2012/12/29
自分の身体は自分で守れる
いかなる病気であれ、血液の循環を良好に変え、腎機能を強くして血液の質を高めることにより、人の身体に備わる自己治癒力が発揮されて必ず治るという理論を元に実践を続けています、末期癌、脳炎からの全身麻痺、重度のリウマチ、人工透析に頼るだけの腎不全のような重篤な病気の方も多数、完全な健康を取り戻しています。
肝硬変などのように、医療では回復はしないとされている症状にこそ真価を発揮します。特徴としては、他の人を頼らない、自分の努力と忍耐と意思力が最大の効果を発揮するものです。「自分の身体は自分で守る」というスローガンを軸に、治療してお金をもらうのではなく、必ず自分の努力で治せるから、自分でがんばりましょう、と指導させていただいています。
それではなぜ、血液の循環を良くして血液の質を高めると病気は治るのでしょうか。
人間の身体は60兆個もの細胞でできていると言われています。
その全ての細胞には、適量の酸素の量と栄養が必要です。
その酸素と栄養を運ぶのは血液です。
血液は動脈で必要な物資を運び、静脈で不要になった二酸化炭素や老廃物を回収します。
動脈と静脈は川に例えると本流のようなもので、細胞に酸素と栄養を届けるのは、川の支流である毛細血管です。
毛細血管は髪の毛よりも細く、赤血球が一つ通り抜けるのがやっとの細い管です、繋げると地球二回り半もあるという長さになります。
その毛細血管の全てに血液がスルスルと通り抜けていたなら、細胞に異変は起きません。なぜなら必要な物資が常に供給されているからです。
ところが、人の身体には加齢によって変化するものがあります。
その筆頭が血液循環と血液の質の悪化です。
血液は心臓の強い拍動で送り出され、全身を巡ります。
若い頃はそれが当たり前でした。
人間は文明という道具を使うようになりましたが、身体にとっては自然の理に反することを沢山行っています。
始まりは口から入れる生命の素、食事です。
特に、調味料。料理をおいしくするために沢山の油や白砂糖、加工した塩、人工調味料を使います。元々自然の中には転がっていなかったものです。
それが人体に入り、生体の活動バランスを狂わせます。
胃腸に異変が起き、血液が汚れますが、肝臓と腎臓が一生懸命働いて何とかそれを浄化しています。
それで安心するのも束の間、人間はストレスを感じる動物です。
今現在の人間関係や生活状況などのストレスも去ることながら、先のことを心配する、先のことを思い悩む、という、他の動物にはない、無駄なストレスを自分で作る動物です。
ストレスは動物本来の「狩猟か逃走」の本能です。
獲物を捕まえるか、敵から逃げるか。
生存のための本能です。
ですから、緊張の時は瞬時に身体が最大限に運動できるように、心拍数を上げ、血圧を上げます。
それをするのがアドレナリンとう物質です。
脳下垂体という脳の一部がアドレナリンの分泌を促して、副腎という器官と、一部交感神経の末端から放出されます。
狩猟も逃走もすることが少ない現代の人間社会において、ストレスは人間関係や生活上の悩みとして残りました。
ストレスは血管を細くして血圧を上げます。
それが血管に負担をかけ、自律神経のバランスを崩してゆきます。
食事の問題、ストレスの問題。
病気の原因としては、この2つが多く関係しているものと医療では推測しています。真実は原因は分かっておらず、薬による対処療法に頼ります。
痛ければ痛み止めの薬、眠れなければ睡眠誘発剤という訳です。
原因を治すことはできません。
副作用による犠牲にも目をつぶらなければなりません。
血液の流れを止めている原因は他にあります。
単純に血管を血液が通り抜けにくくなった原因です。
人は生活の上で、靴というものを履いて外出します。
靴にも多くの種類はありますが、そのほとんどは足を守る代わりに足を締め付ける機能があります。締め付けられた足には血液の流れが悪くなり、次第次第に血液中のゴミ(老廃物)が溜まり始めます。
健康診断で足裏を調べることはありません。
足裏はチェックポイントではないのです。
そこにたくさんの老廃物が溜まって詰まっています。
だから何ができる訳ではない。
それが病気と関係するとは誰も思っていない。
万が一そう思ったからと言って、それを消してくれる薬は存在しない。
というのが実情です。
足裏は心臓から最も離れ、地球の重力を地面との圧迫という形で受け、時には地面の冷えを一番に感じ、靴で締め付けられている場所です。
他のどこよりもそこに色んな汚れが溜まっていくのが自然の理です。
それも溜まる一方です。
足裏で血液の流れを止めるようになります。
血液の一部はくるぶしあたりで折り返してしまい、一部は無理に通ろうとして血管と摩擦します。これらが血圧を上げることになります。
やがて膝の裏にまで溜まり始めた老廃物は、血圧の上の方の数値を高めます。
下も上も高い、完全な高血圧の完成が近づいてきます。
こうして血液の流れが悪くなると、細胞によっては充分な酸素と栄養が行き渡らないものが出てきます。当然細胞は弱り、細胞が構成する内臓器官が弱ってきます。痛みもなく静かに弱ってゆく器官があります。
腎臓と肝臓です。
腎臓は血液の循環不足に全く早くから影響を受ける器官の一つです。
それも、「健康診断では正常の範囲内」と報告を受ける数値の中で、人をだましながら機能を低下させることが極めて多いのです。
正常の範囲内で血液は浄化と解毒の恩恵を少しずつ失ってゆき、正常の範囲内で少しずつ汚れてゆきます。
これが、赤血球1個分がやっと通れるとされる毛細血管で渋滞を起こし始める原因になります。
同時に、赤血球だけではなく、免疫細胞の白血球も血液で運ばれますから、免疫に関するトラブルが増えてきます。
アトピー、花粉症、リウマチなどの膠原病、食物アレルギーなど、アレルギー反応。癌、肺炎、肝炎、膵炎、感染症などの免疫不全がそれです。
肝臓は沈黙の臓器でありながら、最強の臓器であり、自己再生能力まで持っています。その臓器が弱るとは、他も無事で済んでいるとは思えません。
肝臓は化学工場とも呼ばれ、様々な化学物質の生成、分解、再合成などを行っています。例えば、コレステロールも80%が肝臓での生産、20%が食物から摂取されています。コレステロールは必要な各所に運ばれて使われ、余ったものは肝臓に回収されて再合成されます。
その回収能力が甘くなると、高脂血症が見えてきます。
すい臓がインスリンを分泌する能力を低下させると高血糖となり、処理できない糖が血液を巡ります。それ自体色々な弊害を起こしますが、行き着くところは糖尿病、ということになります。
すい臓もまた、毛細血管からの血液の運ぶ酸素と栄養、それに外敵から守ってくれる白血球のお世話になっているわけですから、血液の状態によって機能を落とすことは目に見えています。
全ての細胞は全ての臓器、人間の身体の全てを作っています。
それら一つ一つの細胞が血液によって生かされています。
血液を送り出す心臓の拍動が弱い。
血液の流れを足裏やひざ裏でせき止めているものがある。
腎臓が機能を落として血液を重くしている。
これらのことが全ての細胞への血液の流通を悪化させている。
だから万病はそこから始まる。
それが官足法の理論です。
ではどうやって血液を健康にできるのか。
まず足裏に溜まった老廃物の大掃除をして下さい。
足裏にはたくさんの重要な反射区があり、足裏を揉むのは、反射区を刺激して健康になること、と思っている方は多いと思います。
しかし、反射区は、むき出しの状態でこそ、本来の効果を得ることができます。
反射区の前に大量の老廃物が、固い岩盤のように妨害しているのでは、役に立ちません。それ以前に、足裏で血液の流れを悪くしている、という基本的な問題を解決もしなくてはなりません。
老廃物を取るには、指圧では無理があります。
健康棒を使うなら可能です。
道路に張り付いた古いチューイングガムのように固まった老廃物をすこしづつ削って砕いて、粒子に戻し、再び血液に回収させて排泄させることができます。
ただ、それには強い力を込めて、長時間揉まなくてはありません。
温泉や公園で見かけるような、ジャリ石を敷いた上に載って足踏みをするのが最も効果的で効率的です。手も使わず楽で、時間も少なく済みます。
痛みだけを耐えれば良い訳です。
健康ロードが近くにない方は、小石を拾い集めてきて、自宅の床に並べて踏みつけても良いのです。コロコロ転がると具合が悪いので、コンクリートに埋め込むと良いでしょう。それも面倒だという方のために、ウォークマットというような便利器具もあります。
こうしてもし、辛抱と忍耐、根気と意志力でもって足裏の老廃物をすっかり掃除できたなら、健康のための基礎作りは完成します。
仕上げは人により違いはありますが、膝の裏やふくらはぎを柔らかくする必要もあるかも知れません。それこそ、ようやくむき出しになった反射区を利用して治療を加速するのも良いかもしれません。
特に腎臓の活性化は何より優先して行わなくてはなりません。
それ以前に血液の循環が正しくあってこそ、腎臓も回復に向かうものです。
更なる活性化のために、腎臓の反射区というものもあります。
血液の循環が良好になり、腎臓が元気でいること、それが人体の自己治癒能力を活性化し、万病を退散させる原動力になります。
ただ一つの心配は、根気がない、意思が弱いという病気。
きっとあなたなら克服できるはず。頑張って下さい。