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認知症
店長です。
自分が誰か分からなくなる。
最愛の妻が見知らぬ犯罪者になる。
自分の子供に子供の行方を尋ねる。
見た目は普通の人間なのに記憶も魂もない虚ろになる。
それが認知症の一例だ。
こんな哀しい事実に遭遇した時にいつも思うのは、愛というのは記憶と一体のものだということだ。記憶が人の高等な感情を醸し出しているのだろうか。希望とか絶望も原始的な感情にはないように思う。
年を重ねてくると、そろそろ認知症というものがわが身の災いとなることが恐怖になる。
特に、身近なところで段々その事象に遭遇するようになると尚更だ。
どんなに体が健康でも認知症になっては意味がない。
人生が欠落してゆく。本能のまま動物になるのはいやだ。
そして家族に迷惑をかけたくないという感情が今は勝る。
認知症にならずに済む生き方はないのだろうか。
それには認知症の原因と言われるものを少し見てゆく必要があるだろう。
アルツハイマー型とかレビー小体型とか、いくつか呼ばれ方があるようですが、認知症の基本的な原因は、「側頭葉」「後頭葉」「前頭葉」「海馬」など脳の一部、あるいは全部の萎縮ということに行き着きます。
萎縮です。萎縮。
そう言えば脳梗塞も脳の萎縮。
萎縮となると、思いつくことは一つしかありません。
何だか分かりますか?
これを読んでいただけているのなら、分かりますよね?
また、それか、と言われるかもしれませんが、原因は単純。
「脳への血行不足」です。
人は圧倒的に血液に頼って生きています。
酸素がなくなると人は数分で死亡するとは言いますが、それを体全体に運んでいる血液があってこそ。
血液が、体にとって、あるいは脳にとって必要な100%があってこその現状維持です。または現状100%の免疫です。そして組織の維持に必要な栄養をとどけ、不要となった老廃物を回収する。小学生でも分かることです。
ですから、それが99%になっただけでも長い時間をかけて細胞は萎縮してゆく。血液が足りないのです。
脳は神がかり的な働きをしています。
その一つが目に映る風景です。
目に映るものは全て上下左右が逆に網膜に映ります。なのに実際は正しい状態で見えている理由は、脳が自動的に変換して見せているからです。
それならなぜ鏡に映る者は左右が逆に見えるのか?
意外と解かれていない謎もあります。
シルエット錯視というものもあります。
くるくると回転している人のシルエットが始めは右回りに見えていたものが突如逆回転するという現象です。
トリックアートもそうですが、脳は騙されると今までとは違う映像を見せてくるという不思議な現象を色々と引き起こします。
半側空間無視は不思議の典型です。
前方に見える景色の半分(通常は左側半分)を脳が認識しようとしない(見ない)という症状で、主に脳卒中などが原因で脳の右半球が損傷を受けているような場合に起こりやすくなります。
左側を無視するので、柱にぶつかったり、行く先を見失ったりします。
またその人の左側から話しかけても気が付きません。
てんかんという、難病があります。
最近のことさえ忘れてしまう、という現象も一つですが、恐ろしいのは時間と場所を問わず突然意識を失ってしまうことです。
当然、てんかんの方は車の運転は禁止されています。
てんかんの症状が起きる前にデジャブ(既視感)が起きることも知られています。
これはかつて同じことが起きた、あるいは同じものをみた、という感覚に陥ること。
しかしお子さんの運動会での活躍を見ていながらすっかり忘れてしまう、そんなことがとても悲しいと思います。
もちろん、官足法で克服した人もいます。
ただ、脳の障害というのは、ことの他時間がかかります。
年齢が50代なので5ケ月くらいで治りますか?とお聞きになる方がいますが、相当運が良ければ・・とお答えしています。
完全に縁が切れるには、2~3年かかると覚悟しましょう。
それでも改善してゆく過程を糧にしてつづけられることをお勧めします。
さてそんなに神がかった働きをしている脳に、酸素と栄養が行き渡らない。
今のサイズのままでは細胞が死んでしまうので、萎縮してしまう。
恐ろしいことです。
アルツハイマーの原因の一つとされているのがカルシウム不足です。
人が正常な脳の記憶を維持したり新たな知識を記憶するには脳内のカルシウムのバランスを保つ必要があります。必要以上に摂ることはありませんが、食生活への多少の配慮も、これは全ての病気において必要なことと言えます。
また、首の前方に配置されている「甲状腺」その裏にある「副甲状腺」も体内のカルシウムバランスに関わっています。首の前側を冷やし続けると(特に夏場が注意)、機能を落としてしまう内蔵です。気をつける必要があります。
さて、本題の認知症なのですが、
原因の一つが血液不足、というのですが、
それではお風呂で長湯をすれば良いか、とか
ジョギングを毎日続けているので予防できている、とか
それが悪い、とは言いませんが、一時しのぎであることは否めません。
すべきことはこうです。
1.血流を常によい状態に保つこと。
私たちはこれをウォークマット踏みで実現できると信じています。
同時に首と肩の凝りがない状態になればベストです。
2.首の前側を冷やさないという意識を常に持つこと。
3.楽をしないこと。
外出すること、歩くこと、買い物をすること、料理なども含めて何か仕事をすること。
4.食事の栄養バランスを保つこと。
5.本を音読すること。(認知症の改善が見られる報告あり)
年なりのボケというのは少なからず宿命ですが、
認知症という言葉とは縁なく生きてゆくのは容易なことと考えております。
店長でした。