乳房(胸)
赤ちゃんに母乳を飲んでもらうための器官です。
女性らしさの象徴という機能もあるでしょう。
乳がん(乳癌)で手術をしてこれを失う、というのは何とも儚いできごとです。
絶対に避けてもらいたいと思います。
母乳は赤ちゃんにとって最高の栄養食です。
免疫の情報も母乳から得ることができます。
母子のスキンシップにとってもなくてはならないのが授乳です。
子育ても終わってるからといってあきらめてはなりません。
切って解決するのは、見えている部分だけです。
癌は次はどこに発生するか分かりません。
そのたびに切らなくてはならないのでしょうか。
乳腺の3大疾患といわれるのは、乳腺癌、線維腺腫、乳腺症です。
悪性なのは乳癌で、線維腺腫は良性の腫瘍、乳腺症を乳腺に起きる炎症です。
しかし私たち官足法を知る者は、問題となるのは全て胸周りの血行と免疫の状態の悪化にあると考えています。良性だった、癌でなかった、ほっとした、という訳にもいかないかも知れません。
乳がんにはどんな予防法があるのでしょうか。
今のところ、検査による早期発見しかありません。
昔は乳房を触って検診する乳房触診が主でしたが、今はマンモグラフィー検査(X線)や超音波検査(エコー)もあり、より発見し易くなったと言えます。
それ以降も、細胞診(穿刺吸引細胞診)病理組織検査(針生検)マンモトーム生検と段々針が太くなりますが、確実に癌細胞を確認するために針で細胞を取る方法、CTスキャン、MRIなど、いずれにしても乳がんであるならばどこかで確実に確認されるようになっています。
謀ハリウッド女優さんが行ったような、遺伝子検査を行って、乳がんになる確率が高ければ乳がん予防のために乳腺の切除再建手術を行う、などという方法もありました。
費用にいとめをつけなくて良いならばそれも一つの選択です。
年に一度は誰でも乳がん検診を受ける環境を整えようとする、乳癌啓発のあけぼの会や、日本乳がんピンクリボン運動という活動団体もありますので、我々一般人はそういったところで勉強するのが良いでしょう。
乳癌は自己検診ができる希少な種類の癌です。
従って、月に一度程度、自分で触診をしてみて、しこりがないのを確かめる、というようなことをまめに行うこと、備えあれば憂いなし、という言葉の通りです。
乳房が赤く腫れてしこりを触診しづらい炎症性乳がんというものもありますので、何か乳房に異常(痛みや張り、しこり、赤疹、出血など)があれば早期検診を受ける方が良いと思います。
そもそも、乳がん(乳癌)とは何でしょうか。
乳がんの原因は?
乳がんは若年性も多く、がんの全体では胃、大腸、肺、乳房、前立腺という罹患順位ですが、女性の部では乳房の乳癌が一位になっています。(男性の乳がんもあります:女性患者数の100分の1)
しかし、癌による死亡率で言えばトップは肺がんであり、乳がんでの死亡率は0.02%と低く(人口6千人に1名程度)、検査が充実してきたことと、摘出し易い場所であることも要因でしょう。
乳がんから末期となり余命宣告までゆくとすれば、発見が遅れたことと、進行も早く、ステージ分類でもⅣクラスになり(癌は進行状況によってステージのクラスが0、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳとなります)、転移も全身に進んでしまってからでしょう。
発見が早ければ早いほど、打つ手は多くなります。
20代を過ぎれば、早くも気をつける必要が出てくるのです。
乳製品の摂り過ぎが、乳がんや子宮筋腫につながりやすい、とする説もあります。
真偽は定かではありませんが、アトピーの子供で治りにくいのは乳製品と白砂糖の組み合わせたものを嗜好する傾向が強かったという例が報告されています(代表例:チョコレート)。乳製品が悪い訳ではなく、摂り過ぎ、そして加工品を好む、というのは詰まり体質を助長するものという意味で余りお勧めできないと考えています。
(詰まり体質と言うのは、足裏や膝裏を主に、排泄できなかった老廃物を身体に多く溜め込んで、それがゆえに血行を悪くしている人のことです。)
もしいよいよ乳がんが見つかってしまったとして、乳腺摘出手術以前の治療法としては何があるのでしょうか。
一般的には抗がん剤治療、ホルモン治療などがあります。
分子標的治療というのは、特定の分子構造を持つ癌に対して有効で、副作用が少なく、効果が高いとされています。しかし、すべての癌に通じる訳ではありません。
ある種の癌細胞は、栄養を取り込む機能に長け(つかむ手が多い)、そのせいで成長も早い、といったものが存在します。この手(HR2タンパク)を縛り上げて貪食を止めさせようとするのがハーセプチン治療です。ただ、これも全ての癌患者に通用する訳ではありません。
陽子線治療というのも医療文明の大発明でしょう。
陽子線は体内に高速で侵入し、一定の距離にとどまり、周辺組織を破壊することができます。つまり、狙い撃ちができるので、体内にできた癌細胞を、メスをいれることなく焼殺できるという訳です。300万円近い治療費をかけても命が助かるならば致し方ないでしょう。
癌の治療に関しては、その根絶は果たせないまでも、進化し、開発が進められ、多くの実験がなされ、実用前段階のものもあり、これからも果てしなく続てゆくでしょう。
終わりは、癌による生存率が100%となった時でしょうか。
夢のようなことです。
癌による死亡率とは、西洋医療のみに依存した場合しか話題にはなりません。
その他の治療法については、医療ではなく、当然認められてはいません。
これについては後ほど。
さて、癌細胞は剥離すると血液中を巡って転移することがあります。
それを防ぐための関所がリンパ節で、そこに入ってきた癌細胞やウイルスなどの外敵を免疫細胞が寄ってたかって叩くのが本業です。しかし、癌ができる体質であれば、免疫力は低下しています。従って、このリンパ節も、悪名高い癌細胞に打ち負けてしまい、リンパ節自体に転移が起こります。つまり、敵が要塞ごと乗っ取ってしまったということです。
乳がんの場合は要塞が脇の下にあります(腋窩リンパ節)。
それを医療では監視して、センチネルリンパ節(腋窩リンパ節入口)に転移が認められるや、腋窩リンパ節ごと摘出、転移を防ごうとします。これでもう二度と脇下の要塞は再建されることはありませんが、転移した癌の拠点もなくなりました。
それで安心できるでしょうか。
腋窩リンパ節をすると、続発性(何度でも起こりえる)リンパ浮腫の予備軍となります。
リンパ節の切除により当然リンパの流れは悪くなります。そのためリンパ液が腕などの皮下組織に溜まって腫れることをリンパ浮腫と呼びます。これは癌ではないですが、むくみの極端なものと考えると良いでしょう。皮膚のしわが飛ぶくらいむくんで最後は固くなり、治療も困難です。
そして最後は残念ながら乳房の切除になるのでしょうか。
今は再建手術もあるので宜しいか。
ところでここからが私たち官足法を指導するものの提案です。
聞き流していただくのも構いません。
前述したように正式な医療でもありません。
ただ、あるのは数多くの実績・実例と、多くの理解者、多くの成功体験者がいるということだけです。書籍「足の汚れが原因だった」を読むと分かるように、長年同じ理論を唱え続けてそれを実証し続けています。
乳がんは、肺がんや肝臓がん、胃がんなどと同じ原因で生まれてくると思います。
それは単純に、免疫が不足することです。
免疫細胞が不足して働きが弱いのか、免疫細胞を送り流す交通網が悪いのか分かりませんが、必要なところに免疫力が不足している、と考えるしかないと思います。
免疫力全体の不足は、その人の一番弱いところを狙い撃ちして最初に現れます。
それが胃なのか腸なのか、肝臓やすい臓なのか、子宮や乳房なのか、誰も予測はできません。
また免疫の流通が悪い場所があれば、そこに現れ易くなるはずです。
乳がんが、胸部周辺の血行不良、リンパ液不足、(全身性も含めて)そして乳腺で悪性新生物を育ててしまったという結果ではないかと思います。
乳がんの女性には肩こりや首こりがあるのが普通です。
いずれも血行の不足が原因です。
乳房は血行が悪くても凝りませんが、代わり、乳腺が詰まったり、しこりができるのはその延長にあるのです。
いよいよ乳がんになってしまったなら(それ以前に予防として行っておくことを推奨します)、まず(それも急いで)体質を変えるための作業をご指導しています。
詰まり体質を解消し、健康体質の基盤を作ることです。
それには足裏と膝裏に頑固に溜まっている老廃物を潰して細かくし、剥離して血液中に戻し、体外に排泄することです。この地味な作業を毎日繰り返して、健康な人と同じ、血行力を回復させることが大基本です。
そのためには、生半可な足のマッサージでは一切効果はありません。
健康棒を使って思い切り強く揉む、もしくは官足法のウォークマットⅡのような、立って踏むだけの便利な道具を使って、毎日精進することです。
それともう一つは、乳房の血行を一時的にも良くするために、直接しこりの周囲を指ではさんで揉みます。揉むと周辺に血液が集まるので、その中には当然リンパ球(癌細胞を破壊するもの)も含まれているはずです。直接揉むのは怖い、という人がいますが、そんなことはありません、癌細胞も身体の一部です。悪いところは揉む、冷やしたり放置して良いことはないのです。
そして、センチネルリンパ節検査にひっかかって切除される前に、良く脇の下(腋窩リンパ節)を揉むことです。ここが固いと悪性の餌食になりやすい。常に揉んで、通りを良くして免疫の働き易い環境を整えておくことが大事です。
電動ローラーやバイブレータなどをお持ちであれば、脇下に使用しても良いでしょう。
こんなことで本当に治るの?
そう思って忘れる人もいれば、これが最善と信じて本気で取り組む方もいる。
1年後を比べると歴然とした結果が見えることが多い。
だからこそ、家族や親戚、友人にこれを勧める(別に何の利得もないのに)人が大勢いるのも事実です。30年以上続いてきたのは、偶然ではないと思います。