ってはいけません。
黒ゴマをすったものはカルシウムの宝庫で、吸収も良いので特にお勧めです。
スプーンに1杯~2杯を、ごはんに振りかけて食べるとよいでしょう。
また、日頃日光に当たるようにして、皮膚下でビタミンDを合成し、カルシウムの吸収を助けることも良いことです。
腰部脊柱管狭窄症のように、骨が変形したり縮んでしまうのは、カルシウムが骨に不足するためで、食と生活の改善を心がけることが大事なのです。
それからもう一つ大事なことがあります。
カルシウムの吸収が悪い方の特徴としては、年齢に関係なく、血液の質が悪いことが少なからず関係しています。
それは、腎機能の低下と深く関わっています。
腎臓は血液を浄化し、血液中の不要なものを排泄させる重要な器官です。
この機能が低下すれば当然血液は汚れっぱなしになり、重くなって血管を通りにくくなります。特に毛細血管のような細い管は通り抜けできないこともあります。
汚れを詰まらせて更に通りにくくなります。
脊柱管のような骨の周囲にも毛細血管があり、神経に酸素や栄養を送っています。
血液が不足すると、その周辺は冷え、骨はもろくなり、神経も丈夫さを失います。
子供に、お腹を冷やしてはいけませんよ、と教えますが、腰だって冷やして良いことはありません。血液の通りが悪い、ということは体の中からも冷えが生じると言うことになるのです。
こうなってしまうのには、足裏に原因があります。
人によってはふくらはぎ、そして膝の裏にも原因があります。
長年の間に足の裏や膝の裏には、血液中の汚れ(老廃物)が沢山詰まって、いつの間にか血液の流れを止めてしまうからです。
従って、血行を良くする手立ては、足の裏や膝裏に溜まった老廃物を取り去ってしまうことなのです。
そのために、ウォークマットⅡのように、立って踏むだけで足裏を強く刺激できる道具がとても役に立ちます。
始めは痛くても、これを良く踏んでいただくことが何より健康にとって良いことです。
痛いのは足裏に悪いものがたくさん溜まっている証拠です。
心を強く持って痛みと戦って下さい。
その痛みはやがて軽くなって消えてゆきますので、それまでの辛抱です。
もうひとつは「甲状腺」と「副甲状腺」を元気にすることです。
甲状腺は体の中のカルシウムを増えすぎないように働いています。
カルシウムが増えると骨の中の足りない部分に補給をし、余ればおしっこにして排泄されるように働きます。
副甲状腺は逆に減らさないように働いています。
足りなくなれば骨の中からカルシウムを取り出し、尿に排泄されないよう調整します。
この二つの器官がバランス良く働いて身体に必要なカルシウムが維持されています。
そのバランスが崩れることにより、骨粗しょう症になりますし、筋肉や血管が収縮してしまう過敏症になることもあります。
脊柱管狭窄症のような症状にとって、いずれも良くないことです。
骨の密度が薄くなれば、骨はもろくなり、削れ易くなります。
筋肉や血管の収縮は脊柱管の周囲を緊張されてますます神経を圧迫させやすくなります。
甲状腺と副甲状腺はいずれも首の前の方にある器官で、重なっています。
この器官は大抵同時に悪くなる傾向があります。
悪くなる理由としては、首の状態が悪いということがあります。
首を冷やしていることが多いか、そもそも全身の血行が悪いために、特に首のところで詰まって影響が出ます。
日頃は睡眠時も含めて、特に首を冷やさないようにしなくてはなりません。
冬場は特に、部屋の中でも首を温めるよう、マフラーなどで保護して下さい。
また、足裏を良く揉んで、副甲状腺と甲状腺の神経反射区を刺激することはすごく有効です。
いずれにしても、足裏を良く揉むことは少なくとも血行を良くすることは間違いありませんので、脊柱管狭窄による神経の痛みも和らげることができますし、長く続けていただくと改善してゆきます。
基本的な健康を維持するためにも文句のない行いです。
是非、毎日の習慣としていただくことをお勧めします。
- 2012.07.05
- 11:56
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