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胃袋は下僕ではない。大切な友。機嫌を損ねたら王様。
店長です
胃が丈夫だと思っていると痛い目にあうことがあります。
胃は辛抱強いのです。
あなたの暴飲暴食に長く付き合ってくれます。
ギトギトの脂を毎日飲んでも、激辛カレーを毎日食べても必死で働いてくれます。
ストレスですきっ腹のままキリキリ踊らされても耐え抜いてくれます。
そしてついに倒れた時は、もうどんな胃薬でも効きません。
私のような健康自慢にも起こりえますし、実際に経験もしました。
毎朝の吐き気、食欲のなさ~お腹が鳴って空腹を感じても食欲がない~食べてもすぐ食べたくなくなる、わずかの量しか食べられない、いつも胃の不調から元気がない、寒い、眠い。
胃の痛み、膨満感、匂い、倦怠感、等々、もうどうしようもなくなります。
そうなってしまった時には、クリニックに通ったり、薬やサプリに頼っても無駄です。
どいうしたら良いでしょうか。
私はこのように考えています。
私は自分の不摂生の結果、胃を壊してしまった、とそう分かったならば、あなたがするべきことは・・・・
私の胃は私の偉大な王様です.
そのように意識改革をすることです。
恐れ多くて近づけもしない、とそれくらいに思わなくてはなりません。
失礼も甘えも願いも依存も許されません。絶対的な王様です。
徹底的に胃袋のワガママを聞く。胃袋サマサマで下僕となる。何一つ逆らわない。刺激しない。負担をかけない。習慣に従わせない。冷たい思いをさせない。
すねてしまった胃袋に働いてもらうにはもうそれしかありません。
クビにして他と後退させることもできませんから。
まず、手始めに、刺激物を一切諦めて下さい。
カレー、コーヒー、砂糖、酢、脂。だめです。考えれば分かりますよね。
次に、食事をする時は、早く消化しそうな量以上食べてはいけません。
三度三度食事をする、という常識を捨てて下さい。
胃が求めた時があなたの小さな食事タイムです。
朝、食欲がないなら食べないで下さい。
昼も食欲がないなら、わずかのおかゆを入れてみて下さい。
夜はもし少し空腹を感じたなら、うどんなど、消化の良いものに限って少なめに食して下さい。
この病気を治すには王様のわがままを何でも聞かないと治らないという認識が必要です。
ですから、うどんをすすっている途中で食欲を逸したり、胃が重いと感じたら、すぐに中断して残ったものは破棄して下さい。もったいないから、などという甘えは王様には通用しません。
逆にお腹がすけば何度でも食べていいのですが、その都度、量を気にする必要があります。
これ以上食べて大丈夫だろうか、と王様の機嫌をうかがわなくてはなりません。
少量ずつ食べて何度もお腹がすくなら、王様のご機嫌が良いと喜んで下さい。
但し翌日には激変しているかも知れません。
この戦いは、長く続きます。
そうなったのは全て自分の責任です。
お酒はどうでしょうか。
とても残念ですが、だめに決まっています。
どうしてもどうしてもそれだけは止められない。
そんな方はせめて半分に減らして下さい。
それで1年留年を覚悟する必要もあります。
この戦いは長く長く続きます。
今何が食べたいかを、空腹時に良く想像しなくてはなりません。
今食べたいと思うものを食べることですが、刺激物を排除することは言うまでもありません。
家族と同じメニューを食べるのは諦めて下さい。事前に家族会議で分かっていただくことが前提です。
私の胃袋は王様です、ということを。
だから、あなたが食事に関してわがままだと言われたら、わがままなのは王様です、と言って謝ることです。
胃に夢中になる余り忘れがちなのは、十二指腸はどうかということです。
胃袋以上にきつい仕事をこなしているのが十二指腸です。
胃が壊れたと感じた時は、十二指腸も無事ではないと考えるべきです。
悪化していても自覚症状がないことも多いのです。
悪化が進むとみぞおちあたりに痛みを感じるようになります。
胃の不調~胃液の過剰分泌~十二指腸への流出~十二指腸潰瘍、という流れが一般的です。
足の反射区を見ても、胃と十二指腸は繋がっており、運命共同体だと言えます。
私の胃は特別頑丈にできているから、そんな心配は不要、と思っている人もあり、本当に丈夫ならそれは大変良かったと思います。ただ、過信は禁物です。
私も中学生の時に徹夜にはまって、眠さを飛ばすために毎夜、通常のインスタントコーヒーの濃さを十倍以上にして飲み続けた。するとおよそ1年で胃が崩壊し、コーヒーはもちろんカレーや酢の物などちょっとした刺激物でも胃がキリキリと痛む。そして何も食べてないときでも常に不調を感じ、空腹になればなったで、胃液で胃がモガキ苦しむといった状態でした。中学2年生から始まり、刺激物を一切避け、しょっちゅう胃薬のお世話になり、ようやく胃が元に戻ったと感じたのは大学2年生の時でした。
アルバイト先でいただいたコーヒーを、いらないとは言えず、決死の思いで飲んだあと、胃がキリキリ舞になることを恐れていたのに、何ともなかった。以来、胃薬こそ手放せなかったものの胃は正常に活動してくれ、40歳で官足法に出会ったあとはもう、胃は私の下僕とばかり、自由にしてきました。そして大好きな激辛カレーと大量のアルコールを大した意識もなく日常とするばかり。
ついに再び胃は反乱を起こし、かつてないほどのストライキに入りました。
もう、官足法でも治りませんでした。胃は死んだも同然でした。
今こうしてぬけぬけと胃のことを言えるのは、先ほどから説明してきたようなことを、自分で試行錯誤してきて、ようやく胃の日常を取り戻しつつあるからです。すでに4年かかりました。
こうした苦労を経て、王様がかつてのあなたの従順な下僕に戻っても、これからは大切な友達として扱わなくてはなりません。次はないと考えて下さい。
胃袋がやられると、体全体が不調だと感じます。
体の中心です。
心臓の次に大切です。
とにかく大事にしすぎて困る、ということは決してありません。
自分の経験から恥を忍んで必死のアドバイスをお送りしました。
店長でした。