老年になってからの近視・老眼

2009/04/21

老年になってからの近視、老眼について

いやなもんです。老年になってからの近視。

近視になったって近視を45年も経験してないから気がつかない。

なんで最近目がかすむんだろうと、他の目の病気だと思う。

左右の視力は安定して両1.2。45歳まで。

初めにおかしいなあ、と思ったのは、ある舞台を見に行って、役者の顔が見分けられなくなった時。隣に座っている人はちゃんと分かるという。

自分も目は悪くないはずなのに、舞台の役者の顔が分からない。

それが最初の戸惑いでした。

駅名の看板が読めなくなる。

アナウンスを聞きそびれて不安になり、結局ホームに下りて目的と違う駅だと気付く。

いつも見えていた、ビデオデッキの小さな時刻表示が見えなくなる。

かすんで見えていて、目をごしごしこするがやはり見えない。

それでもまだ近視だと思ってなかった。

近視だとようやく気付いたのは健康診断の時。

左右およそ0.1

見事な近視。

ショックを受ける。

なぜって私の親戚系統に眼鏡の人がいない(老眼除く)。

だから45歳まで眼鏡なしで生きてきた私に近視が取り憑くなんて思わない。

仕事で朝から晩までメールを読み書きしていた時期が続いて、そうなった。

老年の近視は目の筋肉の老化である。日々酷使していることが続くとなるらしい。

生まれて初めて眼鏡ショップで眼鏡を買ったが、若い頃から眼鏡が苦手である。

サングラスを買ったことはあるが、かけると鼻がムズムスして具合が悪くなる。

結局眼鏡を常用することはできなかった。

看板が見えないなど生活に支障のある時と、映画や芝居を見に行った時に使うだけ。

そんな時に、ある健康法で、白内障は熱くした番茶に少量の塩を入れたものをガーゼに染ませてまぶたの上から蒸すと良い、という情報を見て、白内障に効くなら近視にも効くんじゃないかと思い、毎日番茶で眼球を蒸してみた。やけどしない程度にかなり熱くして。

冷めたら取替え、冷めたら取り替えて、5分~10分続けてから、最後は「芋パスタ」という、里芋+小麦粉+生姜をまぜてペースト状にしたものをガーゼに巻いてサージカルテープでまぶたに貼り付けて寝る。

これを駄目もとで1週間続けてみた。

最低1ケ月くらい続けてみようと思ったのだが、1週間で変化があった。

朝起きて出勤する時に、街の景色がいつになくクリアに見える。

気のせいかとも思ったが、最近はいつも見えなかった遠くの看板が同じ距離から読み取れる。

もしかして視力回復?

ドクドキした。

その後まもなく健康診断を受けた時視力を検査すると、左右0.1から、0.60.5まで回復していた。それでも元の視力には程遠いが、0.1の時とは大違いである。

医者の問診では、「視力が妙に良くなっているが、何をしたのか?」と聞かれたが、番茶と芋でとは言いづらく、いや、別にと答える。

番茶で回復したのはしかしそこまで。

その後色々調べてみると、老年になってからの近視・老眼は目の筋肉の衰えが原因、ということで、それこそ目のフィットネス体操みたいなものがあって、それを続ければ必ず近視は回復する、というようなことを書いた本があり、なかなか有効そうなのであるが、現状0.6くらいの視力で日常生活にさほど不便がないせいか、ついつい視力回復には取り組んでいない。

健康をうたうサイトの店長としてはそのうち取り組んでみて成果を皆様にレポートする義務があるのでは、とも思うので、いずれまた。