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更年期障害と言う逆社交辞令

店長です。


更年期障害という女性の故障。


これを私はかつて、女性には当たり前の病気、年を取ると当たり前に通過するものと思っていました。


良く高齢に差し掛かる前の女性が、「更年期だから」と体の不調を訴えるのを聞いていましたが、ああ、そうなんだ、と思うだけでした。


更年期、というと何でもそのせいにしている気もしました。
特定の内臓疾患や免疫疾患でなければ、更年期障害。
何だか原因は良く分からないが、「4~50代の女性」で、「命にかかわる風でない体調不良」で、「病名のつけにくい」ものを全て更年期障害と言おう。
病気のくずのようなものを放り込んで適当に処理すれば楽だし、名前がついていれば患者も納得する。
それが、今は何でも、更年期だからかな、と医者の診断を仰ぐまでもない。
納得して受け入れる。
それが更年期。


確かに閉経期を迎えている女性であれば、ホルモンの分泌に大きな変化が起きる訳だし、脳下垂体の働きが異常になるので、自律神経が乱れて当然です。過労のため脳下垂体がオーバーヒート状態なのです。


妊娠時のつわりや、食べ物の好みの変化、匂いに敏感になる、などの一時的な異常と同じです。


また、高山病の頭痛や吐き気、めまいといった症状も脳の酸欠です。


起立性調節障害という子供のうつ症状も性的な身体変化によるもの。


これらはいくつもの名前をもつ怪人百面相です。


神経症、不定愁訴、自律神経失調症、果てはうつ、パニック障害、統合失調症。不安症、強迫症、あがり症。不眠症、不整脈、白衣高血圧。ああ、キリがない。


医療としては、症状として名がつくものなら、その病名で対症します。


だから、高血圧と言えば、自律神経の問題からくるものであっても降圧剤を飲めと言われます。どっちみち、治るもんですか。
そもそも、自分の体の状態にとって血圧を上げる必要があるからそうなっている。
風邪の時の発熱と同じです。
体が必要と判断して行っている。
それを阻止するのは、生きることを妨害する行為です。


しかしこうした問題になぜいくつもの名前をつけたがるのか。
これは、病名が増えると薬の種類も増え、販売量も増えるからに他なりません。
医療関係者ほど医療の知識にたけ、頭脳明晰であられる方々が、こんな単純な理屈をひとまとめにできない訳がありません。


当然分かっていることです。
処方される薬を見れば分かります。
精神安定剤、抗うつ剤、睡眠誘発剤・・・皆神経を麻痺させるものばかり。


「女性」の「更年期」ではない年齢だったり、「男性」の場合だったら、不定愁訴あたりが良い。赤ちゃんだったら知恵熱?たそがれ泣き?
自律神経失調症とも言う。


検査して原因がよく分からないものをそう言います。
便利だからです。だって、自律神経が行っていることは、心拍や呼吸も含めて、その役割は無数にあるように思います。正確な数などは分かりませんが、人体で起きていることで、自分の意志でできることはほんの一部、ということだけは言えます。そして「自律神経」の失調と言えば、殆どの症状に適用できるのではないか、と思います。


原因の良く分からないある一つのカテゴリに含まれる症状が引き起こす、もう一つの類似した症状にはさも原因が分かっているかのように伝わりますることがあります。
例えば、リウマチ。原因は膠原病と言われる免疫の自傷行為です。
では、免疫の自傷行為はなぜ起こる?
その原因は不明です。
どっちみち、原因は不明ということです。


さて、神経症状が出た時は抗うつ系の薬を出して様子を見ます。
効果が出なかったら薬を強くしたり変えたりします。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるかも知れないのです。
私たちは試し打ちの良い標的です。
最初に推薦される薬は、破壊力は小さいが、過去に割と良く当たった確率の高い散弾です。
的には当たりますが、的以外の所も壊します。
それを副作用として大量に記載があるのが、市販薬です。


昔はうつ病のことを「躁鬱病(そううつびょう)」と言っていました。
なんで「躁」が取れたのかは分かりません。
「躁」の傾向が少ない、あるいは出ないからかも知れません。
でも、よくよく問診すれば、「躁」は色んな形で出ていると思います。
無駄遣いをする。
ネットゲームに夢中になる。
迷惑な書き込みをする。
とつぜん思い立って大掃除をする。
大食いをする・・・など。自主的に行動することは「躁」の局面です。
今は躁の傾向とうつの傾向が交互に出るものを「双極性障害」と言います。
細胞分裂です。
出世魚ではないですが、うつが成長するとパニック障害、パニック障害が成長すると統合失調症と名を変えます。


人間の脳は最新最速の巨大コンピューターです。


例えば、本当はさかさまに見えている景色を処理して正しく見えるようにしています。
目線を動かすとき、本当は見えていない部分を合成して全てが見えているように思わせます。それが裏目に出ると、半側空間無視が起こります。正面から右や左にあるものを、見えているのに脳が無視します。結果的に「見えない」のです。


全く同じ形のテーブルを縦と横に並べると違う形に見えたりします。
これは遠近法を処理するが故の脳の錯覚です。


右回転するものを見つめている内、ある時急に左回転しているように見える。
これも脳の処理によるもの。


サヴァン症候群は、特定の分野において異常なほどの能力を持つことがあります。


例えば、一度見た景色をいつまでも写真のように記憶する能力。
数百年先の日時でも、瞬時に曜日を割り出す能力。
書籍や電話帳を一言一句全て記憶している人。
10ケ国語を話すのに自分のことが語れない、という人なども有名です。


脳はつまり、どんなコンピューターより高速であったり、卓越した記憶力を持つことも可能な訳ですが、それは返って人間に苦痛を与えかねません。記憶は薄れるからいやなことも忘れられるのであって、いつまでも今おきたことのように鮮明だと頭がおかしくなるでしょう。だから脳はあえて能力を制御しています。


火事場のクソ力なんてのもそうです。
本当はもっと力がでるのに、それ以上出すと骨が折れたり、怪我をする可能性があるところでリミッターをはっているのです。
円盤投げなどの選手が投げの瞬間大声を出すのは、このリミッターを外そうとする行為です。


ひどい痛みを体が感じることにより、突然、脳内麻薬(エンドルフィン)を出して鎮痛するなどという凄い応急処置法も持っています。自分の意志では出せません。車のエアーバッグと同じで、事故の瞬間にぱっと出るものです。


自律神経失調という言葉があるから悪い方に使われることが多いけれども、私たちは自律神経なくして数秒さえ生きられません。
まず、心臓が止まります。
終わりです。


自律神経は体中に張り巡らされ、24時間、活動しています。
睡眠時の呼吸もこのおかげ。
TVのCMではないけれど、自律神経のおかげで安心。私たちは自律神経に守られています。


この樹の本体は脳そのものです。


脳は大脳、小脳、脳幹など多くのパーツと役割があります。
しかしそれらは一つのかたまりであり、つながっています。
ですから、どこか一つにでも障害があると、脳の他の機能にも影響します。
逆に、どこかに損傷があり、機能を失っても、他の脳がそれを補ったりすることもあります。
一つの、おおきな内臓とも言えるのです。


そこに自律神経の根っ子があるのです。


脳下垂体だけではなく、視床下部はもちろん、脳幹、小脳なども自律神経に影響するはずです。脳内には12本の脳神経と言うものがあり、色んな感覚や機能を司っています。
それだってただでは済まないかも知れません。
脳の酸欠は首の酸欠から来ています。


自律神経の乱れが朝方に集中しやすいのは、朝の低気温時に首を冷やしているからです。


更年期だから、というのは体(てい)の良いなまけ言葉です。


更年期の症状が軽いから良い、いずれ消える。


それで良いのでしょうか。


生理や出産と言うお役が免除になったなら、これを期に体の徹底改造をする。


この時間こそがあなたの第二の人生を豊かなものにすると思います。


店長でした。

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