むくみが街にやってくる


足のむくみについて考えてみましょう。


足のむくみは大体夕方にかけてボリュームアップするものです。


むくんでしまって居酒屋で一度脱いだブーツが帰り際に履けなくなってる。
思わずグイグイとひっぱりあげて無理やり足を通すなんて。
経験のある女性の方もいるのではないでしょうか。


そもそも足がむくんだくらいで履けなくなるようなジャスト・フィットの履物をするのが良くはないんです。


脚 - 写真素材
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むくみの原因は、足首から足裏にかけて詰め込んだ老廃物が血の流れを邪魔するからです。
ようやく通過しても膝のところまで戻ってきてまた第二の関所です。
膝裏は良く曲げることも多く、やはり老廃物を溜めてしまいやすいところ。
足首と膝裏の間でサンドイッチになったふくらはぎを血液が勢いをなくしてうろうろとする内に取り残されていった水がふてくされて溜まります。
それが、むくみ。


むくんだ所を良く良くもんでやればむくみは解消できます。
履けなくなった靴も、足首から下をごりごりと良く揉んでやれば履けるようになります。
でも明日の夕方にはまた元通り。


足裏~足首と、膝の詰まりをとってあげない限りはその繰り返しです。
1日中寝そべっていればむくみません。
て、そんな訳にもいきませんし、かえって恐ろしいことになりそうです。


岩場の女 - 写真素材
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むくみは嫌な物ではあるけれど、病気として受け取っている人はいません。
確かに病気ではない。
でもむくみの原因を考えると、今「むくみ」以外に患うものがないとしたなら、これはもっけの幸いということ。「むくみ」ができる足はあらゆる病気になれる資格のある足。
「詰まり体質」を作っている足。


都会のアスファルトや石の歩道。
おしゃれで固く窮屈な靴。
かかとが高くすらりとした長身を作る靴。
朝から夕方まで足をつぶす地球の重力。
ラッシュアワーで踏ん張る足。
ファストフード、コンビニ弁当、行列のできる人気ラーメン。
日々降りかかる理不尽な上司とのストレス。


渋谷のスクランブル交差点 - 写真素材
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「ゆるゆるの血行」と「ドロドロの血」を作る体質、そしてストレスによって縮み上がる毛細血管。


これがあなたの足に「むくみ」を作りました。


夕方ようやく足を見る時に思います。
また、今日もむくんでる。
靴を投げ出して、足を放り出したい。と


足の甲がむくむのは死の直前です。
重病で意識不明。病院のベッドで眠ったきり。
足の甲を見るとあかちゃんの足のようにパンパンになっている。
もうそれは、もうすぐ亡くなる方のお気の毒な足です。


赤ちゃんの足 - 写真素材
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足の甲がむくんでいるのは太っているせい。
と変な慰め方をしてはいけません。
むくんだ足の甲は病気に等しい足です。

足の筋肉の筋が浮き出るような足の甲が理想です。

まず、指と指の付け根の間から、甲に向かってゆっくりと揉みあげて下さい。
表裏をしっかりはさんで、骨と骨の間を溝掃除することです。
小指と薬指の間。
薬指と中指の間。
中指と人差し指の間。
人差し指と親指の間。
丹念に時間をかけて、力をこめて掃除してゆきましょう。
むくみを取りながら、むくみの原因となっている老廃物を取りきってしまいましょう。

むくみを取ることが目的ではありません。

病気へと向かってゆく汚染された川を遡り、力をこめて水をかいてしぶきを散らし、山を出発したばかりの頃のような清純な川に戻る旅です。
決して楽ではありませんが、今の一歩一歩が、すこしづつ正しい川の流れに向かい、清清しい気分にめぐり合うことができます。
それはこれからのまだまだ長い人生を思えば、ほんの小さな努力に思えます。

実際、最後には皆そう思えるようになって、官足法を卒業してゆきます。

むくみは街にやってきます。
夕方には重石となってくたくたに疲れた足をみせてくれます。
それでもあなたは相変わらずピッタリの靴で足を締め付けながら、汚染された川を流れに任せて下ってゆきますか?


宮崎県高千穂峡での写真です。 - 写真素材
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冷え性 むくみ 解消