クローブ

クローブ


フトモモ科の常緑樹で、高さ9~11mにもなります。開花前の花のつぼみを乾燥させたものが、この、刺激的なバニラ風の香りのある香辛料です。
日本では丁子(ちょうじ)、とも呼ばれ、非常に強い香気を持っているので、百里香という別名もあります。


【効能】
紀元前からのインドや中国では殺菌・消毒剤として使われていました。
生薬としては丁子(ちょうじ)として日本薬局方にも収録されていて、健胃作用があるとされ、胃液の分泌を促してくれるので、食欲増進、消化促進などの作用があります。漢方ではしゃっくりや吐き気、胃痛などを治す薬に配合されています。
口臭消し、歯痛などの鎮痛効果、体を温める効果、コレステロール低下作用、血液浄化作用、抗菌、抗ウイルス、抗酸化作用などもあると言われています。


【使用法】
肉の臭み取りとして、肉料理によく使われます。
ウスターソースやケチャップなどの加工品、焼き菓子、煮込み料理や飲みものと幅広く使われています。


【原産地】
インドネシア(モルッカ群島)。
タンザニアのザンジバルが主産地で、他にスリランカ、マダガスカル、モーリシャスなどでも栽培されています。


【香りの主成分】
香りの主成分はオイゲノール。