健康情報中心に

神経は神の径

店長です。


神経(しんけい)は神の径(かみのみち)と言った人がいます。
うまいことを言うものです。


神経は命の径であり、前へ進むための制御装置です。


神経細胞は軸索という名のケーブルで繋がり、細胞間を電気を通じて情報の伝達をしています。電気ですよ。一瞬どころではありません。捕えることも見ることもできません。
ところが、この神経細胞は全てがケーブルで繋がっている訳ではありません。
終点がシナプスで、その先はまだケーブルを通していないトンネルがあり、その先にはまた別の神経細胞(受容体)があります。


困ったなあ、この情報、あちらにも伝えないといけないんだがなあ。
などとは思いません。
ぷしゅっ!
シナプスからある液体が噴射されて、あちらに情報を飛ばします。
液体には以下の種類があります。


まずは、ノルアドレナリン。


ノルアドレナリンこそが、皆様の精神的なダメージに大きく影響するホルモンです。
うつ、パニック、統合失調症、不眠症。
なぜ発症してしまうのでしょうか。
それは、ノルアドレナリンが人間の生存本能に由来する、原初からのものだからです。
人は強いストレスを受けた時、どうなるでしょう。
たとえば嫌な上司に頭ごなしにガミガミしかられた時。
心臓は凍り付き、あるいはドキドキし、身を固くして、息が荒くなり、一刻も早くその場から逃げたいと思うでしょう。それは、太古より人間がもつ「緊急回避・逃走」の本能です。
逆はどうでしょう。嫌いな相手から嫌がらせを受け、堪忍袋の緒が切れた時。
相手につかみかかり、牙を向いて、罵言を吐くこともあるでしょう。
やはり、心臓は早鐘を打ち、筋肉は固くなり、息も顔も荒くなる。
これがノルアドレナリンの働きです。
さて、人は長期的なストレスを受け続けると、ノルアドレナリンが不足するようになります。
すると、それを補うために、少ない量でも情報をくみ取ろうとして、「受容体」の感性が強くなります。ようするに敏感になるのです。
そいうことは詰まり、ストレスに敏感になってしまうのです。
これが、うつ、パニック、統合失調症、不眠症など神経症の正体です。
逆に、長期的にストレスがなく、毎日のんびりと暮らし、外出も余りせず、体を動かすことも少ない、ということになるとどうでしょう。
ノルアドレナリンの量は減り過ぎてしまいます。
その結果、気力がなくなり、睡眠が長くなり、結果はうつ病になる可能性があります。
人間には適度のストレス、又は体を動かすような活動がないとダメだっていう結論です。
ストレスは多すぎても少なすぎてもいけない。
と安保徹先生の書物にも書いてありましたよ。


次にセロトニンです。
セロトニンは消化や止血など、生産量のほとんどが脳内伝達物質ではない使われ方をしています。脳の松果体というところから分泌されるホルモンです。
脳内物質としては、運動や体温調整、血管の緊縮などと関連があるようです。
特に食欲のあるなしとは大いに影響力があり、ホルモンが少なければ食欲を失い、多すぎれば食欲が抑えられないということになります。
セロトニンは睡眠中にメラトニンへと交代します。
そして光を浴びると分泌が止まり、活動へと誘います。
メラトニンは体内時計を作っています。
短い睡眠で頑張っていると、何とかそれでも続けられるようになります。
いつまでもごろごろ寝ていると体内時計が朝寝坊になり、起きれなくなります。
場合によっては、摂食障害を起こしたり、低体温症や目覚めが悪い人になり、切れやすくもなり、うつ傾向が出てくることもあります。
セロトニンとメラトニンの切り替えのタイミングやバランスが悪くなり、セロトニンが不足するからだと考えられます。
朝寝の習慣がついてしまった場合はとにかく、早めに光をつけること(タイマーなどで)。
カーテンをめくって陽の光を入れることです。


そして、ドーパミン。
こちらは、人間の脳の発達とともに機能を持つようになったと言われています。
つまり、人間だけがこのホルモンを利用しているという、ホモサピエンスを作った素でもあるかと思います。
恋愛時の興奮、例えば好きなゲームをしている時の楽しさ、お酒やタバコの嗜好。
このような快楽を担当するものです。
それ故に、中毒性があり、「ハマって抜けられない」ことを作ってしまう可能性もあるということです。
しかし、快感や喜び、やる気や集中力を高める性質もあるこのドーパミンをうまく利用するのは賢いやり方です。
ドーパミンが分泌される条件は、
好きなことに浸り、熱中して楽しんでいる時。
映画や美しい絵画などを見て感動した時。
褒められたり告白されたりして嬉しい時。
初めての体験として見たり聞いたり味わったりしている時。
身の回りをリニューアルしてルフレッシュな気分を感じている時。
などなど、とにかく、自分にとって楽しいことや新しいことをすることです。
やりかたは千差万別。自分で考えてみて下さい。
これによってまた明日頑張ろう、という気持ちになりたいものですね。


神経は人間の森羅万象だと私は言わせてもらいます。
人間を生物たらしめるありとあらゆる生体活動は神経の活動によって起きているからです。
指の関節の所で神経を切断してみなさい。
関節から先は何の感覚もなくなり、二度と動くことはありません。
肉体はあっても死んだのと同じ状態です。
だから、しんけいこそ神の径。
それを切り刻んだり、汚してしまったら神様は通ってくれません。


そして足裏の神経は健康への径でもあります。
体中の臓器と繋がっており、内臓の声を聞き、内臓へのメッセージを届けてくれます。


自分の体がどう作られているかを知ること。
これが長く健康で楽しく生きる秘訣だと思います。


店長でした。


店長ブログ

官足法の便利帖

お客様の声

店長ブログ


カレンダー
  • 今日
  • 定休日
  • 電話受付終了

いつもご利用有難うございます。
火曜木曜土曜日曜祝日は、電話応対営業及び商品の発送業務はお休みさせていただいております。また、お電話によるお問い合わせは基本的に平日の午前中のみとさせていただいております。午後は不定期となりますのであらかじめご承知おき下さいませ。(メールは随時お返事を致します)

ページトップへ