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官足法と若石法

店長です。


自薦ではありますが、官足法ほど外れのない健康法はないと信じてやっております。


ただ、一番の弱点、それは痛いこと。


初めてウォークマットに乗ったり、官足法の指導員に足を触られたことがある方ならお分かりですね。


これが辛い。
毎日、数ヶ月続けろと言われる。
私にできるだろうか。
実際挫折してしまう方も多かったと思います。


忍耐と努力の先にそれまでが夢のような健康を手に入れて、そのままとりこになったり、自ら指導員になる人もたくさんいます。
山の頂から見る景色は最高ですが、それは自分で歩いて登ったことの感動です。


自分の健康は自分で守る、と突き放すような言葉が官足法の標語であり、逆に誰の力も借りずにできる、という気楽さでもあります。


ただ、その痛み、足裏や反射区を揉む痛みを少しでも和らげてあげることができたら、もっともっと続けられる人が増えるだろうとは思います。


中には痛みを感じてこそ、これは本物だ、と思って下さる人もいますが。


ところで、痛みこそ官足法の弱点と思っていると、最近にわかに、世界一痛い足つぼマッサージ師としてテレビなどで活躍されている方がいます。


近澤愛沙さんと言って、若石健康法出身の方で、名古屋でohanaというリラクゼーションハウスをお持ちになっています。人気が出て向こう数ヶ月予約でいっぱいとのこと。
近澤さんの著書「足もみ力」は書店でも平積みになっています。


若石法というのは官足法と似たような歴史を持つ健康法で、理論も施術法もほぼ同じです。
器具は官足法の方が充実しており、「足もみ力」の巻末では官足法グッズのウォークマットⅡなどが推薦されてもいます。


官足法や若石法の本気のマッサージは確かに世界一痛い。
間違いありません。
だからこそそれが壁を作ってしまうところがあって、折角官足法を始めていただき、健康への第一歩を踏み込んでいただいたのに、その第一歩が痛すぎて挫折することもある。


それが唯一の弱点と思っていたら、逆にテレビで世界一痛い足揉み、と紹介されたら興味を持つ方が増えて人気が出るとは実に予想外です。


でもきっかけは何にせよ、若石や官足法のような世界一の健康法が世界一の痛みの魅力で知られるようになるのは有難いことです。
これでまた一人、一人と病気で悩まれる方々を救えることになり、或いは一つの選択肢が増える、ただそれだけでも価値があると思います。
近澤愛沙さんに感謝しなくてはなりません。


折角ですから、官足法と似た歴史を持つ若石健康法について少し。


若石法はスイス人の神父ジョセフ・オイグスター氏(台湾名=呉若石氏)が台湾で広めた足揉み健康法です。自らのリウマチを克服したことがきっかけとなり、日本や海外にも注目されて広まりました。
音楽家だった台湾人の官有謀先生が独自に研究した足揉み理論で自らの病弱を克服したあと、台湾で官足法(当時は足心道秘術)を広め、それを日本に持ってきて更に精力的に広めてきたことともほぼ重なります。
反射区による血液循環、五臓六腑の活性化をしながら、体質自体を改善し、病気を克服する、病気を予防する、という考え方も同じです。


1990年代に最初の足もみブームが到来した時には、官有謀先生は多数のテレビ番組に出演されて、多くの芸能人が足を触られて悲鳴を上げましたが、今はそれを近澤さんという女性がやっている。


痛いのが効く訳ではなく、効かせるには痛みが伴う、ということなんですが、こうして興味を持っていただき、知っていただく人が増えるのは良いことだと思います。
これが日本の未来、高齢化社会、医療問題、福祉問題の一部でも解決に繋がることを祈ってやみません。

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