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ウイルスの脅威
店長です。
パンデミック。
爆発感染と言われたりします。
死亡者を出す感染が世界に広がってゆく状況を示す。
過去に流行した例ではペスト(14世紀)やコレラ(19世紀)。
コレラは、日本ではコロリと呼び名を変えて江戸時代に流行りました。
TVドラマで知った人もいることでしょう。
未だに治療薬はなく、輸液を続け、脱水状態が続いて死ぬのを防ぎながら、何とか全ての菌が出てゆくのを待つしかありません。
近年は鳥インフルエンザの脅威。
インフルエンザのウイルスは細胞を持っていません。
ですから、生物と言うより鉱物のような物体に近いともされています。
どこから来るのかは不明。
ワクチンが開発され、人々に免疫ができても、突然変異をして新型となるため、予防ができません。
体内の免疫は、新たなる敵を手探りで倒しながら、弱点は何か、どんな武器が有効か、という情報を集め、記録しています。ですから、全く同じタイプの敵であれば、繁殖する前に絶滅します。ところが、インフルエンザの場合は常に抗原を変化させて襲ってくるので、感染の拡大が始まってしますのです。
今回もTV番組を見ていた時の話ですが、北米でパンデミックが起きる兆しのあった、あるウイルスの存在が取り上げられていました。
最初は少女の風邪のような症状に始まり、やがて全身に発疹ができて、ようやく風邪ではない何かに侵されていることが分かったのです。
しかし中々その正体が掴めず、必死の検査を繰り返したところ、絶滅したはずの「天然痘」とそっくりのウイルスを発見、医師たちは恐怖に震えあがりました。
しかし実際には「サル痘ウイルス」という、ウイルスの見た目も患者の症状もそっくりな別の物だったと判明します。
かといって、接触・飛沫感染をする恐怖のウイルスに変わりはなく、拡大を食い止めるために躍起となった結果、何とか水際で食い止めることに成功したというのです。感染源はガーナのアフリカオオネズミ。そこからプレーリードッグに感染し、それをペットにした少女に感染したのがいきさつ。同時に業者からプレーリードッグを買った方たちも感染していました。本来アフリカの固有の地域にしかいないはずのウイルスが、ペット業者のせいで北米に持ち込まれたことも判明し、あやうく感染した動物が日本に輸入される直前で押さえられたということですから、実はぞっとする話です。
ところでウイルスというものの正体は何でしょうか。
どこからやってきたのでしょうか。
ウイルスには細胞がないため、「生物」のカテゴリーに入りません。
しかし「物体」でもない。
なぜなら、ウイルスは核酸(DNA)を持ち、それが故に、生物の体内に入ると殻を破り体内の細胞からたんぱく質を奪って自らをコピーし続け、破壊行為をしながら繁殖してゆくのです。
このような奇妙な性質のものが地球上で誕生したのでしょうか。
迷惑な物体この上ないもの。
物体なので死ぬということがない。
だから、道端の石と同じで、生物の体内になくてもあるところにずっとある。
姿を変える物体としてはH2Oがある。
水蒸気・水・氷と、環境や気温によって変化する。
かといって人体に害はないどころか、なくてはならないものだ。
だからどうも、同じものとは言えない気がします。
太陽の黒点の爆発(フレア)によって太陽から地球に飛ばされてくる、という説まである。
誰もつきとめていないことなので、どんな説も否定はできない。
寄生物質。
生き物のようなそうでないような。
人間の体だって分解してゆけば最後は物質だ。
魂はないじゃないか。
ではなぜ個々の人間に意志があるのか。
あの世はあるのかないのか、という議論にも近いものがあります。
とにかく自分の免疫力を限界まで鍛えておくに越したことはないという結論。
クマムシ。
この生物は普通にそこらの淡水・海水・湿地などに存在する。
足は8本、爪の長い、目のないもぐらのような形状。
極寒も灼熱も生き抜き、宇宙の空間でも生きて漂うことができる。
水が無くても死なない。
放射線も平気。
地球上で最強の生物だが他の動物には何の危害も成さない。
ウイルスもこれにならって欲しい、というのは勝手な言い分か。
同じ、そこらの土中にいる細菌のほとんどは人間に無害だ。
そもそも人間側に免疫がある。
それを破ってまで繁殖する力も意欲もなさそうだ。
それらの菌やウイルスの一つに感染して重篤な症状が起きてしまうことを「日和見感染(ひよりみかんせん)」と言います。免疫力の落ちた老人などに多くなりますが、長期にわたっての抗生物質の投与により、極端に免疫力が落ちてこのような微生物に感染して発症することもあるようです。
以下は一例:
緑膿菌、霊菌、非定型抗酸菌(細菌類)
サイトメガロウイルス・ヘルペス群ウイルス(ウイルス)
カンジダ・アスペルギルス(真菌)
トキソプラズマ(原虫)
最近はマンションでのオアシスとして、ガーデニングを趣味にする方も増えています。
寄生虫のトキソプラズマというもの。
普通の人は感染しても無害。
ところが妊婦さんは注意が必要です。
この寄生虫は妊婦さんには無害でも、胎児に害を成します。
胎児にはまだ十分な免疫がないからです。
障害を持って生まれた子供からトキソプラズマの抗体が見つかることがあります。
この虫は生焼けの肉にも付いていたりします。
妊婦さんと免疫の衰えたご老人は気をつける必要があるでしょう。
致死率99.9%という狂犬病、そしてエボラ出血熱、HIVウイルス、新型インフルエンザ等など、怖いものばかりに目を向けがちですが、身近に脅威があることもある。
免疫力を高める工夫はもちろん、感染の知識も持っておく必要があると思います。
店長でした。
- 2015.06.12
- 13:49
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