逆流性食道炎(胃食道逆流症)と胃酸過多

2012/07/05

逆流性食道炎(胃食道逆流症)と胃酸過多


胸焼け、胸部の痛み、頑固な咳の原因が、食道に逆流した胃液(胃酸)であれば胃食道逆流症と言われます。中でも食道が炎症を起こしたものを逆流性食道炎と言います。


原因は色々とありそうですが、他の病気同様、はっきりとしたことは分かっていません。
肥満、欧米式食生活、ストレス、姿勢の問題など・・・但し決め手はありません。


現象だけを追うなら一般的には「胃液の分泌が多い(胃酸過多)」~「胃と食道の接合部(噴門)が緩んでいる」~「食道の蠕動が弱い」、だから胃酸が逆流しやすく、逆流しても押し返せず残ってしまうので、食道壁や気管支が焼けてしまう、というもの。


対処療法としては胃酸を中和する薬や胃液を抑える薬、食道の蠕動を一時的に高める薬をを飲むことになりますが、根本的な解決策はなく、手術に至る場合もあります。


胃酸が多くなったのは食生活の影響は少なくないはずですが、ストレスによって胃が過敏になったことも充分に考えられます。
また、副甲状腺の機能が低下すると血液中のカルシウムが不足するようになり、筋肉が収縮しやすくなり、毛細血管や各種分泌管を圧迫しますので、そこにストレスが加わって胃液の分泌が増加するとも考えられます。


ここでのポイントは、副甲状腺機能低下によるカルシウム不足です。


カルシウムは人間の体の生体機能と多くの関わりを持っています。


たとえば怪我をした時に患部の血液を凝固させたり、筋肉の潤滑な伸縮活動に関与しています。また、脳や神経からの情報伝達、止血作用、胃液や唾液、各種ホルモンの分泌、網膜が光を感じるのにもカルシウムが不可欠です。
心筋や平滑筋といった不随意筋の収縮にもカルシウムが使われています。
例えば胃と食道の継ぎ目で弁の役割をする噴門には括約筋という不随意筋がり、食べたものや胃酸の逆流を防いでいますが、これが緩くなるのにもカルシウムの不足が関係していると考えても不思議ではないでしょう。


また、ストレスによる自律神経の乱れによってもこうした不随意筋の活動に支障が出ることがありますので、逆流に一役買っている可能性はあります。


総合して考えてみると、逆流性食道炎を治すには、以下の反射区がポイントになります。


「腹腔神経叢」自律神経の反射区、ストレスによる興奮を沈め、ストレスに強くする。
「副腎」炎症を沈めるホルモンを出す。ストレスに強くなる。
「胃」食道と胃を強くする。蠕動を助ける。
「副甲状腺」血中カルシウム濃度を適正に保つ。
「足裏全体」老廃物を無くして全身の血行を常に良好にする。
「腎臓」「輸尿管」「膀胱」血液を浄化して排泄を良好にする。


反射区だけに頼ってはいけません。
足裏全体を良く揉んで全身の血行を良い状態に保つことは健康にとっての基本中の基本です。


あとは当然ながら肉類や刺激・脂肪の多い食品の過剰摂取を控えること。


ジュース類やアルコール、コーヒー類は控え、ただの水や薬草のお茶などにするのは、日常で心がけること。


病気に負けて内にこもったりネガティブになると余計に病状を悪化させるだけです。


足の痛みといっしょに早めに捨ててしまいましょう。