「腎臓」
腎臓は背中、腰の近くに2つ。
そらまめのような形をしているが、子宮内の胎児のようにも見える。
腎臓が悪くなったり、手術で除去するようなことにでもなったら大変そう。
とは誰でも想像できます。
腎臓は闇ルートで高く売れる、なんて恐ろしい都市伝説もありますね。
腎臓のイメージ。
何となく血液をフィルターにかけてきれいにしている。
おしっこを作っている。
下手すれば結石まで作っちゃう。
その辺までイメージできれば普通でなないでしょうか。
ところが腎臓はそんなに甘くない。
人が病気になるのは腎臓から、と言っても過言ではないのです。
実際人間の体の健康にとって、腎臓ほど弱らせると怖いものはないのです。
人は100点満点の血液循環をしている限り病気にはなりません。
年とともに、あるいは食生活の違いで、あるいは社会でのストレスによって、時には靴の選び方によって血液循環は悪くなってゆきます。生まれた時が100点とすれば、後はマイナスしかありません。優等生でも100点以上にはなりません。誕生時がピークなのです。
血液は体中の細胞の隅々にまで酸素を送り、充分な栄養と必要な酵素、ミネラルを運んでいます。それにより全ての臓器、器官は正常な働きを保っています。
それが失われてくると、臓器は生気を失います。
全ての臓器は全て関連しあい、結びつきあって仕事をしていますから、一つが悪くなれば全て悪くなります。
血液循環が悪くなる、ということの次に悪い出来事が、血液そのものが汚れることです。
人の血液には、食事によって、糖分、脂肪分、カルシウム、ナトリウムなど色んな栄養が循環してゆきます。それらには、人体にとって必要なバランスというものがあり、多すぎても少なすぎても何か問題を起こします。体の各器官はそんな血液の状態を常に見張って、ほど良いバランスを取るために日夜働いています。
最終的に栄養分の調整が取れた血液は各臓器や細胞に必要なものを届けた後、不要なもの(老廃物など)を回収して静脈に乗せ、腎臓に届けます。
腎臓は届いた血液を濾過フィルターにかけ、必要なものは血液に戻し、不要なものは尿にして排泄します。尿は輸尿管を通って膀胱に溜まり、尿道を通って体外に排泄される、という仕組みです。
その腎臓が弱ってしまうとどうでしょうか。
濾過フィルターが充分に機能しなくなったら。
本来血液に戻されるべき栄養(たんぱく質)が尿に混じって排泄されることがあります。
それが尿蛋白。おしっこに泡が出る方は要注意です。
逆に血液中に本来排泄されるべきだった不要なゴミが戻されて漂い、どぶ化します。
不要なごみはどの細胞にも受け容れられないものですから、行き場を失って、勝手に色んなところに付着してゆきます。
ありとあらゆるところに付着してゆきます。
脳内の血管に付着して、付着したものにまた付着して溜まっていったとしたらどうでしょう。いずれ脳内の血管は詰まってしまいます。
詰まってしまって血管も固くなり、そこに血液が通ろうとしても行き止まりとなり、その圧力でとういう血管が破れてしまった。脳溢血の完成です。
皮膚の下の組織にも溜まります。
ただ溜まってるだけならまだマシです。
そこにストレスがやってきます。
ストレスとは、過労、心の悩み、医薬の長期服用や手術によるものが一番大きいとされています。もちろんそれ以外にも、人間関係、不幸な出来事、いやがらせ、いじめ、ノルマ、劣等感、恥をかく、恐怖感を味わうなど、生きてゆく上での不協和音を心が感じること、体が感じること全てがストレスになります。
ストレスは交感神経という闘争と防御の本能を動かします。
血液中に糖分を放出したり、心拍数や血圧を上げたり、緊張を高めます。
また、血液中の傭兵部隊を増やします。
彼らは普段、体に侵入してくる外敵(ウイルス、雑菌)の処分を担当しています。
彼らはストレスによって増員され、睡眠時などの安静時には彼らも休んで、逆に癌細胞などを監視・駆逐する係のリンパ球が増えて活躍します。
ストレスが続くと傭兵部隊が増えすぎてしまいます。
やがて彼らは本来無害なもの・・・例えば鼻の粘膜に付着したスギ花粉や、体の色んな場所、関節や皮膚や傷・・・を敵と間違えて攻撃するようになります。
皮膚の下で戦争が起こります。
傭兵部隊が活躍する限り、皮膚にはアトピーという炎症が現れ、何をしてもなかなか治りません。
血液が汚れるということは、更に血液が血管をスムースに通り抜けづらくなるということです。血行は更に悪化する訳です。
血管は筋肉組織の下にも流れています。
この筋肉が慢性的に固くなり、収縮するとどうでしょうか。
血管は当然圧迫を受けて、更に血液の流れを悪くします。
血管だけではありません。
例えば、お尻の「梨状筋」という筋組織がつっぱると、「坐骨神経」が圧迫されます。
坐骨神経痛の完成です。
筋肉が固くなる、筋肉が収縮する、けいれんする、というのは血液中にカルシウムが不足することで起こります。血液中に必要なだけのカルシウムを送り込むよう調整している器官が副甲状腺。副甲状腺に異常が出れば、カルシウムは欠乏します。
副甲状腺に異常が出るのは、質の良い血液が回って来なくなってから。
すなわち、血行が悪く、その上腎臓の浄化機能が故障した結果です。
副甲状腺が悪くなった。
しかしその前には腎臓が弱ってしまったことを無視してこれらの病気を治すことはできないのです。
さて、そんな腎臓の働きはたくさんあります。
血管を収縮させる作用を持つ酵素を作り、血液循環のため必要な時に血圧を上げます。
骨髄が赤血球を作るように刺激するホルモンを分泌しています。
骨にカルシウムが吸収するためのビタミンを改造しています。
体内のイオンやミネラル(ナトリウム・リン・カリウム・カルシウムなど)のバランスを調整し、細胞の水分調節、神経伝達、筋肉の収縮、止血に作用しています。
何よりも、血液の浄化機能は血液の死活問題であって、生体の死活問題です。
腎臓が悪くなってしまったのは、血液の循環不足にあります。
腎臓が悪い訳でも遺伝子が悪い訳でもありません。
生活の中で、少しづつ、本来あるべきでない反自然的な行動があったはずです。
それは例えば小さなことから始まることも多いのです。
例えば窮屈な靴の履きすぎ。
女性の先の尖ったハイヒール。
足を小さく見せたくてサイズの小さい靴を選ぶ習慣。
子供の成長につれ、もったいないからとキチキチの靴を履き潰すまで履かせる習慣。
例えばちょっとした食べ物の嗜好。
ファストフード、ジャンクフード、レトルト食品。
こってりした料理の嗜好。
甘いもの好き、お酒好き、油物好き。
乗り物が多く、歩かない習慣。
座り仕事が多く長期的な運動不足。
悪い空気の中での仕事や生活。喫煙の嗜好。
何も特に人とは違うような、異常なことはしてこなかった。
なのになぜ病気になってしまったのか。
それは普通と思っている日常に全て原因があるものです。
腎臓は2つある。
いざとなったら一つくらい取ってしまっても何とか。
それは今の医学の限界と一緒に命を捨てる選択です。
腎臓は二つで一つ。
一つ欠けても良いと思った瞬間にあなたは大事なものを失っています。
知っていれば失わずに済んだものを手放そうとしています。
足の裏にこの腎臓に呼びかけるスイッチがあります。
腎臓の声を聞くスポットがあります。
あなたの腎臓はあなた一人で守れます。
さて、腎臓は一度悪くすると元には戻らない、というのが正式な医療の見解のようです。
ですから、足揉みと反射区療法で腎機能は取り戻せる、という官足法の主張は嘘つき呼ばわりになるのではないかと思います。
しかし、官足法(や若石法)の主張は、人体の不幸は年月とともに血行が衰え、腎機能も低下することであらゆる内蔵の働きが落ち、免疫力も低下、あるいはアレルギーのような異常反応を引き起こし、万病の発祥となっている、ということです。
これを、主原因である足裏の汚れ(老廃物)を掃除することと、反射区を使った神経伝達によって腎臓を含む各内臓器官に生命の息吹を吹き込むことにより、いずれ完全に治癒させることができる、という解決法を提案し続けています。もう30年以上になります。
その恩恵にあずかった方を呼び集めることができたなら、おそらく東京ドームくらいは軽く埋め尽くせることでしょう。
実際、万病の改善回復は、血行の回復と腎機能の回復にかかっています。
つまり、腎機能はもう回復しませんよ、とそこをあきらめたら、この健康法は要をなしません。30年以上も愛される理由もありません。
実際に腎機能を回復させるための技法は官足法や若石法の他にも多数存在するようです。
位置的には腰の後ろ側の左右に二つある腎臓は、低温に弱く、程度な温かさを好みます。
ですから、腎臓の上から直接温める、温灸や温めたこんにゃくを貼る、あるいは手間のかからない方法としてカイロ、ホッカロンなどを貼るなど、かなり有効とされています。
冬場やエアコンの効いたオフィス内では、常に腎臓を温めるようにされることは、腎臓を保護・回復するために必須ではないでしょうか。