官足法の便利帖
子宮肥大増殖症
子宮肥大増殖症
喩えとしてはおかしいかも知れませんが、子供がすねるとプ~っとほっぺたを膨らます。
あの行為は嬉しいときにはやりません。何か機嫌をそこねた時です。
ふてくされて頬を膨らませている。
人の臓器というのは複雑怪奇で、未だ解明できていないことばかり。そして私たちが寝ていようが遊んでいようが、関係なくその複雑怪奇な業務をちゃんとやりこなしている。
寸断なく働き続けています。
そのことを感謝できる気持ちが沸くのは病気から開放された瞬間くらいでしょうか。
日頃自分の身体の中の何者かが、こんなに自分のために働いてくれている。感謝して大事にしなくては、などと考える人は、まあ、少ないでしょう。
自分の身体だと思っている。
だからどうすれば自分の身体が喜ぶか、などという発想はないのです。
身体の臓器もじゃけんに扱われると、子供のように膨らんでしまうことがあります。
脾臓、心臓、甲状腺、扁桃腺、前立腺、そして子宮。
そんな単純な理由である訳がない、と笑われますが、物事は単純に考えた方が幸せな場合もあります。
この世には奇病難病も含めていくつの病名があるでしょうか。
その病気の原因はいくつ解明されているでしょうか。
100%の確率で治す薬が発見された病気はいくつあるでしょうか。
それがないから病院や医師が足りなくなり、沢山の学術研究書があり、勉強会があり、ただ死ぬだけの人がいます。
何万人という、医学を学んだ研究者や技師、薬剤師の方々が研究をし尽くしているのにまだまだ塀を乗り越えることができないもの。それが七色の顔を持つ病気という悪魔です。
私たちは、病気で悩む人の前に、そっと踏み板を差し出してきました。
その人たちは足裏に悪魔が居て、板を踏むと痛みにもがき、苦しみます。
それでも続けさせると、いつも間にか病気がいなくなっている。
オカルト的な話ではありません。踏み絵でもありません。
後から後から色んな病気の顔を持つ人が現れては、踏み板を踏んでいただく。
中には隙を見て逃げ出す人もいます。
その人は悪魔の思うがままです。
逃げ出さなかった人は例外なく病気と悪魔から開放されてゆきます。
なぜそうなるのか、理由のようなものはあります。
足裏が柔らかくなってすっきりとすれば血行が良くなります。
血行が良くなって悪いという話は聞きませんよね?
さらに足つぼという東洋医学の象徴があります。
これは神経のひもでそれぞれの臓器と繋がっていて、刺激するともしもし電話のように伝言が伝わるのです。西洋医学では異端でしかないでしょう。
でも何となく「つぼ」が持つ神秘の力を信じたい、頼りたい人が針灸に走ります。
官足法では「反射区」と言います。
足裏にはたくさんの反射区があり、足裏全体を刺激することは二重の恩恵があると思う人もたくさんいるでしょう。
日本の医療では認めません。
科学的根拠が薄いのです。それを研究する科学者はほとんどいません。
考えれば訳が分からなくなります。
考える前にとりあえずやってみる人がいます。
或いはもうすっかり信じてしまって、のめりこむ人もいます。
そしてこちらの方が驚くほど健康になってしまいます。
何も考えずに何となくやっていたらびっくり、得をしてしまったということです。
こんな話をするのも、臓器が膨らんでしまう方の特徴が、なぜか疑り深い人に多いからです(そうでなかったら御免なさい)。
溜め込むと膨らむ。
そういう方は一度くらい素直にだまされて、馬鹿になったつもりで非科学的なことを言う人の話を信じてみても良いのではないでしょうか。
さて、子宮も肥大します。
子宮は寒がりです。
空洞があるからです。
空洞には血が通わないので、元々冷えやすいと言えます。
冷えが原因で何かと故障しがちです。
筋腫というおできができるのもそうですし、剥がれた内膜が行き場を失って他の場所にミニ子宮を作る、内膜症もそうです。
重い生理や、ホルモンの分泌がオンチになって生理のサイクルが狂うこともあるでしょう。
血液が常に不足してしまうので、免疫の到着が遅れて子宮ガンや子宮頸がんにもなりやすくなるでしょう。
子宮が冷えて、血液も足りず、酸素も足りない。
だからこんな所で胎児は育てられない、と不妊症にもなるでしょう。
内臓も子宮も人間の一部です。
だから、感情があるとは言わないまでも、神秘の営みをする、自然の摂理の一つです。
自然はあたたかく、肥沃な土地では豊かな恵みをたくさん育てます。
子宮に必要なのは血液と酸素、それに充分な栄養です。
そして温もりです。
子宮が肥大するのは単なる現象であって、病気ではありません。
子宮を肥大させる菌はいないからです。
もちろん、子宮の中にはもう、色んな不具合が起きていることでしょうが、これすら本来は単純な原因から来ているのではないでしょうか。
子供のようにすねて膨らんだ子宮とその中身を良くするには、まずその理由を良く聞いて、なだめて叱って、そして愛情を注ぐのが一番です。
足裏という第二の心臓の働きを高めて、血液の温もりが消えないよう、お腹や首を良く守って、内側から子宮を温めてゆくことが大事です。
そして、神経のひもで繋がっている反射区、「生殖腺」であるかかと全体を、これもまた子宮そのものだと信じて、赤くなるまで良くマッサージしてあげることです。
もしそれが痛かったとしたら、ようやく子宮の声が聞けたということです。
この痛みを取って下さい、という言葉です。
あきらめずに、最後まで良く揉み通して下さい。
実際それ以外にはないと思います。