官足法の便利帖
手荒れ・肌荒れの修復
手荒れ・肌荒れの修復
毎日水を使う主婦の方、食堂や工場で洗い物を担当する方、手が荒れて皮が剥けたり、湿疹やかぶれ、あかぎれから化膿して変色し、見るもお気の毒な状態になってしまう方もいます。
これは肌にあった保護クリームでしっかり皮膚を防護し、使い捨てのデスポ手袋をはめ、手を水や洗剤にさらさないようにすることが、予防の基本です。(ゴム手袋はNGです)
水や洗剤を頻繁に使い、皮脂膜が落ちた状態では、雑菌や洗剤の化学成分によって皮膚を傷めてゆくことになります。
また、経皮毒といって、皮膚から体内に侵入する有毒成分を蓄積させることにもつながり、皮膚に炎症を起こすだけでなく、内臓にまで害をなす危険性があります。
手荒れの状態で素手のままシャンプーやリンスを使うのも、火に油をそそぐようなもので、一旦手荒れとなってしまったら、手荒れを改善する治療以前に、徹底した手の保護が必要です。
皮膚は毛細血管から届く酸素と栄養で生かされています。
古くなれば垢としてはがれ、後から新しい皮膚が再生され、みずみずしさを保っています。
皮膚を若く保つには真皮に多く含まれるコラーゲンの状態が重要です。
コマーシャルに踊らされて、コラーゲンドリンクをどんどん飲めば良い、という訳ではありません。
水仕事が多くなくても、元々肌が弱く、良く肌荒れをしたり、いつも水分がすくなくカサカサしている、という方もいます。
この方は皮脂が少ないのです。
空気の乾燥した春先などに、お風呂上りに背中やお腹まわりがかゆくなるのも、皮脂をお風呂でゴシゴシと洗い落としてしまったことで皮膚が乾燥してかゆくなるのです。
油を塗ってギトギトにすることはありませんが、適度な皮脂で覆われることは皮膚にとって大切な保護膜になります。
コラーゲンが生き生きと新陳代謝をするのは甲状腺が元気だからです。
甲状腺が元気を失うと、肌ははりがなくなり、カサカサしたりくすんだり、老化を早めてしまいます。
ですから、肌に気をつかう女性の方であれば、いつも甲状腺を元気にしておく必要があります。
甲状腺は咽喉の前方部分に蝶のような形で貼り付いている器官です。
オフィスなどで、夏場は特にエアコンが効いて、外との温度差が激しいような環境にさらされているとき、何より危険なのは無防備にさらされている首の露出部分です。
そこに甲状腺がひっそりと何事もなかったように冷え切って、痛いとも寒いとも言わず元気をなくしてしまうから、大変です。
最近疲れが取れない、どうも気力がわかない、動きが鈍くなってミスをしやすい、新陳代謝が悪くなって便秘をしたり、食べるとすぐに太る、ダイエットの効果が薄い、抜け毛がきになる、などの悩みをかかえることになります。
もう聞き飽きた、という方もいるでしょうが、皮膚やコラーゲンを若く保つにも、基本は毛細血管を伝う血液の量と流れが充分でなくては、一時薬や美容液に頼ってもそれは木材にニスを塗るようなもので、朽ちた木材自体が若返る訳ではありません。
まず官足法の基本である足裏や膝裏の掃除から始まり、「腎臓」の反射区は当然のこと(血液をきれいにすることです)、甲状腺と副甲状腺の反射区を念入りに刺激して、皮膚にハリと潤いを取り戻して下さい。
手荒れ、肌荒れとなった状態の時は、とにかく徹底した保護を行い、足裏の「副腎」の反射区を意識して刺激するようにして下さい。炎症を鎮める働きが活性化します。
また、膿を伴うようなものであれば、リンパ腺の反射区を刺激することも必要になります。
また、殺菌力と修復力を兼ね備えた、「びわの葉エキス」を薄めて、時々荒れた皮膚を拭くようにして下さい。
とにかく日頃の血行を良くすることに努め、皮膚の保護を徹底し、反射区を利用して老化を防ぐこと。
これが肌荒れ、手荒れをなくすとともに、若さを保ち、元気で居続ける秘訣です。