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健康の音

店長です。


健康にとってとても大事な音があります。


グーとゲーとプー。


汚いと思わずにお願いします。


もちろんですが、グーはお腹が空いたときに胃から出る音。
胃が空になり、なおかつ胃が活動(蠕動)して胃の中の空気(ガス)が移動する時に出る音。
活発に胃が活動してくれている。
とても有難いことなのです。
また、食事の後もお腹が鳴るのは、これも早速の消化活動を始めてくれた証拠。
胃が動いているのかどうかは、この、音でしか分からないので、音がするのはそれが確認できてとても嬉しいこと。


胃が消化活動をするのは、当たり前じゃん、という人は感謝が足りません。


摂食障害で悩んでいる人もいるのです。
食欲がちっとも湧かない。
空腹感はあるのに食べたいと思えない。
無理に食べると苦しく体全体がだるくなり眠くなる。
だからいっそう、食べるのが怖い。


そんな気の毒な人を目の前にして、食べれて当たり前、と言えますか?
あなた自身の身にいつか降りかかるかも知れない問題です。
今、何の努力もせず当たり前にお腹が空いて3時間もすれば消化して無くなる、ということができているのは、自律神経という、体の中の神様の恩恵です。
なぜ神かって?
自律神経という言葉の中にちゃんとあるでしょう?


食事の前に手を合わせて、「いただきます」というのは感謝の言葉です。
これは地の恵み、川海の恵みに対して
作物を作ってくれた人に対して
それを運んできてくれた人に対して
食事を作ってくれた人に対して
そして、旺盛な食欲をくれ、これから消化をして栄養を吸収してくれる自分の胃腸に対してもするべき感謝の言葉です。


そして、ゲー。
ゲップの音です。
消化をするために胃が蠕動する。
すると胃の中に残っていた空気が上に押し上げられて、食道を通って出てくる時にゲップとなります。


もし胃の蠕動が弱く、胃の中に空気が溜まっていても押し上げる力がなかったら、胃の中の満腹感が軽くならず、また、空気という異物感が胃袋を苦しめ、食後の吐き気に苦しむ人もいます。


人前では控えても、自分一人の時は、おおきなゲップを喜んですると良い。
胃が軽くなり、消化もしやすくなって、気持ちが良いはずです。


そして最後はプー。
分かりますね?おならです。
人前でしていい、ということではないですよ。
健康な人の生理現象であって、あるべき出来事です。


盲腸の手術のあと放屁があると大成功、というようなシーンを見たり、聞いたりしたこともあるでしょう。


実際、ひどい下痢をしている人は快適な放屁がありません。


そもそも、胃と十二指腸で消化した食べ物を、小腸、大腸へと送られて、更に水分を吸収しながら腸内でガスが発生、それが少しづつ直腸へと近づくに連れ、腸内満杯となって放屁したくなるものです。


だから、人前で放屁を我慢している内にガスは行き場を失いながら量を増やしていった結果、逆流して横行結腸あたりに溜まってゴロゴロ言い始めます。これは我慢するほど音が大きくなり、かえって恥ずかしい思いをするので、早めにトイレなどでガス抜きをした方が、健康の上でも宜しいのかと思います。


胃は十二指腸と共に消化の要ですから、人体の生存を担っている訳です。
そして他のどの内臓器官よりも、痛みを感じやすく、故障した時の体全体への影響は大きなものがあります。胃の痛みに耐えていては集中力もありません。
食欲不振や消化不良は体を重だるくして、気力を削ぎます。
当然、栄養不足も起こりやすくなるでしょう。


胃の不調は明らかに感じ取ることができます。
ただ、十二指腸は胃のように感触を得ることはできません。
胆汁は出ているのか、インスリンは来ているか、十二指腸自体ちゃんと稼働しているのか、どこか故障はしていないか。分からないから不安です。
胃が不調で、下痢や便秘をする人なら、十二指腸も無事とは言えないかもしれません。
十二指腸の反射区がすごく痛いなら、毎日良く揉んで痛みを取ることです。大事に至る前に。


さて、食欲不振はつらいことです。
これ幸いにダイエットして喜べるとしても最初だけです。
その内、もう太っても良いから食欲が戻って欲しいと願うようになるはずです。
食欲がないと何かをする意欲も失せます。
人との付き合いを嫌うようになります。
人生の楽しみの半分が消えます。
家にこもりがちになります。


どうすれば良いのでしょうか。


胃の反射区を一生懸命揉む?
これ、案外効果がありません。
あるとしたら親指の裏側ですが。
中々の長期戦になりますが、やれるならやった方が良い。


サプリや薬には頼らない方が良い。これは定説。


ビール酵母。
これは比較的お勧めで、効果を感じる方が結構いました。


取りあえず、栄養補給を考えるなら、お勧めは、好きなフルーツ(できれば体に良いバナナ含む)とヨーグルトと牛乳と氷をミキサーで撹拌してスムージーにする。これなら何とか流し込めるはず。甘いのが良い人は白砂糖ではなく、ハチみつを加えて下さい。


私が最もお勧めする方法としては、無理に食べようとしないことです。
まず、お腹が空くのを待ち、その時に「自分が今だったら何が食べれそうなのか」を想像してみることです。そして、一つでも考えが浮かんだなら、それが多少高価なものだったり、外食に頼るものだったとしても、それを口にすることです。それがアイスクリームだったり、お酒だとしても構いません。無理に固定物にしなくていい。一つでも、これだったら食べたいかな?と思うものを口にすることで、美味しさで脳内ドーパミンが出ると食欲の増進も期待できるからです。


そして大事なのは、例え行儀が悪くても何でも、無理に最後まで食べようとしないことです。
もうこれ以上は食べたくない、と思ったところでストップ。食べれないなりに腹八分を心掛けて下さい。これは療養でもあるのです。


一日三度三度食べる必要もありません。
ただ、ちょっとづつ胃を動かした方が良いので、先ほどのスムージーを混ぜても良いので、1日2食はなんとか守って下さい。もちろん、いけそうなら3食でも4食でもどうぞ。


それから、体内時計を狂わせないようにして下さい。
規則正しい生活と、早めに起きて日光を浴びることが大事です。
家に閉じこもってはいけません。


食べよう食べようとしてはいけません。
何とかしようではなく、私は今何が一番食べたいだろうかとわがままに想像する。
そして、「これを食べてみるかな」と思えることが何より大事です。


このような生活を辛抱強く続け、食欲が回復した例があります。


自分の胃が赤ちゃんに戻ったと思えばいい。
やさしく、ゆっくりゆっくり、わがままに、すきなものを優先に食べさせてあげて下さい。


きっともう一度戻ってきてくれますよ。


店長でした。




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