前立腺とは何か、前立腺の病気と原因、その治療法について

前立腺


女性にあって男性にないもの。
乳房、子宮、卵巣。
男性にあって女性にないもの。
精嚢、前立腺、睾丸。


卵子と精子が結ばれた当初は人間は皆女性であると言われています。


男性になるものはその後陰茎や睾丸ができて精嚢、前立腺が形作られるのでしょう。


それにしては他の器官はまず、意味は分かるけれど、前立腺って何?
どんな役割があるのか良く分からない方も多いのではないでしょうか。
もしかしたら本来子宮になるべき部分が前立腺へと変化したもの?
実際足の反射区としては子宮と前立腺は一致。
卵巣と睾丸も一致。
もしかすると子宮と前立腺は由来の似たものであり、男女の差で性質が変わったと考えても良いのではないでしょうか。


前立腺には重要ないくつかの管が通過しています。


一つは膀胱からの尿道、もう一つは精嚢からの輸精管です。
二つは前立腺の中で合流し、一つの尿道になります。


そして前立腺は丈夫で膀胱、底辺部で尿道海綿体というところに接触しています。


それは良いとしてもこの前立腺、何か役割はあるのでしょうか。
人体に無駄なものは一つもない、と考えれば、必ず何かあるに決まっています。


前立腺の役割1


精液を数種の栄養で満たした液で水増ししています。
これによって精子が活発に活動できるように元気を与えています。


前立腺の役割2


排尿にかかわっています。
といっても解明が遅れており、どういうメカニズムになっているのかは分かっていないようです。ただ、この前立腺が肥大すると排尿困難になることだけは確かです。


前立腺の役割3


とにかく無駄に尿道や輸精管を包んでいる訳ではないのではないでしょうか。
見た目にも実際にも、二つの大事な管を包んで守っていると思うとほっとしませんか。


となると、さて、怖いのはこの前立腺の故障です。


前立腺肥大は50代過ぎ頃から多くなり、80歳には80%とも言われています。
それによっておしっこの切れが悪くなった、に始まり、排尿困難になります。
前立腺がんに関しては男性にできるがんとしては、肺がん、胃がん、大腸がん、肝臓がん、膵がんに続いて第6位です。


オリンピックなら6位入賞、かなり将来有望ということです。悪い意味ですが。


女性なら子宮がんが7番目。
男性と違い、乳癌が上位入賞(5位)するため、男性の前立腺と比べると一つ順位を落としているという訳です。


男女見比べても、どちらかと言えば人体の下から上へ上へと率が高くなるのが癌の特徴に見えます。
理由としては血液もリンパ液も重力によって下半身に溜まり気味、ということもあるのかも知れません。つまり、上半身に免疫が行き届かないでいるということ。根拠はありませんが、単純に考えるとそんな気がしてきます。


癌の種類は色々あるように見えますが、全て免疫不全という一つの言葉でまとめることができると思います。その人の弱点(生まれつき虚弱、環境による疲労、更年期など身体の急な変化によるひずみ)などを付け狙って、癌細胞は免疫の網の目をくぐり、成長してゆきます。前立腺の癌であれば、たまたまその時に一番免疫が手薄だったということです。
男性更年期と言う言葉も言われるようになりましたが、男性も50歳を過ぎると前立腺がんが増えてきます。


前立腺がんは、前立腺ごと切除する手術になりますが、同時に男性の機能まで奪われることになることもあります。ですから、なるべく手術には頼らないで治療することが望ましいと思います。


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