官足法の便利帖

大腸憩室症

大腸憩室症


大腸憩室ってなんでしょうか。
大腸の休憩室かな、思えるような名称。
ちょっと一服しますか。
そんな楽しいものではありません。


これは大腸に発生するクレーターです。


腸壁には柔らかい血管が無数に走っています。
特に血管の集まったところは他の部分より壁が柔らかくなっています。


腸内にはガスが発生します。
消化された食べ物の残り(糞)が発酵してできるガスです。
肉食をすると腸内に長く滞在してしまうため、腐敗してガスも発生しやすくなります。
このガスが腸管を膨張させます。
その時に張りのなくなった血管の集まる部分が、内側から丁度風船を膨らませたように、腸の外壁を押し出して空洞を作ります。
これが大腸憩室で、目立つほど多くなると大腸憩室症と呼ばれます。


ただそれだけで何か身体に不具合が起きる訳ではありませんが、時間を経て色々問題が起きてくる可能性があります。(もともとなかったものですし、無用に空いた空洞です。)


この空洞がたくさんできることにより、腸の活動に支障が起こり得ます。
便秘や下痢、腹痛などで苦しむようになり、検査を受けるうちに発見されて「大腸憩室症」との診断。過敏性腸症候群とも似ており、なかなかすぐに発見されるものではありません
注腸検査や大腸内視鏡を使った検査で発見されることになります。


憩室に菌も侵入しますから、血管の弱ったところということもあり、炎症(憩室炎)を起こしやすくなっています。免疫力が低下しているとなおさらです。
不自然に膨張している訳ですから、何かの拍子に血管が傷つくと出血することもあります。


ポリープが凸、大腸憩室が凹、どちらもあってはならないものです。


大腸憩室が発生しているのであれば、食事はまずなるべく軽いものにしておきましょう。
肉類がお好きなのは分かりますが、クレーターを増産したくないなら暫くは節制しましょう。消化の良いもの、玄米食、菜食を心がけ、刺激の強い食べ物や脂質の多いものもできれば控えた方が良いのです。


消化器官をより強くして、大腸の運動を助ける必要があるので、各消化器官、腸、大腸の反射区を良く刺激することが望まれます。
消化器官(胃、すい臓、十二指腸)の反射区は足裏よりもやや側面にあり、揉む時も注意が必要です。むやみに足裏だけを揉んでいると良く刺激できていません。
図表なども参考にして、良く刺激して下さい。
十二指腸以外の腸の反射区は完全に足裏にありますので、足裏全体を揉むのであれば問題なく刺激できています。


張りをなくした血管自体にも問題がありますので、これも全身の血行を良くすることでしか張りを取り戻せません。足裏全体を良く揉むことが、やはり大切なのです。


また、免疫力の低下は何と言っても、肺炎、感染症、癌などの予備軍という怖さがあります。


「上半身・下半身のリンパ腺」「胸部リンパ腺」の反射区も刺激して免疫力アップを心がけていただくと尚更安心です。

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