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血液とリンパ液 何が違う?

店長です。


人は血液の1/3を失うと死亡する危機が訪れます。
また、血液を通して酸素と栄養分が運ばれない場所があると、そこの細胞は壊死してしまいます。


それゆえ、体中に張り巡らされる血管は、およそ10万キロ、地球2周半するほどの長さがあり、それを1分で血液が一周し、60兆個の細胞を支えています。
血液は主に血漿と言う水分に、赤血球、白血球、血小板、その他の栄養分と老廃物が混ざっています。


さて、それではリンパ管とリンパ液はどういうものでしょうか。
リンパマッサージが体に良い、というイメージ。
血液や血管と何が違うのでしょう。


リンパ液には赤血球がありません。
ただ、その他は大体、血液と同じものが含まれています。
赤血球がないので、赤くはなく、ほぼ透明です。


役割は何でしょう?
血管と血液のサポートをしています。
毛細血管から栄養分を取り、細胞に運び、不要になった老廃物を引き上げてまた静脈に戻す。これをきれいにして静脈の中に戻すのがリンパの一つの役割。この受け渡しを媒介するのがリンパ液です。


ではどうやって流れてゆくのか。血液とは違うので、心臓で押し出されている訳ではありません。血液が1分弱で全身を一周するのに対して、リンパ液は12時間から24時間もかけて移動します。正に、春の海のように、ひねもすのたり、のたりかな、です。
その移動方法は、骨格筋や胃腸など内臓の動き、呼吸の時の横隔膜の動きなど、何でも利用して移動します。
典型的なのは、マッサージでも移動しますので、リンパの流れをその間良くして、循環させることもできるのです。
そんな状態で、中にはいつまでたっても心臓まで戻らないリンパ液も出てくるのではないか、と思います。が、対策はされております。リンパ管の中には無数の弁があり、リンパ液が少しでも動けば、逆流しないようになっているのです。


もうひとつの大きな役割は、積極的な免疫システムを持っていることです。
もちろん、血液中でも免疫活動は行われていますが、リンパ管には、異物を絡め取る網=リンパ節なるものがあり、その数およそ800と言われています。
この網に微生物などを漉し取り、白血球を集めて一網打尽にするのです。
その最も大きな網が、膝裏、鼠蹊部、脇の下にあり、鎖骨の上や顎の裏側にも多数存在しています。


栄養の循環、老廃物の回収、免疫の強化を、じっと血管に付き従いながら、行っているのがリンパ、ということになります。


動きはのろくても、このリンパの流れが正しく機能していれば問題ありません。
が、リンパ節の働きがついに低下する時があります。


流れが必要以下に悪くなって、フィルターに老廃物などの余計なものが詰まって、本来の役目(免疫)を果たせなくなった時です。白血球が食い尽くせなかった癌細胞なども溜めこんでしまいますから、癌の手術の時に検査して近くのリンパ節に生きた癌細胞が溜まっていれば、郭清されてしまいます。(郭清=切除すること。恐ろしい言葉です。)
乳がんの場合にはよく、腋下リンパ節が郭清されます。
転移を防ぐためではあっても、その後は癌細胞や細菌を濾過するフィルターがなくなり、感染やがんの再発も心配しなくてはなりません。


そういう意味で、若い時からリンパを気にする、リンパの流れにとって良いことをする、運動をする、食事に気を付けるなどのことは、正解だといえます。


また、常日頃、3大リンパ節(膝裏、鼠蹊部、腋下)は自分でマッサージできますから、入浴中にでもメニューの一つにされておくのは非常に良いことだと思います。


乳がんになったら、官足法で足裏や膝裏を徹底して揉みながら、なおかつ腋下も揉んで下さい、とアドバイスしてきました。
乳がんができたということは、腋下のフィルターが役目を果たしていないことが最も疑われるからです。
そしてそれ以前に、前からお話ししている、血液の流れと、腎機能の回復が最重要なのです。


店長でした。



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