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健康と靴
店長です。
今でこそ靴はこうあるべき、と偉そうなことを言っているが、若い頃は気にもせず時には変なものを履いたり、まあその時々の流行りにも影響されて、ごく普通のあほたれであったわけです。
子供の頃は家がそこそこ貧乏で、子供の成長に合わせて靴を買い変えるのも苦しかったのでしょう。靴は使っている内に伸びるので、小さめの靴を買い、伸びた頃に丁度良くなるくらいのものが良いと言われ、本来25.5サイズくらいの足に24.5サイズの靴を履いて生きてきました。それは習慣となり、何と40歳を過ぎるまで、靴を買い替える時はキチキチの靴を選んでいた訳です。そして、靴の表面に5本の指の後が付いてしまうくらいになってようやく買い替えます。
それまでは健康のことなど関心がなく、風邪を引くのは当たり前の行事、おたふく風邪や、麻疹は流行病で、一度かかったら終わり。扁桃腺が腫れるとごはんが通らなくなり辛かったが、人によって弱点はまちまち、とか、虫歯だらけでしょっちゅう神経を抜いてもらったが、こんなことは誰にでも起こることと、全ての体の災難をなめきっていました。
今できることなら、あの頃の自分の耳元で、大馬鹿者!と言ってやりたいくらいです。
その後の自分は様々な体の災厄にのたうち回ることになる。
そんなことを知りもしない馬鹿に。
自分が自覚していただけでも20種前後の持病を持つようになった主な原因は、その靴、にあったと思います。
官足法に出会い、まず、靴を変えなさい、と言われ、24.5を25.0にした。初めはぶかぶかした感じがいやだったが、その内慣れてきて、気がついたらもう24.5は履けなくなっていた。それから更に25.5を履くようになり、ついには26.0となり今に至っています。
圧縮された足が開放され、ウォークマットで柔らかくなるのも手伝い、本来の足のサイズに戻ったと考えるべきだと思います。
「足を揉む前に靴を見直せ」という教えが官足法の出発点なのですが、どうもこれが浸透していない。
熱心に本を読んだり触れたりして、官足法を学ぼうとしてしていただける方も多いのですが、靴のことを話題にすると、初めて聞くかのように、へえ、そうなんだ、となる。
なので、この場を借りてお伝えしますが、
「靴にこだわらないと、足もみの取り組みは無駄に終わります」
とまで、言わせてもらいたいです。
裸足が一番なのです。
だめなら、サンダル、
それもだめならつっかけ、
それもなければ下駄や鼻緒や草鞋
靴しかないなら、今のサイズから最低1cmサイズアップ
サイズアップした靴に慣れると今までコレクションした靴は履けなくなります。
あなたはどちらを取りますか?
靴と健康
両方はありません。
私の足は数十年の間、靴そのものに圧縮され続け、ぺしゃんこ状態でした。
血液なんかろくに流れない。
足で脈が取れない。
老廃物の巣窟。
かかとはガサガサで干上がって割れた砂漠のよう・
色は黒っぽい黄色でいかにも不健康そう。
いかがですか。
ぞっとします。
ふくらはぎのむくみを気にする方が、なぜかふくらはぎを締め付けるロングソックスみたいなものを、むくみ解消用として使ったりしているのを見ましたが、混乱しています。
締め付けがむくみを生じさせるのにさらに締め付けるとは。世の中色々です。
足そのものを締め付けるものは健康の敵です。
健康を諦めるなら共存して下さい。
本来は足の指は広げた時に手の指のようになるべきものです。
類人猿と言われる猿の足は手と同じに物をつかむことができます。
人間は靴で足指を圧縮され、開かなくなった。
そして血の通りも悪くなり、血管が詰まり、老廃物が累々と溜まって固まり、どうにもこうにもならなくなった。
老廃物の溜まるスペースがなくなった足のことを、通風と言います。
行き場のない結晶が指の関節などに移動して突き刺さり、強烈に痛む。
本当にこれでは足裏に血が通わない。
それでも通わせないといけないので心臓に力が入る。
この時に血圧が上がるのは言うまでもありません。
血はなんとか通るが勢いがない。
足裏から何とか上半身向けて戻る血液。
よれよれになっており、ふくらはぎ、腰、背中、肩、首へと瘀血を残し、がんこな凝りに発展。いくら揉んでも消えない道理。
理屈はそうじゃないとしても、この背中の、凝りに取り憑かれた状態を何とかできないものか。誰だってそう思いますよね。
足裏をいじったら消えた、そんな体験をした人が数百、数千人もいたら、やってみる価値はある。
繰り返しになりますが、まず靴が大事。
靴を見限るところから決意を固め、覚悟を決める。
何度も言いますが、40数年の間、靴にだまされ続け、年を取ったら普通のことと、年々持病を増やし続け、治りもしない薬に漬けられ、時間の概念のない企業で、朝は5時半に起き、夜はほぼ終電で帰宅。起きている子供に会えるのは土日だけ。
ある日新宿の雑踏で倒れていた。
可能であれば当時の私の耳元で
「あんた死ぬよ」
と言ってあげたい。
官足法に運良く巡り合ったのが運の総取りでした。
死なずに済んだ。ボーナスの人生です。
そうそう、これだけ言っても靴を変えようとしないあなたは、これら試行錯誤の人生を楽しむことができるでしょう。それも良しです。
靴は健康と密着した関係にあると私は信じています。
健康は関係ないのでは、というあなたにもこれは言えます。
足を締め付ける靴。
これは将来あなたの足指の爪の色と形を変えてゆきます。
巻爪や爪のガサガサ、これは靴のおかげです。
中には爪の変形のあげく、爪自体がなくなった人も見ました。
おしゃれなハイヒール。
ドレスアップには必需品です。
おかげで外反母趾が形成されます。
変形した骨を元に戻すにはハイヒールを履いた時間と同等の時間分、親指を外側に曲げ続ける必要があります。
それくらい何でもないというあなたは、それはそれで覚悟が素晴らしいので、何も言うことはありません。
幸福な日々をお楽しみ下さい。
今回は靴の話。
店長でした。