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足の甲の痛み
店長です。
何とも皮肉なことですが、足裏をいじることで、頭のてっぺんまでのあらゆる難病を克服した実績がある官足法ですが、こんなものに四苦八苦している、というものがあります。
足の甲の痛み。
(c) 静歌|画像素材 PIXTA
足の甲の痛みといっても、色々です。
1)通風による痛み。
腎機能が低下した結果、尿酸が増えて、それが足の甲の関節のどれかにはさまることがあります。針状の結晶である尿酸を、免疫細胞の一つ、マクロファージが貪食すると、周辺組織まで破壊されて痛みとなります。
2)疲労骨折
親指の筋肉が弱く、長時間歩いたり、スポーツをすることで中足骨が骨折することがあります。親指のねじれが他の指を圧迫するためで、外反母趾は特に傾向が強くなります。
3)中足骨の亜脱臼
ハイヒールを履く人、偏平足の人に起きやすくなる、甲の関節のところで中足骨が脱臼しかけている状態です。
4)腓骨神経の麻痺
腓骨神経という、下肢にある神経が長時間圧迫を受けたり、引き伸ばされた状態が続いたことで麻痺した状態です。足の甲にある神経が痺れたり痛んだりします。また、窮屈な靴を履くことが多いと、足の甲の神経部分が痺れることもあります。神経を圧迫した時間が長かったことなどが原因で、神経の酸欠が続いたことが原因です。腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症の場合でも同様に足の甲が痛むことがあります。
5)ガングリオン
足の甲の関節を包む膜のどれかに、液体が溜まってガングリオンになることがあります。最大ピンポン玉くらいに腫れることもあり、それが神経を圧迫すると痛みます。
6)神経反射区の痛み
肩こりのひどい方は、胸にも血行が悪いのが常です。足の甲には「胸(乳房)」の反射区が広く真ん中を占めており、普段は気がつかなくても、揉むと強く痛むことがあります。
7)蓄積した老廃物とむくみの合わさった痛み
血液中の老廃物は、足の裏に顕著に堆積しますが、足の側面や甲にもおこぼれが溜まってゆきます。血流が悪くなるため、夕方には足、ふくらはぎ、足の甲がパンパンになり、腫れたような痛みになることがあります。
8)腱鞘炎
長母趾伸筋腱、長趾伸筋腱など、足の甲にはいくつかの腱があり、それを包んで摩擦から守るものが腱鞘です。大抵は足に合わない靴の状態と足に負荷をかける運動の結果、炎症を起こし、足の甲が腫れて痛みます。
9)筋筋膜性疼痛症候群(筋肉痛の一種)
スポーツや運動により、筋肉を痛めたことで足の甲が痛むことがあります。
痛んだところを発通点(トリガーポイント)と言い、その位置と動作の方向によって甲に痛みを感じます。
10)関節リウマチ
自己免疫が狂い、関節に抗体を貼り付けて攻撃目標にします。
足の甲もいくつかの関節でできていますから、攻撃の対象になり得ます。
つまり、足の甲の痛みといっても、色々で、それぞれ原因が違います。
比較的多いのが「疲労骨折」であり、次いで「亜脱臼」「腱鞘炎」「筋肉痛」「神経痛」などがあり、ガングリオン、むくみ、神経反射の痛みもあり、「リウマチ」「通風」の場合もあります。
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多くの場合は、靴をやめて、運動を控え、足を組む姿勢などに気をつけ、足を冷やさないようにしていれば治るでしょう。
それから、体質の問題も今後のために改善しておくべきなのです。
カルシウムの慢性不足は筋肉と血管を弱くします。
副甲状腺を元気にすることです。
炎症を鎮める力を高めておきたいものです。
副腎を強くしておくことです。
外反母趾のある方、外反母趾気味の方は、指を揉み、靴を改善しなくてはなりません。
偏平足をあきらめてはいけません。
ほとんど凹みのない土踏まずでも、反射区は存在します。
老廃物を取ることで弾力が出ます。
少しでも凹ます事が可能です。
足全体の血行が良くなくてはなりません。
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また、リウマチ、通風となれば話は違います。
腎臓を修復して、血行不良の改善、新陳代謝の向上、血液の状態を健康にしなければ悪化します。これは官足法の基本原理を理解して取り組んでいただければ克服できます。
いずれにしても、症状の原因がはっきりしないことが多いのが、足の甲の痛みです。
病院での精密検査でもはっきりしないことが多く、あやふやな診断に振り回され、治るものも治らずに悩んでいる方がたくさんいます。
自分の体は自分が対話して、研究して、糸口を見つけることも必要なのです。
一目見ただけで診断でき、適切なアドバイスができれば良いのですが、このお悩みにだけは四苦八苦することが多かった。
もっともっと経験を積んで、一人でも多くの方に解決法を提供できたら、と思い、あえて苦戦しているこの問題を取り上げました。
店長でした。
(c) ijin|写真素材 PIXTA
- 2013.08.28
- 14:05
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