ターメリック(うこん)

ターメリック(うこん)


ショウガ科ウコン属の多年草。
カレー粉には欠かせない原料の一つで、主成分のクルクミンの鮮やかな黄色は、カレー料理の見た目を引き立て、食欲をかきたててくれます。サフランライスをつくるパウダーとして有名です。


【効能】
ターメリックは、和名では「ウコン」と呼ばれています。
クルクミンをはじめアズレン、カンファーなど1,000種類以上の成分があり、多くの有効成分が含まれています。主成分であるクルクミン(ウコン)は、沖縄では、「二日酔いにはウコン」というのが常識です。
古代より、リューマチ、便秘、咳、皮膚病など様々な病気の特効薬として使われてきました。
アメリカでの研究でも、ターメリックに含まれるクルクミンとその他の精油成分には、活性酸素をすばやく除去する働きがあり、ガン抑制効果もあるということも分っています。潰瘍性直腸炎腸やクローン病の患者に処方して、腸の炎症の症状を抑えたり、腹痛、痙攣を緩和する効果もあるようです。


・たんぱく質の消化力を高め、腸の働きを活発にします。
・抗酸化作用のよって、胆汁の分泌を促進して、肝機の障害を予防する効果があります。
・活性酸素を除去し、老化を防止する効果もあるとされています。
・消化不全、咳、皮膚病、糖尿病、胃がんなどにも効果があるとされています。
・抗菌作用があり、虚弱体質や病気の人の助けになります。
・血液を浄化し、血管の新陳代謝をよくする働きがあります。
漢方では姜黄(きょうおう)と呼ばれ、切り傷や膿み傷、ただれ、はれもの、打撲傷、多汗症、かゆみ、疾(じ)の薬として処方され、止血剤にも用いられています。アトピー性皮膚炎や、湿疹(しっしん)にターメリックを水に溶かしたものをぬっておくと、炎症部分を乾燥させて治りを早める効果もあります。 日焼けした肌にパックすれば肌を癒してくれ、体毛の伸びを抑えたり、美白効果、肌への保湿効果もあるようです。


【使用法】
カレー粉、ピクルス、漬物、マスタードなどの着色剤として、また魚、米、牛肉、鶏肉、油を使った揚げものや炒めものにもよく合います。ソース、バター、チーズ、シチュー、スープ、ドレッシング、など色々な料理に用いられ、日本のたくあん漬にも使われています。

【原産地】 
熱帯アジア
主産地はインド、中国、フィリッピン、台湾など。


【香りの主成分】
ターメロン