あれ~
本当に聞きに来てくれたんですか。
思わずドキドキしちゃいました。
トイレって、本当に不思議です。
きれいなトイレの居酒屋って、また来ようと思いませんか。
逆に汚かったら・・・
いかに料理が美味しくても、また是非来よう!とはなかなか思いません。
不良の多い学校はトイレも汚いんです。
汚いトイレは不良が溜まるのに都合がいいからです。
清潔な神社にはなぜか不良や悪人は溜まりませんよね。(お賽銭ドロボーは別として)
不良高の校長がある時意を決して、学校のトイレを磨き、落書きを消し、爽やかな空気のトイレに変身させました。
その高校では徐々に不良は減っていったそうです。
似たような話で、ニューヨークの市長が、周囲の反対を押し切って、地下鉄の落書きを全て消して、明るい地下鉄を作ったところ、地下鉄の犯罪が激減したそうです。
汚いところには汚いものが寄る。
汚いところでは人の心も汚くなる。
だからトイレはとても大事なのです。
いつも清潔に明るく、いつまでもいたいくらいのリラックスできる空間でなくてはなりません。だって一日に何度もお世話になる空間ですもの。
「掃除に学ぶ会」という組織が日本にあります。
日本全国に組織があって、海外は日本の裏側、ブラジルにも会があります。
ニュースで取り上げられることもほとんどありませんが、会のメンバーは、各地域の小学校、中学校、高校のトイレ掃除を、校長の理解を得て、毎週のように掃除しています。
彼らは決してボランティアではなく、掃除をすることで、自分のこころを見つめなおすことで、「学ぶ」ということのために行っているのです。
多いときでは、一つの学校に300名以上参加する時もあります。
通常は日曜日午前中。学校がお休みの時。班を組んで、学校中のトイレを分担して受け持ち、余ってしまった人たちは校庭の溝かきや、雑草の手入れをします。
トイレの便器の掃除は、ゴム手袋などはめずに、素手で行います。
便器に手をつっこんで、どんな汚いトイレでも、隅々まできれいにします。
時間制限がありますので、ピカピカにできなかった人は悔しい思いをするのです。
みずこしにこびりついた尿石までも、取り除いてゆきます。
終わったころには見違えるようにきれいになって、始める前まで異臭が漂っていた同じトイレだとは思えません。
空気も爽やかに綺麗になって、翌日から登校する生徒の驚く顔が見たいけれど、見ることはできません。
ほとんどの人は社会人で、月曜日からは普通に仕事をするからです。
今日、生徒さんたちはトイレを利用して、喜んでくれているかしら。
そんな思いを持ちながら、仕事をこなしているのです。
トイレは人間の一番あさましい部分をさらけだすところです。
個室で、お尻や性器を出して、排便をするところです。
だからこそ、人間の根本的なところを不浄にさらしてはなりません。
人間はそこから汚くなっていきます。
トイレが神様のふところのように清潔ならば、人は毎日清められることでしょうね。