輸尿管
腎臓と膀胱を結ぶ管。
腎臓で作られた尿(おしっこ)を膀胱に運ぶ管。
単に尿管とも言います。
腸と同じ様な蠕動能力があり、効率的に尿を運んでいます。
途中で3ケ所ほど狭くなっている所があり、結石がそのどこかで詰まったのを尿管結石と言います。
詰まると激痛(疝痛)がするので、病院に駆け込んで発見されるということになります。
わき腹から下腹部にかけての強烈な痛み。吐き気や頻脈、血尿などを伴うこともあります。
今は衝撃波だけで結石を破砕する装置が開発されて、比較的小さな石であれば、メスを入れずに結石を落とすことができるようになりました。
結石の主な成分は尿酸、炭酸、蓚酸(シュウ酸)などとカルシウムが結合したものです。 大きく育てると1センチを越えることになります。発生するのは腎臓です。
それが輸尿管に下りてきて、輸尿管、膀胱、尿道のいずれかで詰まることを「尿路結石」と言います。
結石ができる体質は石を外科的に取ったあとも変わりません。
出来る人はまた出来ます。
腎臓が弱いのですから仕方がないのです。
血液循環の不良→内臓全体の機能低下→血液の汚濁と浄化不足→更なる血行の悪化、と負のループを繰り返して、血液のフィルターである腎臓が酸欠と過労で倒れます。
ですから石を取っても腎臓を元気にしないと目先の痛みを取っただけ。
体に爆弾を抱えて終ります。
さて、官足法では「腎臓」の反射区を揉んだ後、「輸尿管」、「膀胱」と良く揉むのが基本、とされています。輸尿管なんてただの管なんだから、腎臓だけ揉めば良いのでは?と思われるかも知れませんが、輸尿管も腎臓の一部なんです。もし輸尿管が、結石ではなくても、腫れて詰まるとどうなるのか、というと、尿が膀胱へ運ばれにくくなります。
すると、腎臓に毒素と水分が溜まり、腎炎を起こしかねません。
腎臓が大切だから輸尿管も揉まなくてはならないのです。
結石であればまだマシと言えます。
尿路に発生するがんは、移行上皮がんと呼ばれ、尿路(腎盂、輸尿管、膀胱)の内、膀胱が最も癌になりやすく、死亡数も高いとされています。
ただ、癌がいつどこにできるという法則はありません。
「腎臓~輸尿管~膀胱~尿道」までを大切な腎臓のグループとして一続きのものとして見れば、そのどれか一つだけをケアすれば良い、ということにはなりません。
血液を濾して浄化し、ゴミと共に水分を体外に排泄させる工場です。
一部がダウンしただけですぐに問題が起こります。
体の中をゴミ屋敷にしたくない方は、腎臓、輸尿管、膀胱、といつもピカピカに掃除して、元気にしておくことです。
サプリや漢方薬、健康食品のように飲んだときだけどうなる、というようなことではなく、いつでも血液がサラサラの血液美人になれるのです。