官足法の便利帖

腎臓結石、尿路結石、膀胱結石、尿道結石

腎臓結石、尿路結石、膀胱結石、尿道結石


40歳になる友人に結石ができた。
位置によっては、日帰りで無くせるらしい。
体外衝撃波砕石術と言って、腎臓や尿路にできた結石に向けてピンポイントで衝撃波を発射、石を粉砕するらしい。


一瞬で済んじゃったよ。
粉砕の衝撃はパン、と銃で撃たれたようで、脳天を貫くような痛みがあったけど、もうこれですっきり。


と笑いながら話してくれた。


おめでとうございます。
また石ができたら病院でパンしてもらうと良いですね。


そこで笑ってはいけません。
そもそもなぜ腎臓や尿路に石のようなものができているのか、これから本気で考えなくてはならない出来事だと思います。


そもそも石の正体は何でしょう。


それは腎臓のフィルターを詰まらせているゴミだ。
ゴミが寄り集まって小さな玉になりそれが石になるまで固まったものだ。
しっかり固まり尽くして腎臓の中に溜まる。
あるいは腎臓から剥がれて尿路に流れてまたそこで詰まる。
さらに流れて膀胱の中でコロコロ転がっている。
膀胱からも離れたは良いが、尿道に引っかかって、ある日激痛により石の存在が判明する。


予防するには塩、ビタミンC、動物性たんぱく質を控えなさい、水をたくさん飲みなさい、糖質も良くありません、カルシウムもほどほどに、とあります。まあ、大抵の食べ物は口にできません。


そんな努力をしても結石体質が治る訳でもなく、予防と言う消極的手段に過ぎません。


考えてみれば腎機能に問題がありそうなことぐらい、用意に察しがつきます。


腎盂の中に石ができるのは、そこに何かが起きているからに他なりません。


腎臓の役割の一つに、血液中の老廃物を漉し取り、排泄する、という役割があります。それこそのべつまくなしに働いており、水分の摂取がある限り、働きは止まりません。


その仕事は大変な労ですから、腎臓は二つもあります。


もし腎臓の能力が少し低下したら、血液中の老廃物は少しずつ残ってしまいます。汚れた血液が身体を巡回して、再び新しい老廃物を増やしてまた腎臓に回ってきます。これが腎臓と言うフィルターを汚してますます性能を悪くします。


エアコンのフィルターだって時々掃除しなければ機能しなくなります。
ところが、腎臓のフィルターを掃除してくれる人がいません。
人、機械、薬剤を含めても、だめです。
ゴミが集まりやがて石となってしまいます。


もしかすると漢方の中に英雄がいるかも知れません。
あるいは「ふのり」、という海藻を味噌汁に大匙2杯ほど入れて日に3度飲むと石が落ちることがあります。薬草茶(すぎなやドクダミ、ビワの葉など)で利尿の効果があるものを飲み、おしっこをギリギリまで我慢して一気に排尿すると落ちることもあるようです。


探せば色々方法があるようですが、最終的に尿道に引っかかるのはきついので、身に覚えがある方は、飲み物にこだわると良いでしょう。


ただ、問題点は石だけでしょうか。
別のところにあると思います。
何より、腎機能に低下がある点です。


全ての病気は腎機能の低下から始まるといって過言ではありません。糖尿病、高血圧、動脈硬化、脳卒中に至るまで、根底には腎臓が血液浄化をできていないことがあります。


医学では一度悪くなった腎臓を元通りにすることは決してできません。
そのため腎臓が失った機能を補うために、ステロイドやホルモン剤を入れます。
それがまた腎臓の負担になるわけですから、良くしようとしているのか悪くしようとしているのか分かりません。


官足法が万病を治す健康法として30年も続いているのは、この腎臓を回復することができることが最大のポイントです。


腎不全・腎臓結石の原因について考えてみましょう。


腎臓結石ができやすい体質があります。
血行が悪く、血液がサラサラでない方。
血行が悪いために、内蔵が弱り、内臓が弱ったために血液が汚れるのです。
血液が汚れると、腎臓に石ができやすくなります。


この石は何でしょうか?


実は足裏に溜まる老廃物と同じものです。


老廃物が顕著に溜まり易いのは足の裏側です。それから血管の内側や、膵管、
胆管、輸尿管、卵管など、細い管の中にも付着しやすいのです。
老廃物は、はじめは小さな血液のゴミではあるけれど、それが一つ付着すると、他の老廃物も引き寄せられるように同じところに付着してゆきます。
そしてそれが段々と大きく育って血管などの管を詰まらせます。
水道管のパイプが詰まる時と同じ様な現象です。
最悪の詰まりが、脳梗塞、や脳卒中の原因となるものです。
結石はその単なる予告に過ぎません。


さて、老廃物によって結石ができるような方は、当然ながら足の裏にたっぷりと老廃物が溜まっています。
足裏の老廃物の固まりが血液循環を悪くしてしまったのが発端なのです。


血液循環が悪くなると、体のあらゆる細胞組織に充分な栄養と新鮮な酸素が回りません。
段々元気がなくなって、血液もうっ血するようになり、全部の細胞と臓器と器官がゆっくりとくたびれてゆきますから、その結果一番乗りになった病気が「結石」だったのであって、まだ進行がんや脳卒中でなくて良かった、ということです。


内臓が弱るということは、胃から腸、特に十二指腸での消化吸収が悪くなる、そして血液が不要な物質でいっぱいになり汚れます。
肝臓が弱って腎臓が弱って甲状腺も副甲状腺も弱ると、血液の浄化・解毒ができない、そして更に血液は不純物でいっぱいになります。
そして足の裏に溜まる、内臓や管の中に溜まる、そして更に血行が悪くなる。
負の連鎖とはこのようなことを言うのではないでしょうか。


全てを元の正常な世界に戻してあげるには少々時間はかかるかも分かりません。
でも、必ず元に戻せます。時間と努力は必要です。
痛みに耐え、根気良く、毎日日課にして頑張る必要があります。
4ケ月、5ケ月、あるいは6ケ月後、1年後になるかも分かりませんが、これをやって良かったという風になります。


やり方は単純です。


足裏に溜まりに溜まった老廃物のジャリを全て取り除いて下さい。
これで全身の血行は戻ります。
老廃物はチリの固まりですから、足裏を強く揉めば当然痛いです。
でも、目下のところこの固まりを取るには固いものに乗せて大きな力を加えて踏み潰すか、棒などを使って強い力でそぎ取る他ありません。


足裏や膝裏の大掃除が終わって、全身の血行が良くなってしまえば、どんな病気でも体本来の自然治癒力が働いて治り始めます。あるいは掃除が完了する前に治ってしまうことも良くあります。
良く腎臓が悪いのだから、と言って腎臓の反射区ばかり揉む方がいるのですが、治りません。順番が逆ですと、労多くして功少なし、ということになりかねません。


あせらず、足裏のパイプをまず通して、体質を改善することが、生涯を通して一番楽な方法です。

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