店長です。

世の中には数え切れないほど病名があり、ほとんど似ていても、ちょっとした違いで病名も変わったりします。
聞いたこともないような病名を医師に告げられると、何か不思議で稀な病気がなぜ自分を選んで襲ってきたのか、という気になってしまいます。

しかしほとんどの病気は、人によって現れかたが違うだけで、根本の原因はひとつかふたつしかない、ということを、こういった病気を知れば知るほど実感します。

戦後、医学の飛躍的な進歩と設備の充実によって、子供の死亡率が減少し、延命措置も色々問題はありますが、人類の平均寿命は年々長くなってきました。
その反面、現代病、生活習慣病、ストレスの増加による神経病など、新たな課題が増えています。

それでも医療の研究は日進月歩で、成功率１００％にはまだほど遠い感がありますが、どんな病気でもそれなりの対処法が見つかっていることは、素晴らしいことだと思います。

ただ、西洋医学に偏り過ぎて、次第にそれしか頼るものがない、という感じになってしまったことは、やたら製薬メーカーや医療設備メーカーに利益をもたらすだけで、実際に救われないで亡くなってゆく方は、他に選択の余地はなかったのか、という思いに駆られます。

事実私も官足法に出会うまで、経験するまで、そして自分の、不治だと思っていた色んな病状があっという間に跡かたなく消えるまで、医学で治らないものは治らない、それで死ぬなら運命、という常識にとらわれて生きてきました。

知っているかどうかで人生が変わる、それはとんでもなく重要だし、恐ろしいことでもあります。

変な話ですが、「猿の惑星」という昔大ヒットしたアメリカのSF映画を思い出しました。
猿が進化して人間を追い越し、人間を支配するようになった世界です。未来の人間はほとんど猿の家畜として飼われていました。

(c) hana｜写真素材 PIXTA

かつての日本やアジアの医療は東洋医学でした。自然に学び、自然の薬効を経験で知り、研究して漢方や食事や身近な薬草で病気に対処する方法を知っていました。
それが、戦後に西洋医学がどんどん入ってきて、ついに東洋医学にとって変わり、医療のあり方は逆転するわけです。
そして、長く続いてきた自然を利用する知恵は、どんどん忘れ去られ、迷信とまで思われるようになりました。

その東洋医学が退化した人間、西洋医学が進化した猿です。
人間の中に猿の権力を脅かすものが出るとすぐに抹殺されるのが映画「猿の惑星」。
ところが、過去から来た人間と、未来の猿との戦いにより、最後は猿と人間が平等な権利を得て共存する、というくくりになっています。

現代の医学の素晴らしさは本当に神がかり的であるとも言えます。
ただ、欠点もあります。最も根本的な人体の問題は解決しないのです。
西洋医学と東洋医学が、お互いの良い点を認め合って、共存する医療社会が出来上がれば、老齢化社会も医療福士問題も、万病の蔓延も怖くはありません。
いつかそんな理想の医療が世界に普及すれば良いのに、と思います。

店長でした。

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