強皮症 全身性強皮症(全身性硬化症)について

強皮症


指や手足の皮が固くなってしまう膠原病の一種です。
日本だけで推定10,000人前後の患者さんがいると言われています。


内臓に影響しないものを「限局性強皮症」、内臓にまで影響して合併症を起こすものを「全身性強皮症(全身性硬化症)」と言い、全身性強皮症の内症状の重いものを「び漫性全身性強皮症」、軽いものを「限局性全身強皮症」と呼びます。
内臓に影響しない限局性強皮症の場合には内臓への影響がないため、当面は重篤な症状に進む心配はありません。


寒さに反応して指が蒼白になり、痺れることをレイノー現象と言いますが、温めるとやがて赤紫色になって元にもどります。膠原病の中でも強皮症に代表される特徴です。


この不可思議で原因も不明、治療法も不明の病気、かかったのがあなたなら、どうしますか?
原因も不明、治療法も確立していないんです。


ところが、このように「原因不明」「治療法も確実なものはない」という病気はいくらでもあります。ある意味では、少なくとも体内で起きている全ての病気には、根を絶つ治療法がありません。


膠原病というカテゴリーにくくられる免疫疾患にはたくさんの病名があります。
皮膚筋炎、関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、結節性多発性動脈炎、全身性エリテマトーデス、側頭動脈炎、ベーチェット病、線維筋痛症、過敏性血管炎、アレルギー性肉芽腫性血管炎(チャーグ・ストラウス症候群)、コーガン症候群、ウェゲナー肉芽腫症、混合性結合組織病、顕微鏡的多発血管炎、シェーグレン症候群、成人スティル病、多発性筋炎、RS3PE・・・


症状が現れた組織、症状の出方などから病名が変わり、これらが免疫異常によって起きていることは分かっているのですが、免疫異常が起きる原因が分からないのです。


しかし、免疫細胞の行動が、非常に統制の取れた組織で成り立ち、誰の意思でもなく私たちの身体を外敵から守ってくれているものであること。
そしてただ血管やリンパ管の中を流れているだけでなく、一つの生物として意思をもって動いていることを考えると、彼らがなぜおかしな行動をとるのか、なぜすべき仕事をしなくなるのか、科学の裏付けに頼らなくても想像できる気がしませんか?


例えは良くないかも知れませんが、もしあなたが金魚を飼っているとします。
金魚はきれいな水と、水に充分に溶けた酸素と、時々与えられる餌によって生きており、優雅に泳いで私たちの目を楽しませてくれます。


しかし水槽に何の手入れもしないで放置、エアーも切って、餌もあげないで何日かしたらどうなるでしょう。
優雅に泳ぐどころかやたら底をつついてみたり、水の表面でパクパクしたり、ついには裏返って死んでしまいます。


免疫細胞だって生きていますから、生きるには酸素も栄養も必要です。


酸素と栄養は誰からもらうのでしょうか。


血液からもらいます。


その血液が汚れ、酸素が不足して、彼らの通り道である血管(毛細血管)やリンパ管が閉鎖されていたらどうでしょう。
それでも元気に活動して私たちの身体を守ってくれるはず?


驚くことに癌を破壊する役目のリンパ球でさえ、癌になってしまうことがあるのです(悪性リンパ腫)。彼らは体中を巡っていますから、止めようがありません。手術も不可能です。


免疫に異常がおきて宿主の正常な細胞組織を破壊してしまうこと。
それを膠原病と呼びます。
各種のアレルギーも同類に入ると言えます。


強皮症も膠原病の一つです。


人の身体は皮膚に覆われ、その下には支持組織(結合組織)によって固定されています。その中でも線維芽細胞というものが、組織の結合の中心を支え、他の細胞に変化したり、細胞を作り出したり、傷ついた組織を修復したりしています。


この線維芽細胞が免疫細胞によって壊されると組織の結合はバランスを失います。線維芽細胞が作るコラーゲンが不足して、固く腫れてしまいます。


毛細血管は腫れによってつぶされてしまい、冷えると更に血管が萎縮して全く血が通わない状態から、指が真っ白になってしまいます。そこから温めると、少しずつ血液が通るようになり、赤紫色に変わります。
冷たい水の中で唇が紫いろになることがありますが、それと同じです。


但し多くの専門家が研究しても原因の究明に至らない訳ですから、これは推測の域を出ません。
しかし、免疫細胞の間違った判断により、細胞組織のいずれかを執拗に破壊して、組織の正常な連携を断ち切ってしまう。それで関節が曲がったり、指が固くなったり、内臓組織まで侵略して疾患を起こしてしまう。
概ねはそういうことになります。


手の指の腫れから始まり、更に硬化して指から腕、胸部、そして一部は体の内部へと広がってゆき食道、胃腸、心臓、肺などが冒されます。顔や肘、足のかかとにまで広がることもあります。


免疫細胞の行き先は身体の隅々ですから、追っかけようがありません。


悪いのは免疫細胞ではありません。
彼らの棲む環境であるあなたの身体自身が問題なのです。
特に血液の質が悪い。


血液の質が悪いと言うのは、腎機能が悪いということ。
100点満点でなければ例え病院で「正常値の範囲」と言われたとしても落第です。そして甲状腺や肝臓などの新陳代謝、胃腸の消化機能にも問題ありの疑いがあります。


そして腎機能が低下したのには、血液循環の不良があったはずです。
冷え性の方は特に要注意です。


血液循環を悪くさせている足裏、足首、ふくらはぎ、膝裏などにしこたま溜めている老廃物を掃除しなくてはなりません。


そしてこれ以上溜めないための工夫も必要です。


そこで大切なのは靴。
あなたがご自分の足にぴったりだと思って履いている靴は間違いなく足を締め付け、指先を内側に曲げさせ、血液の流れを食い止めています。
その結果、排泄されなかった老廃物をゆっくり時間をかけて蓄積したもの。
それが特に足裏に顕著だというのが、官足法の結論であり、改善のためのスタート地点なのです。